2023年02月14日

Brian's fav_ The Honeys

その "guess i'm dumb" 、グレンの歌のバックでブライアンはハミング、そしてハニーズ3人がコーラス…今回はハニーズで御座候。
(ネットで)たまたま目にした、01年コンピ『the Honeys collection』に気になる点もあったから。それがこれ:

The Honeys-(Let's Take a) Holiday
https://www.youtube.com/watch?v=wUwMU1tzons

ひとまず置いておいて、過去をさらってしまおう。
ブライアンの最初の妻であり、Wilson-Phillips のカーニー&ウェンディ姉妹の母がマリリン(ロヴェル)ウィルソン、その姉ダイアン・ロヴェル、それとジンジャー・ブレイクの3人ガールズ・グループ。
BBのデビュー時から一緒にステージに上がっていたのは、同じホーソーンという町の育ちだったのだろうか。その時点では結婚前だったが、ブライアンはキャピトルからのシングル・デビューを後押し_その活動を全面的サポート。それでもブレイクは遠かった。実際、フィレスのガールズと比しても魅力の乏しさは明白。後に売れっ子コーラスシンガーとなるジンジャーもいて歌は悪くないが華が無かったというか、シンガーズスリーとして幾多のコーラス仕事ではOK…そこまでだったか。
BBとのからみでまず思い出すのは "Be ture to your school" シングルヴァージョンでのマーチングコーラス。

この曲の何が気になったかというと_ブライアン側のハニーズなのにブライ父、68年では敵対関係だったマリー・ウィルソンのプロデュースで録音をしていた事実。そして曲はリック・ヘンではないか。やっぱりヘンはいい曲を書く才人よなあ。これがボツだったとはまったく…。

honeysCD.jpg
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2023年02月12日

take 23


『becoming the BB』CDがモーガン物のフルセッション収録であったが。業界人横流しブートシリーズ Unsurpassed Masters 、BB物はいくつ出たか_忘れた。驚かされたのは60年代にこれだけのセッションテープを破棄せず残していたこと。ビーチボーイズ(というトップアーティスト)ゆえ、だったのかどうか。ま、何にしろ、あまりに細かい_正直クズテープの嵐なんでね(間違ってやり直したテイクばかりなのだから_)、付き合いきれず。それでもひとつだけ買いました、"guess I'm dumb" だけのため_。
unsurpassed masters vol. 7 (1964)
the alternate "Beach Boys Today" album vol. 1
となっている4枚組ボックス。
『Today!』セッション_全体では8曲の75テイク、うち一番多いのは "dance dance dance" 17テイク。聴きたい"guess I'm dumb" は6テイク収録。ここでは "If I'm dumb" とトークバックで言っているが_。
take 1 &2 / unknown take / take 22 / take 23
1st vocal overdub / 2nd vocal overdub で6テイク。

しかし久しぶりに聴いてみるに、これはこれでありだなあ。クズと切り捨てるべきでない物で、BBのバックトラック作りに情熱を燃やしたクルーメンバーの試行錯誤の検証ということでは聴くに耐えうる。"guess I'm dumb" でもアウトロでのお約束のハルブレインのおかず連打_テイクごとに変えていてハマる打ち方を模索しているのが分かる。
ブライアンの屈指の名曲 "guess I'm dumb"を、64年のブライアンの歌で聴きたい_BBマニアの「夢」であったが、このセッションを聴くにそれは叶わぬ夢であった。ラスト2テイクで歌うのはこの時点ですでにグレンキャンベルだった。自身のアルバムセッション最中に自作曲なのにグレンで歌入れならば、端からプレゼントした曲なのだろう。しかしこれ、「駄目な僕」と並ぶ心情吐露/私小説的ソングだというのに…なぜグレンへ? グレンが歌うべき曲は他にあったと思えるが…。


BB-unserpassed.jpg
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2023年02月11日

CS&N


ニールヤングは論外なほど、クロスビーもスティルスもナッシュもおのおのアーカイヴCDボックスはリリース済み_だが、それらまでは手を出しかねている。
それでもちょこちょこは行ってますワ。マナサスのレア集『pieces』09年やらナッシュのベスト&デモ『over the years...』18年やら。
ここに来てマケプで破格だったので09年の CSNの『demos』を買ってみた。

前も言ったがこの手、ボートラ候補のデモ音源_基本的には世に出すべきじゃないと。玉石混交、8割方が石なんだね。ただし残り2割が極上に「玉」だったりするので、抗えぬもの事実。
今回でいえば、"almost cut my hair" "deja vu" の弾き語りバージョンは…痺れる。それとステファンのギターの上手さも驚異だね_粗いんだが歌に寄り添うというか、いやタイマン張ってる感、ギターの可能性を極限に引き出す才能。Martinのいいギターはすべてステファンが弾くべきと感じる。
ただし言えることはCSNYが皆ピークであった時期ということ_68〜73か74までの話。

ナッシュ名曲 "marrakesh express" はこれで68年ロンドン〜69/1のロス〜翌月のホンチャン=LP『CS&N』収録、3バージョン。LPでの、ピーヒャラピ〜ヒャラするリード楽器が昔から不思議な曲だ、キーボードなのかそれとも何かエフェクタかましたエレキギター? これのないアコギでのデモがふたつ。もともとホリーズでこれを拒まれて脱退→西海岸渡りじゃなかったか。LP『CS&N』は裏ジャケに写るダラステイラーひとりがドラム参加としかクレジット無いが、『over the years...』記載ではこの曲のドラムはジムゴードンとなっている。確かにここでのブラシワークはジャズ上がりのゴードンが得意とするところ。


CSNdemo.jpg
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前に入れたかな


https://www.youtube.com/watch?v=x18ZGzNTB3s

ゆるい Tight'n Up のように始まるが、ああこの声…レイドバックな演奏といい、シスコの風で心地よいことこの上なし。ヒッピー風味はもう薄れた/ドラッグカルチャーとは別次元の、R&Bやジャズの昇華がいいねえ。Youngbloods ジェシコリンも得意とするところ_

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https://youtu.be/i1UAa22zxno

72年にゲイリーカッツproduceで録音しながら…46年間塩漬けされたスティーリーダン曲、歌ったのはママズ&パパズ後のデニー。ギターはSkunk BaxterだろうからSDの同曲録音直前制作では_このセッションがSD結成契機の可能性も
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2023年02月09日

伏線回収曲

せっかくいいギターを作ったのに弾かなくてはもったいない、ので_久しぶりに Garageband。遊んでくれる友人がいないので1人シコシコ。しかしこのガレージ、数年に一度、思い出した時しかいじらないので機能の半分も理解できないまま。今回も悪戦苦闘。ギター/ベースを先録りしてしまった_歌入れは、キーを1音半下げて録ってそれを上げればいいと思ったのに、やってみたら音がガタガタで…デジタルってのはこういうのは苦も無くやってくれるものと信じたのがバカだった…、所詮バンドルのロハ・アプリであったか_いまから曲キーを下げることもできず、しょうがないので無理矢理高い声で入れるつもり。
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ま、それではど素人丸出しだろうが仕方無い_それにメインはギターなのだ。曲は古い日本のカントリーロック・カヴァー。
いやさ、曲は49年前に一度聴いたきり。が、テープ録りしたのでその後には何度聴いたことか。いまに至るも大事な曲なんでね、ま、個人的な「伏線回収」として録音している次第。
ギターだが、半分はオリジナル楽曲のプレイをコピーし半分は自分のオリジナルフレーズを模索中。
で、そのオリジナルフレーズを組み立てていて思ったのはAmos Garrettのこと。
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仲間うちでも少なくなかったエイモス盤「掘り」だが、人に負けずやってきたつもり。しかしエイモスがLP全曲プレイというのは、スペックルドやベターデイズなどバンドでは当然だが、セッションとなると多くなかった_Geoff & Mariaは例外で、そのマリア盤にしろ何にしろ多くて半分、せいぜい3曲、物によってはわずか1曲のみなんて盤もあった。
いつか読んだこと_エイモスがスタジオセッションである1曲に苦戦していると自分から言い出したとか…「ちょっと持ち帰っていいかなぁ? ウチで作ってくるわ」と。手癖や即興を極力抑えて_エイモスは相当にフレーズを作り込むタイプなのだな。ゆえに時間がかかる。普段のセッションでは持ち帰ることはできないだろうから、あらかじめラフテープをかなり聴き込んでフレーズを完璧に仕上げた上でスタジオに入っていたんじゃないだろうか。とても全曲やれる余裕ありません_と…。
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https://www.youtube.com/watch?v=a99NJrWQ8Zs
これ、ドラムは Ed Greene だが、リズムの正確さといってこの人以上はいないと、個人的には思う_おそろしくタイトなドラマー。それでも無機質でなく、いいんだな、好きなドラマーのひとり。
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2023年02月08日

非伝統的家族観

日本の田舎はまったくいやらしいだけ、駄目よな。餃子や納豆消費の1位なんて何が嬉しいか、誉れなのか。マスコミが取り上げますから「村おこし」ネタはなんでも構わないのです_この低レベルな意識。てか「低い高い」からして欠落しているか。
日本一旨いと評判の納豆が作られたとか、世界へ目を向け海外出荷量が飛躍的に伸びているとか_そこにこそ矜恃だろうが。
家父長制に凝り固まった政権に見切り付けて「自由な家族の県」なんて出てきてもいいだろうに。同性婚カップルには空き家進呈、結婚式費用も丸抱えで皆で祝福するので是非わが県への移住を_とか。

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「栃木で苺作りに励む」

はたして栃木の人たちは正確な字を書けているのだろうか。
栃木の「栃」、木偏の次の四画目の話。ネット書き順サイトが絶対がどうか知らんが…四画目は「ノ」だという、右上から若干左下へ。
対して「励む」の「励」、一画目は「一」だから左から右への平行線。
なんでこうなるの??_漢字はまったく分からない、意味不明。
偏と旁だから違っていていい? いや、「牡蛎」の「蛎」は旁側なのに「ノ」でなく「一」らしいのだ。
+
どうだろう、これが入試や何らかの試験の漢字問題に出たときに「ノ」「一」の違いまでチェックできるだろうか_スルーされるんじゃないのか。どっちでもいい=Qのか?

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2023年02月06日

Dorinda & Hite Morgan with Bruce

 [ becoming The Beach Boys ] ('16 Omnivore Recordings)
見た記憶はあった、この盤はモーガン・セッションのコンプリートCDだったか。
disc 1 で4曲の31テイク/disc 2 が5曲の32テイク! すごいね〜、audio production by Mark Linettとなっているということはブートじゃないのだな。
とはいえ…いまさら聴く気はしない、触手伸びない。
モーガン物=Capitol 前インディー音源。BBヒストリーのなかでアーカイヴとして価値はあるが楽しむまでの域には来ていない、何度も聴きたい音ではないし、既にあれこれ出ましたな_もう腹いっぱい。その上を行くセッション総棚ざらえと…いまさら言われても。ジャケも悪くてBB感まったく無し。

モーガン・セッション_最初はブートもどきのアナログを買った、買わされた。7曲入りぐらいの盤。"Karate" には笑ったがね。"Luau" は良かったな。
91年に細かくヴァージョンをさらった21曲CDが出て、これが最初にしてほぼ決定打。(いまは閉鎖してしまったが)Steve Hoffman のレーベル Dunhill Compact Classics から、ホフマン自身の mastering で。文句なし。
 [ The Beach Boys / lost & found 1961-1962 ]

00年には曲数こそ11だが初出音源ありき、remastered by Dan Hersch / liner notes by Brad Elliott だからキャピトルからと同等と言える高品質盤がヴァレッセ・サラヴァンデから出た。thanks.. 人名のなかにアラン・ボイド、デヴィッド・リーフ、ゲイリーアッシャーもある。ここでも『becoming...』のマークリネットに対してのダン・ハーシュというリマスター対立構造が_。
 [ The Beach Boys Surfin' ]

ひとつ訂正_M&M のブライアンコンピCDにしかないかもと言った "surfin safari _ german ariola version" がこの盤には収録されていたか。


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2023年02月05日

『Sail on Sailor』disc 1


最新BBボックス『Sail on Sailor』、6枚組と長丁場なので_まずはdisc 1 を。
Carl & the Passions-so tough 全8曲
同 bonus tracks (all unreleased) 8曲
という仕様。
さてと、まずオリジナル盤『パッションズ』だが、手持ちLPはUS盤なので、前述_アナログで一番好きな『Pet Sounds』と書いた、抱き合わせ2枚組(日英は単独)。『ペット』に頼らなければ売れないと判断したrepriseだったのか、それでも売れなかった。
たしかにブライアン絶不調期だったので一番元気なカールに仕切りのお鉢が回ったところで_アルとマイクはマハリシ一直線=瞑想組、デニスはソロしか頭に無くランボー(ことダリルキャプテン<hラゴン, later Captain & Tennille)と共闘中。なのでこの盤、それぞれが2曲づつ持ち寄りでどうにか形にしている。バンド強化のためにカールが呼び入れたファター/チャプリンにも2曲枠。
さほどテンション上がる盤でないのは確かだが腐ってもBB、佳曲揃い。なかでわがデニス楽曲での屈指の名曲 "cuddle up" が個人的にはベスト。歌詞は抹香臭いが "all this is that" も名曲だ。

そのオリジナル8曲だが_今回はremixほどの差違はないが、ちょいと気になったので remaster をチェックしてみた。
というのは_
初CD化の91年、次の00年、そして今回22年、3枚のCDは別人仕事だから。
91 remastered by Joe Gastwirt
00 remastered by Andrew Sandoval & Dan Hersch
22 mastered by Mark Linett

当然年を重ねて良くなっていると思いがちだが、違うな_拙者の耳では断然サンドヴァル/ハーシュ組の音が、ボトムが利いてガッツある一番良い仕事_聴くならこれ。
どの名前もBBリイシューで馴染みがあるが、ここのところはマーク・リネットに任せきり。これはどうよ_『クリスマスアルバム』や『クリスマスリジェンド』もサンドヴァル仕事、いい仕事だった。個人的にはすべてのリイシューを任せたいほど。

ボートラ。
なにが嬉しいといってデニス2曲_仰々しいまでのストリングスを被せられていた(それしか聴けなかったから違和感を感じようが無かったのが_)、いま聴けばハリウッド恋愛映画サントラだ_全曲ブライアンのホーム録音盤のなかでその弦録りだけだろう、Sound City (studio) クレジット。
その2曲 "make it good" "cuddle up"、今回ボートラとして弦無し_Naked なバージョンが聴けた。もともといい曲だったが "cuddle up" 、感涙テイクがここに表出。



bb-pasionsCD.jpg
2000 re-issue & 1991 re-issue disc
posted by denny-0980 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

don't go near the water

the-beach-boys-surf-s-up-vinile-lp2.jpg


『国立カウボーイ&ウエスタンヘリテージミュージアムの入り口にある壮大な象徴的な像、トレイルの終わりは、旅の終わりに体と精神の両方に疲れたネイティブアメリカンと彼の馬を意味します。 アメリカ生まれの芸術家ジェームス・アール・フレイザーによって彫刻されたThe End of the Trailの彫像は、米国で最も有名な画像の1つです』
+
「画像」?_ま、兎も角、これは『Surf's UP』ジャケのこと。

このアルバムがリアルタイム≠ニいう意味では my first Beach Boysだった。その前のサーフィン/ホットロッド・ヒットをまったく聴いたことがなくはなかった_ラジオやTVから。その名も知ってはいたが、中学入ってロック入れ込み始まっての最初はこのLP。とはいえその時は買ったわけでなく、読み始めた『ミュージックライフ』のレビューは亀淵か木崎義二だったか、そこでは_まだオジさんバンドは続いていたのか、としか思わなかった。シングルが「清流はいずこへ」。公害が問題化した時期_時代に即して延命? そう甘くないかも…なんて思いも。
結局深く入れ込むようになるわけだが、それから5年先のことだった。
posted by denny-0980 at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする