2017年10月05日

Streetwalkers

Chap_streetwalkers.jpg


コッシュによるチャップマン=ホイットニー盤。"walker" というより "runner" だが_。一点透視でシンメトリー/読みにくい壁文字/奥の建物のみカラーで他がモノクロ…ぱっと見では「おお、典型的なヒプノシス・ジャケ」_走るふたりに漠然とストーリー性を持たせているところも…。コッシュには珍しい、ヒプノシス的なデザイン。ただしモノクロ仕事では『Tony Ashton & Jon Lord / first of the big bands』のほうがいい出来。

そのトニー・アシュトンはアシュトン、ガードナー&ダイクで知られ…ないか。Family にも_『it's only a movie』に参加。コッシュはファミリー・ラスト3枚『fearless』『bandstand』(これは名手コッシュ作のなかでもベストに近い傑作デザイン!)『it's only a movie』のジャケットも手がけていた。ファミリー周辺のジャケ仕事をよくやっていたことになる。それとこの時期のファミリーにギターで参加していたのがジム・クリーガンで、コッシュはその妻だったリンダ・ルイス盤2枚、そしてクリーガンが、現在まで続くから40年越しの付き合いのロッド・スチュワートのジャケも手がけていた。やはりクリーガンが参加したスティーヴ・ハーリー(&コクニー・レベル)のソロも…。クリーガン関係盤を多く手がけたコッシュ…という印象も強い。友人だったのだろうか。

posted by denny-0980 at 15:28| Comment(0) | Kosh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

another side of UK Rock

ロジャー・チャップマンが好きなんだ。musician's musician? ついぞビッグネームにはなれなかったが…ルックスかな、問題はそれだけでしょ? Family のレコはいい。

久々にコッシュ、John Kosh design 盤を見つけたら、それがチャップマンのレコだった。コッシュ_前ブログ(whink.seesaa.net)を見てもらうとどれだけ大物ジャケを手がけたデザイナーか理解していただけよう。大物仕事も多かったが、裏組のジャケもまた多かったのだ。

California Comes to The Old Grey Whistle Test
https://youtu.be/cneO7RQe_xY
このなかの、ティム・バックリーに注目。これはアルバム・プロモーションのための渡英時のスタジオ・ライヴ。なので英国勢がバック。
guitar : charlie whitney
bass : tim hinkley
drums : ian wallace

このバック3人の名前、UKロック・レコのどれかで見ていよう。ジョン "charlie" ホイットニーといえばセッションもあるが、ファミリーである。つまりは、Family とはチャップマン=ホイットニーの「ふたりプロジェクト」と断言ス。歴代いろいろな顔が出入り。ジョン・ウェットンのデビュー・バンドとしても知られるファミリー(実はその前に1枚あったが)だが、ウェットン始め歴代メンバーはすべてトラである/セッション参加であった。それゆえアルバム毎にメンバーは代わった。
 

chapman-whitney.jpg


Family として73年盤『it's only a movie』を出して解散。翌74年に出したのはチャップマン=ホイットニー名義で『streetwalkers』、まあ別に体勢をはっきりさせただけで変わりはなかった。Streetwalkers はそのままバンドとなるがそこでも入れ替わり立ち替わりだからやはり何も変わっていなかった、チャップマン=ホイットニーとトラ・メンツというだけのこと。しかしこの時期のメンツを見てもらえばUSロック裏街道の名だたる顔が総集合。もちろんファミリー時期とも重なるわけだが。となれば、ロジャー・チャップマンの一声でどれだけのメンバーが馳せ参じたことか_これらの顔ぶれは以下のパフォーマーと絡んでいたのだからUK王道を支えた強力メンツの実力が知れようというところ…。


Family, Jeff Beck Group, Rod Stewart, Hummingbird, King Crimson,
Camel, Alvin Lee, Blind Faith, Roxy Music, Traffic, Yes, Vinegar Joe,
Monty Python, Bee Gees, Kokomo, Grease Band, Arrival, Humble Pie,
Cockney Rebel, Bad Company, Hanson .... more

(なぜにビージーズかというと、Blue Weaver …この人はアンディ・フェアウェザーとのエイメン・コーナーから始まって、ディスコのブームまっただ中だったビージーズのステージ/レコーディングを支えた)


posted by denny-0980 at 06:42| Comment(0) | Kosh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

スタジオの壁に

現在の Muscle Shoals Sound Studios はスタジオとしての機能を残しているようないないような…基本的には観光名所として everybody welcome ?

このようにスタジオ内の壁に過去録音盤がディスプレイされている様子。それをチェックす。

マッスルスタジオ内1.jpg

•kim carnes / sailin'  #046
•bob dylan / slow train coming
•sanford-townsend
  http://whink.seesaa.net/article/255283889.html
•donnie fritts / prone to lean  #056
•leon russell / carney
•willie nelson / phases & stages  #147

ディラン盤、改宗三部作のひとつだがこれは3614のスタジオでなく二代目スタジオでの録音。レオン・ラッセルか、ノー・チェックだっけ?




マッスルスタジオ内2.jpg

上・中・下と三段を左から右へ_
まず上段:
•joe cocker / luxury you can afford  #060
•jim capaldi / oh how we danced  #111
•johnny taylor / eargasm  #124
•jim capaldi / oh how we danced (UK jacket)  #111
•cher / 3614 jackson highway   #150
•ronnie hawkins
•art garfunkel / watermark  #008
•king curtis / get ready
•arther conley / sweet soul music
•boz scaggs / my time  #036

70年のロニー・ホーキンス盤はそうか、マッスルだったか。アーサー・コンリィ盤は67年だからマッスル・スタジオでの録音はないはず。


中段:
•cowboy / 5'll gotcha ten
  http://sakatomi.seesaa.net/article/414323772.html
•latimore / dig a little deeper  #102
•lynyrd skynyrd / street survivors
•joe tex / from the roots came the rapper
•traffic / on the road
•millie jackson / caught up  #071
•rod stewart / atlantic crossing  #019
•mike finigan  #015
•jose feliciano / sweet soul music  #163
• ?

スキナードの『street survivors』もマッスル? ネチれば本拠地ドラヴィル以外にクライテリア/マッスルも。1〜2曲か。72年のジョー・テックス盤。アトランティックのハウスデザイナーだったと思う Stanislaw Zagorski のイラストジャケ。エリック・カズ『cul-de-sac』もこの人。トラフィック盤は、ライヴだからスタジオは関係ないでしょ。ミックスかも。


下段:
•bob seger & the silver bullet band / stranger in town  #012
•eddie hinton / very extremely dangerous  #162
•wilson pickett / don't knock my love
  http://sakatomi.seesaa.net/article/449265298.html
•gotham flasher
•joe simon / mood, heart & soul
•harbie mann / muscle shoals nitty gritty  #156
•linda ronstadt
  http://whink.seesaa.net/article/402093511.html
•paul simon / still crazy after all these years  #042
•?
•lynyrd skynyrd / first and... last
•jackie moore / make me feel like a woman  #164
•bobby womack / understanding  #090

ゴッサム・フラッシャーというのはまったく知らなかった。discogsによれば、79年盤でたしかにマッスル録音と。しかし Electronic / Disco 区分け。こりゃパスだわ。スキナード盤は事故後に出たデビュー前のデモ音源。


++++

ロニー・ホーキンス/キング・カーティス/ジョー・テックス/ジョー・サイモンと、積み残し…ピートは関係ないし、あまり触手が伸びないところ。ほかにもまだ20枚ほどチェック盤を残しているけれど、どうしたものかと思案中。


posted by denny-0980 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

Alabama deep soul

(以下文中「マッスル・サウンド」「Muscle Sound」は録音スタジオ Muscle Shoals Sound Studios のこと)

現在進行中の仕事の資料としてワーナーさんからの頂いた2枚組CDは2013年のブラック物_『Soul Deep : deluxe edition』。ソウル界の雄=アトランティック・レーベルの、タイトル通りのディープなシングル・コンピレーション盤。そのディスク1/全24曲がほぼマッスルショールズ関連盤で占められていた。
10年以上マッスルショールズ盤を digってきたが、「ロックな<}ッスル追いかけ」をメインにしている。フェイム録音、とくにコアなブラック音源は手をつけずにスルーしてきた。
このCDには70年前後の、たぶん全てがシングル音源なのでいままで当方は追わなかった実にコアなところだが、よくよくみれば興味深い箇所もアリ_資料的な意味ですこし記したい。

67〜73年のシングル。FAME 録音がメインで Quinvy, Muscle Shoals Sound Studios 録音が数曲。ここで興味深いのはギターのこと。フェイムでのメイン・ギタリストは Albert "Junior" Lowe 。ロウは、スプーナー/ドニー・フリッツ/ホーキンスと共にダン・ペンのバンド、Dan Penn & the Pallbearers の一員であった人。マッスル四人衆の独立時について行ってもおかしくなかったか…いや、ここがポイント。ギターはジミー・ジョンソン一人で十分だった。CDを聴くにこの時期、まずリード・パートが無い。ギターもサックスも、ハモンドがぶぁ〜と吹き上がることもなし。器楽間奏という概念がほぼ無なかった? なのでロウもジョンソンもコード単音弾きを主にこなしてきた古いタイプのギタリストと見る。中で、2曲のみ名前があるのがデュアン・オールマン、堂々とソロを弾く(スライドと)。南部マッスルでの際だったリード・ギターの弾き始めがデュアンだったように思えてきた。デュアンがマッスル界隈でセッション・ワークしていた時期は1年となかったのにいまだに「マッスル・セッションマン時代の名演」が語られるのは、単にその後の活躍からだけではなく、リード・プレイの先駆者だったからかも。時代はサイケデリアからニュー・ロックの時代だから変化は当たり前と言えば当たり前であったが、南部はスクエアな土地柄ゆえに遅れていただけだろうが…。新たな時代の一石を投じたデュアンか。
デュアンがアワーグラスとして最後の、起死回生セッションをフェイムで録ったのが68年秋。そこでバリバリにブルースを弾きまくったが、それを見たリック・ホールがスカウトしてセッション仕事開始だろう。その音源はボツになりバンドは解散だったのだから。そのアワーグラスの「ベーシスト」として参加していた我らがピート・カー。ピートがマッスルに戻るのは71年のこと。解散後、アワーグラスの同士=ポール・ホーンズビィ&ジョニー・サンドリンと行動を共にする、メイコン・リズム・セクションとして。四人衆はリック・ホールから独立してマッスル・サウンドを開始するが、不足のリード・ギタリストにはデュアンとエディ・ヒントンを起用。デュアンがオールマンズ活動へ本腰を入れだしたからだろう、メイコンからのピート・カーが席を替わる。

CD収録で要チェックな曲は以下:(スタジオ/録音月)
01 : Don Covay & The Goodtimers / I stole some love (Fame, Sep. 68)
13 : Mighty Sam / I've got enough heartache (Muscle Sound, Nov. 69)
14 : J. P. Robinson / Don't take my sunshine (Muscle Sound, Mar. 71)
18 : The Lovelles / Pretending Dear (Fame, Dec. 68)
22 : Lorraine Johnson / If you want me to be more of a woman,
  you've got to be more of a man (Sound of Birmingham Feb. 73)
23 : Peggy Scott / One night is all I need (Muscle Sound, Aug. 70)
24 : Peggy Scott & Jo Jo Benson / I can't say no to you (Sound of Birmingham, Aug. 71)

まずデュアン物。01と18でリードギターを。バックは四人衆ではない。ライナーではバックを「フェイム・ギャング」としていて、それは元々インペリアル・セヴンという4人バンドがナッシュヴィルからマッスルへ来てフェイムの専属バンドになったという(四人衆はフェイム・ギャングとは別扱いしているが…)。リズム隊は Jesse Boyce : bass & Freeman Brown : drums 。
13マイティ・サムというシンガー盤、69年だからマッスル・サウンドとしては最初期録音。リードはヒントン。23ペギー・スコット盤も同様。14盤は71年ということでリードがピート・カーに。ピートとしては彼の地での最初に近い録音か。
そのピートが、マッスル・サウンド以外での参加がバーミンガムのスタジオでの22と24のシングル盤。

デュアンが「らしい」ギターを弾いている以外はいまひと良さが分からない当方。が、23は特筆に値す。リズム隊=フッド/ホーキンスが良い、とくにホーキンスのドラムが「ロック的に」素晴らしい。あらためて思うのだ_当方のマッスル追求は、ピートのリード・プレイとホーキンスのドラムが目当てであったんだな、と。マッスル四人衆の独立は、マッスルの地で「ロックンロール・スタジオ」を作ることであったことを再認識。実際にその通りに…名だたるロック・ジャイアンツがこぞって、FAMEではなく<}ッスル・サウンド詣でを繰り返すことになる。



posted by denny-0980 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

マッスル・シングル_参考盤


ちょいとトホホなCD2枚、アマ・マケプでUS業者から買い。バリー・ゴールドバーグ盤とヤングブラッズ盤。

バリー・ゴールドバーグ。目立たないキーボーディスト、渋い裏方。アル・クーパーがらみで『super session』、ブルームフィールドと組んでエレクトリック・フラッグ…それとて大きな話題でなく。しかし当方的にはマッスル録音のソロ盤があり、それ以上に重要なのはジェリー・ゴフィンと共作した二大名曲_ "It's not the spotlight" "I've got to use my imagination" 、作者であったこと。

ネットを見ていてバリーのあるソロ盤の参加クレジットに驚かされた。ギターが5人_マイケル・ブルームフィールド/デュアン・オールマン/ハーヴィ・マンデル/ダニー・ウィッテン/エディ・ヒントン。個人的にはビッグネーム、これだけ集合ってマジ? それが71年盤『blasts from my past』。それの、ほぼ倍のボリュームになった extended version CD が出ていた。これは見過ごす手はない、勇んで購入した次第。


barry_CD.jpg


2週間待って届いたら、CD-R/ジャケはカラーコピー、音は盤からダイレクトでノイズあり最悪…。半泣きで聴いたらかなりごちゃごちゃした音像、しかし光る曲がなくもない…ギリで許すかという感じ。
ごちゃごちゃの背景を知りたくてdiscogsやらいろいろネチってみたら_。
英語分からぬ悲しさ、まずタイトルが「過去作からのしょぼいモノ」だった。71年時点で、新作ではなくて過去リリース盤からのコンパイル盤。「ベスト・オブ〜」と銘打てる位置でないことを重々承知してのタイトルだったんだろう。
66年『barry goldberg blues band / blowing my mind』
68年『barry goldberg reunion / there's no hole in my soul』
69年『barry goldberg / two jews blues』
から寄せ集めた11曲。CDはそれにレア・シングルや出所不明曲含めての10曲プラスの21曲盤。

74年のソロ『barry goldberg』はボブ・ディラン/ジェリー・ウェクスラーがプロデュースした、マッスル録音でも秀逸な1枚で知られる。しかしその前からこの人はマッスルへ「来ていた」。69年盤は、半分がロスで半分はマッスルのクィンビー・スタジオ録音だった。ゆえに、デュアン・オールマンやらエディ・ヒントンらマッスル勢の名があったのだ。68年盤に1曲のみダニー・ウィッテン曲が。そこでのワウワウ利かせたギターがウィッテン…ということかもしれない。

ハーヴィ・マンデルはすべての盤で弾いている。バリーとは同時期デビューの盟友、「シカゴ・ブルーズ・サーキット」で同じ釜の飯を食った仲か。シカゴにチャーリー・マッセルホワイトというハーピストがいて、どうやらこの人が「60年代なかばのジョン・メイオール」のような存在であった様子。マッセルホワイトのバックにマンデル/バリーが加わり、おのおののソロ作では交互に参加しあっている。
シカゴのその「サーキット」にはブルームフィールド、エルヴィン・ビショップ、スティーヴ・ミラー、ボズ・スキャッグズらもいたのでは。
で、CD収録で一番古いレア曲は65年の "the mother song" _これは The Goldberg - Miller Blues Band 名義で出した唯一シングルだった。スティーヴ・ミラーとの双頭バンドがゴールドバーグのプロデビューだろう。
バリー盤のほぼすべてでドラムを叩くのは "Fast" Eddie Hoh 。イリノイの生まれとあるからこの人もシカゴ・サーキットにいたのだろう。ホー、『super session』のドラマーであり西海岸へ移って?_Modern Folk Quartet へ。チップ・ダグラスとの絡みからだろう、モンキーズ・セッションでもかなり叩いていた。
CDでのブルームフィールドがギターを弾く曲はすべて『super session』まま。その続きを聴かされているかのよう。長尺のブルース・セッションでハモンド/ギター/ドラムが同じメンツだから…。

+++++

74年にマッスル録音ソロ、その前73年のやはりマッスル録音による傑作は『Gerry Goffin / it ain't exactly entertainment』。作詞家ゴフィンが組んだ作曲者がゴールドバーグ、2枚組LPで(1曲を除いて)全曲の共作者となっている。プロデューサーのひとりでもあった。
69年に既にマッスルで録音をしていたゴールドバーグだが、72年に出した1枚のシングルもまたマッスル録音であったとは_。
Barry Goldberg featuring Clydie King
"mockingbird / jackson highway" Reprise REP-1120

ブラックベリーズとしても知られるセッション・シンガーとのシングル。A面は後にジェイムス・テイラー/カーリー・サイモンが結婚時に仲睦まじくデュエットしてヒットさせた曲でもあった。こちらはUTにあるが聴きたいB面がないのが残念。「ジャクソン・ハイウェイ」とはずばりでマッスルを歌った曲。ネットでレーベルフォトを見ると両面とも Recorded at Muscle Shoals Sound, Muscle Shoals, Ala. Produced by Russ Titelman & Gerry Goffin とある。で、上記ゴフィンのマッスルLPには "The last cha cha on jackson highway" という曲があり、作者クレジットは Goffin - Goldberg - Titelman 。アルバムの1年前のシングル "jackson highway" とこれは同じ曲だろうか、否か。

barry_jacksonHwy.jpg 


++++

蛇足だが:ハーヴィ・マンデルは回復〜元気になっただろうか。ガンで闘病…経済的に苦しいとのことで雄志がエイド・サイトを立ち上げていた。ストーンズ盤でも弾いた名ギタリスト。欧米では医療費が半端なく高額らしく、知られたミュージシャンでも病魔に冒され苦境にいるとよく耳にする。当方、ハーヴィは大の贔屓ギタリストゆえ、少額だがサイト経由で donation したのが4年位前のこと…。


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2017年05月26日

全員集合!


"3614 JACKSON HIGHWAY"_初代の、69年から10年間運営され二代目スタジオへ移転したが、時が経っても解体されることなく残っていたから90年代末からスタジオとして使用再開し、いまは歴史記念館的扱いになったのかな、Muscle Shoals Sound Studios 。まあ「マッスルの聖地」でしょ。一度は巡礼したいものだが…。
しつこだがここ、正確には「マッスルじゃない」。アラバマ州コルバート郡で、郡内は4地区に分かれていたか、ひとつが Muscle Shoals だがこのスタジオの場所は Sheffield 地区。3614 Jackson Hwy, Sheffield, Alabama が正確な住所。



Google ChromeScreenSnapz002.jpg

最初期録音盤『Cher / 3614 Jackson Highway』のジャケ撮り以来、セッションはもちろん、普段からお約束となったのが「スタジオをバックに集合写真」。
過去何枚も入れたがこれを新たに。「Carol Buckins 29歳誕生日記念」だそうな。車の上に乗っているキャロル…名前からして、マッスル・ライター/プロデューサーにしてソロ作もある Micky Buckins の、妻か妹か? ハウス・エンジニアのメルトンがハッキリ映っている。Diane Butler 女史はほかの写真でも入っていたからスタッフのひとりか。右のふたりは分からない。

この「スタジオ前」写真の時系列をハッキリ示すのは、スタジオの窓。向かって左窓に貼られた「3614」の数字が、再開後ははがされて何もない。あれば最盛期、79年より前の撮影ということ。ちなみに大きな目印のアドレス看板"3614 JACKSON HIGHWAY"も、再開後に架かるのは別物で、文字に平体がかかっている(少し平たい)。玄関ドアも最近は白く塗られたか替えられたか、変わった。


+++++++


download.jpg

キャット・スティーヴンス・セッション風景。唯一の(一部)マッスル録音盤、77年『IZITSO』のとき。
ギルドを弾きながら歌うキャット、リードギターはピート・カー(ギターは76年のソロ作に写っている Gibson "custom L-5" だろう)、奥にテレキャスターを弾くジミー・ジョンソン。ピアノはベケットではないな、キャットが連れてきたUKメンバーか。


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2017年05月18日

ペニングトン盤

ライ盤ネタでダン・ペンが出てきたのでCD 棚から出して久しぶりに聴いた、97年のセカンド『do right man』。やはり最高だね、これ。(まあダン・ペンに四の五の言うアメリカロック好きはひとりもいるわきゃないが_南部音楽の神存在なのだ。それにしてもこれだけの曲を書けて、その上この声!)
クレジットを見れば全曲がマッスル録音ではないか。出た時にすぐ買って、以来20年! なんで今日まで気づかなかったかなぁ〜と自分に呆れてしまった。よし、書き入れようと注意深く再度聴く…。
で、いざ書こうとして…もしやと思って過去をチェックす。あいや〜、58枚目で入れていたワ。忘れてた自分に再度呆れる…。ボケか痴呆か。

ベストテイクは "it tears me up" 。やはりこのギターもレジー・ヤングなんだろう。この人はセッションプレイヤーのなかでは珍しくガンガン出るタイプ_でかい音で際立ったフレーズをガツンとかましてからスタジオを出る人だった…。が、この曲での極渋なオブリガートは歌伴ギタリストのお手本のよう。
この名盤、CDなのが悲しい。ジャケ等使われている写真のなかでギター…その弦が細いので「ジャギー」が出ているのはデジタル写真だから。ダン・ペンにデジタルは似合わない。つくづくアナログ盤仕様で聴きたかったと感じる。

蛇足ながら表3写真だけ、ここに入れよう_
(残る4人は、分からない:肩組んでるヒゲは george drakoulias だろうな)


だんぺん.jpg



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2017年05月14日

マッスル参考盤_ライ3枚目

boomersLP.jpg


六角精児のBS旅番組内でバックにライ・クーダー数曲を、自身好きな曲として使っていた。なかで "dark end of the street" も。
あれだけ好きだったライも久しく聴いてないなと思い、収録盤『boomer's story』を取り出す。

内容は文句ない。しかしこの盤、曲名すらも分からない。クレジット/インナーシートなど一切無いのが難。と感じて今日まで40数年経ったわけだが…ふと思う、そんな事あるか?
で、ネチってみたらば_あるじゃん! 当方手持ち盤と違い、ちゃんと内袋にパーソネルと歌詞が刷り込まれているのが普通(?)。
出たのが72年か。数年後としても75年までにはUS盤「新品/シールド」で入手したはず。その手持ち盤の内袋は「ワーナー統一デザイン」/片面は2枚組廉価コンピ販売告知。
いや参ったが…しかしこういう事はいい加減なUS盤ならあること。入れ込み内袋が届かなかったから在庫の物を工場でパックしてしまったんだろう。

でもって…いまになって知ったクレジット。なんとこれもマッスル盤だったとは。録音スタジオ、バーバンクのアミーゴ/メンフィスのアーデントと、テネシー州コリァヴィル…これは地名だな、スリーピー・ジョン・エステスが住んでいた街だろう。出張れないスリーピーの声が欲しくて誰かがテープを録りに行った様子。それとマッスル・サウンド。
ダン・ペンとホーキンスがマッスル組から。プロデューサーでもあるディッキンソンとトミー・マクルアはお隣のクライテリア組だから、フロリダからの出張りだろう。
エンジニアのひとりとしてジェリー・マスターズの名がある。マッスル・スタジオのハウス・エンジニア・コンビ、マスターズ/メルトンだが、ミドル・ネームの Lee まで入った表記は初めて見る。




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2017年05月07日

メイコン・リズム・セクション盤

doris_LP.JPG


#166
【Doris Duke / I'm a loser】
arranged, produced by Jerry Williams, Jr.
( '70 Canyon)
<C:★★★>
注:ABCランクは「ピート・カーの活躍度」/
星は、最高五つ星の「アルバムの出来」評価


US Canyon からがオリジナルで、UKでは Contempo レーベル。今回入手はUK版権の日本テイチク盤、77年発売のようだ。プロデュースは、パフォーマー・ネームを Swamp Dogg としてアルバム多数の御仁、その本名がジェリー・ウィリアムス。
過去に3〜4枚紹介しているスワンプ・ドッグ盤。この人も南部人でマッスル界隈始め、南部のスタジオをベースにしていた。で、われらがピート・カーはこのスワンプ・ドッグ・セッションのレギュラーギタリスト…この盤でも当然弾いている。
piano : Jerry Williams, Jr.
piano, organ : Paul "Berry" Hornsby
guitar : Jesse "Beaver" Carr
bass : Robert "Pop" Popwell
drums : Johnny "Duck" Sandlin

前にさかのぼってほしいが、この4人面子が Macon Rhythm Section であったことは記している。後にオールマンズ/マーシャル・タッカー/エルヴィン・ビショップらの盤のプロデュースを手がけた、Capricorn レーベルの二枚看板裏方のホーンズビィ&サンドリンがまだプレイヤーであったぎりぎりの時、70年。オールマン兄弟とともに The Hourglass としてロスで活動したホーンズビィ、サンドリン、カーの3人が地元へ戻って、立ち上がったばかりのカプリコーン・レーベルのリズム隊として数枚のアルバムを録音した(ほかにはリヴィングストン・テイラー、グロリア・リン、ジョニー・ジェンキンスなど)、その1枚。録音はもちろんメイコン/ジョージアのカプリコーン・スタジオ。
マッスルでなくメイコン録音だがピート・カー(ここでは本名のジェシ)参加として知っていた盤、しかし常に高値だった。今回安めの国内盤が見つかったのでやっとのことで買いましたワ。

まずピートのギター。この時期は fender_esquire だったかな、まだまだ硬い音だが、まあブラック盤マナー的オブリガートとして悪くはない程度。リード・パートは一切なし。しかしA−4のみリードが弾かれる、その音色が違っていて…変に思ってよくよくクレジットを見れば special thanks にDuane Allman の文字が。自身のセッション日と勘違いしてスタジオへ来ちまったデュアンか? 「一曲ぐらい弾かせろよぅ〜」だったかも。デュアン・コレクターはこの盤に気づいているだろうか。ここで、グレッグを除く4人で Hourglass が再集合していることになるな。蛇足だが、同様のことがやはりスワンプ・ドッグ・プロデュース盤『Irma Thomas / in between tears』_1曲だけデュアンが弾いていた。
この盤の問題はドラムだ。名手ロジャー・ホーキンスと比べるのは酷というもんだがあまりに拙いサンドリン。早々に演奏に見切りをつけて(?)裏方へまわったのは正解というもの。

内容は、ブラック盤の定番ともいえる「不倫」テーマで、不倫相手の男に妻の元へ戻られた愛人の悲しみだろうか。日本盤ライナーが前盤と同じ氏_ブラック評論の大御所とされていた人だが、こういう人に仕事ふっておけば文句ないっしょというレコ会社の安直さはどうだろう。たぶん歌詞分かってないな。自分はこの曲が好きだ/これは魅力に欠ける…これまたお茶濁し文章とは。 全編が不倫コンセプトで統一できているのは、スワンプ・ドッグの完全仕切りだから。全12曲で、2曲は george jackson / mickey buckins のマッスル・ライター作。残り10曲がドッグのペン、曲がしっかり書ける人なのだ。うち7曲が gary bonds と共作とある。ネチったらやはりこの人は「2時45分」"quarter to three" のヒットを持つゲイリーUSボンズだった。南部の人でソングライトの才も、ドッグとは他にもかなり共作があるようだ。
ゴスペル・クワィア出身のドリス・デューク。それらしい声量と「圧」はあるにしろ、ドッグのメロディは弱すぎる。平均点を超える出来のアルバムではない。(あくまでエロディ志向の当方個人趣味ゆえ、四四七二。ブラック好きにはそれなりに評価されてんじゃないのかな)




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2017年05月06日

贔屓筋シャピロ

#165
【Millie Jackson / a moment's pleasure】
produced by Brad Shapiro & Millie Jackson
( '79 Spring)
<ー:★★>

Muscle Shoals Sound Studios を一番贔屓にした/利用した人物といえば…贔屓は当たらないか、なにしろ当事者である、ジェリー・ウェクスラー。マッスル四人衆にスタジオ開設の資金援助までした人物。当方の読みは、Fame のリック・ホールと折り合い悪くなったウェクスラーがベケット/ジョンソンらをけしかけた結果の新スタジオ…と思っている。プロデューサーとして何枚ものアルバムをこの場所で録ったウェクスが、マッスルいの一番。
パフォーマーとしては、過去には「ボビー・ウォマックが一番の贔屓筋だった」と書いた。しかしこのミリー・ジャクソンも多い…ウォマックより多いかもしれない。それほどに多いのはひとえに後ろ盾のブラッド・シャピロがいたから。シャピロ、もともとマイアミがベースの人なんだが、ウェクスに負けず劣らず録音にはつねにマッスル・スタジオを使ったプロデューサー。Spring / Kayvette レーベルがらみの大半、Facts of Life, Brandye から ex-FREE のアンディ・フレイザー盤まで。

この79年盤、スタジオ表記は Muscle Studio/Alabama, Sound Suite/Michigan, Sound Shop/Nashville, Sterling Sound/NY _なので日本盤ライナーには「録音は四カ所」と。分かってない…。まずNYの Sterling Sound といえば知られたマスタリング・ラボ、ゆえにここではマスタリングのみ。ナッシュヴィルは Spring レーベル・オーナーの Ernie Winfrey の持ちスタジオでここはミックスだけのはず。弦とホーンのアレンジがデトロイトの人、David Van De Pitte とあるからミシガンでは弦・ホーン録り。なので、全曲のベーシック録音はマッスルサウンド1カ所で行われた盤。それは、Rhythm arranged by Shapiro, Jackson and the Muscle Shoals Sound Band Section の表記でも知れる。演奏メンバー記載は全員マッスル・メンバーの以下8人のみ:Hawkins / Hood / Johnson / Beckett / Larry Byrom / Randy McCormick / Tom Roady / Clayton Ivy 。まあマッスル深追いを続けているから分かること。とはいえ、日本盤のライナーは、依頼仕事を適当にお茶濁しというのが知れる薄っぺらな内容(「マッスル・ショールズ」の文字がまったくなかったり…)。

その内容と来て…いつものエロとエグさは抑えめのミリー姐御。スロー・ナンバーに若干「聴ける」箇所がないではないが、全体はメロディに冴えのない「ディスコ」、時代的にかなりディスコに色目。ホーキンスのドラムからしてバスドラべた打ち、リンドラム使用なのだからいやになる。フッドもチョッパーを入れる。ラリー・バイロムがリード・ギターだが、元ステッペンウルフという経歴のマッスル・ギタリストも器用にディスコ倣い。スタジオ・ミュージシャンだから依頼によって何でもアリが当然とはいえ、こうまですんなりこなされると器用ゆえに逆に悲しい感あり_なにしろ南部の一番星、マッスル・ショールズ・リズム・セクションなのだから。
タイトル・トラックはマッスル・ライター George Jackson 作で、"i've got use my imagination" を思わせる_唯一サザンな楽曲。前年のエグザイルの全米1位 "kiss you all over" のカヴァーも収録(作はチャップマン=チン)で、これが一番メロディとしては光るのだから不出来な盤といえるだろう。

69年の開始からこの盤は10年目。ここらが「マッスルの終わりの始まり」だろう。つまりは、栄光のマッスル・スタジオはまるまる70年代、ワン・ディケイドでお役御免だったことになる。


posted by denny-0980 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする