2017年08月06日

version_ Deacon Mono

「FM」の前に出たスティーリーダン・シングルは、名盤『aja』から_個人的には数あるSD名曲でも十指に入る "deacon blues" 。7分半のアルバム・ヴァージョンから尻1分を端折ったのがシングル・エディット。
これのプロモも買ったんだが、シングル・エディットながら strereo / mono 。片面がモノラルになっている。音響派の権化ともいえるSDにしてモノはかなり珍しい仕様。とはいえ…ロジャー "immortal" ニコルズの手によってきっちり仕上げたものとはほど遠い、単に左右2トラックをひと束にしただけだな。

SD_deacon_mono.png



シングル箱漁りのついでで出てきたのはこんなの:7インチのシングル袋に、シングルは入っていなくてソノシートが_。

IMG_0246.jpg

1:これは「アサヒ」とあるから大手だった朝日ソノラマだな、『ジャングル大帝2』。「<ドラマ>急げ! じごく谷へ」が内容だろうか。「レオのうた」も入ってる? 歌は「高橋マリ子」とある。ソノシート、なんだか針を落とすと破れそうで恐くてかけられないヨ。
2:『明星ヤングセンス/春のギター教室』。「フォークとボサノバの徹底的研究」だそうな。69年集英社の雑誌付録。
3:ポストカードで、貼り付けられたソノシートは… Blue Caps というロカビリーバンドらしい。"forever crazy kids" という1曲のようだ。コアなポップス同人誌『Forever』の文字があるから、それの付録だったんだろう。


IMG_0245.jpg

入れてあった透明ビニール袋、白く文字が刷り込み:
○只今実施中/世界10大グループサウンズ プレゼントセール 日本グラモフォン 
1968・9/30まで_GSまっただ中か。しかし10大GSって何だっただろう? それも日本グラモフォン所属バンドだけだろうし。ビー・ジーズ/クリームなども「グループサウンズ」、たぶん。

posted by denny-0980 at 23:20| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

no static at all

これは片付けておこう_「FM」。
78年の米映画『FM』、観てないが…まあFMステーション設定の映画なんでしょ(おっと!マーチン・マルが出演してたか)。当然音楽ふんだんということでそのサントラはビッグネームの音源で埋めた_映画に使われた。ステージ・シーンもあったようす、トム・ペティ、REOスピードワゴン、リンダ、ジミー・バフェットなどの。で、ユニヴァーサル映画なので音楽仕切りがMCAの社長だったアーヴィン・エイゾフ。スティーリーダンの後ろ盾のひとりゆえに、お声はかかったんでしょうな_ベッカー/フェイゲンでテーマ曲を書き下ろし。
ウィキによればこの曲、4ヴァージョンがあるという。

 A_ オリジナル・サントラ・ヴァージョン 4:50
 B_ シングル・エディット 3:49
 C_ シングルB面(インスト) "FM (reprise)" 2:53
 D_ '91mix 『Gold (expanded edition)』CD収録 5:09

シングルはBとCとで両面で、CはサウンドトラックLPにも収録されているインスト・ヴァージョン。ピート・クリストリーブのテナーサックスがフィーチャーされたもの。Aのオリジナルヴァージョンはアウトロがウォルター・ベッカーのギター、1分以上弾いている。Bはそこをほぼカット。
2枚組のオリジナルサントラLP、かつて持っていたからA/Cも聴いたはずだが…。いまも聴くのはDのテイク、これが馴染みヴァージョン。『Gold』というのはもともと82年にアナログ2枚組で出たスティーリーダンのベスト盤。それの、91年にCD化の際に4曲追加して expanded edition として発売された。アナログは持ってなかった、CDを買った。そこで、CDにはまったく表記がないのだがどちらにも収録されている "FM" が違っていたという事実、今知った。
LP『Gold』はA。CDはDのヴァージョンだが、これは何とAとCの合体であった。アウトロのベッカーのギターの箇所をクリストリーブのサックスに差し替えていた! これに慣れていたからラジオから聞こえたギターに違和感があった次第。ラジオでかかったのはAだったから。
それにしてもなぜCD化のときにわざわざあらたなヴァージョンを作ったのだろう? それも「売り」にするならともかく、何の宣伝もしなかった/表記も無し、知る由がなかったよ、いままで。


ここでハタと思い出す_シングル持ってるゾッ、と。ネット時代の前だから30年以上経つな、面倒な送金をしながらUSのディーラーからレコード買っていたころで、"FM" もそのなかに。記憶では「見本盤」…。
探すとレコ箱の隅にありました、その通りに promotion copy not for sale シングル。プロモ・シングルの場合、当時はFM/AMステーション両対応として同曲をモノ/ステレオに振り分けることがよくあったから、もしや上記にない「モノ・ヴァージョン」のB面かも、と期待したが…この仕様〜

sd_FM1.png

sd_FM2.png

どちらもステレオ…聴いたがやっぱりステレオ。どちらもBだった_まったく同じテイクだった。



投稿者が勝手にミックスか、全部盛りヴァージョン

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2017年08月05日

version_ disco long

ディスコの時代到来。シングルが今度は逆に「長く」なった。アルバムヴァージョンよりも長くなった。踊るために、12インチ盤を使って long version にした disco mix の登場。無い音を継ぎ足すとなって、イントロやらリフやらを繰り返し=ループの嵐となった。踊る側には音楽的にどうこうなど関係ない、長ければOKだったはず。
しかし単なる引き延ばしに飽き足らなくなったんだな、音楽的観点からマルチ・マスターまで戻ってあらたな音像を構築する輩が。名を成す者も出てくる。マドンナ曲を手がけたジョン "jellybean" ベニテスなどを思い出す。
ディスコ・リミックス達人だけでなく、ハウス/レゲエ/パンク/テクノなどもリミックス・エンジニアと共闘路線を。それ、とくに英国では80年代に大12インチシングル・ブームとなったんだが、当方、すっかりハマったわけで。ここで「2度・3度とおいしく」なった。ミックス違いのロング・ヴァージョンは、もともといい曲だったものを長尺で堪能できたし、なかには元とはまったく別曲のような激しいミックス(ボトムをアップ等)を施した楽曲/あらたなトラックをプラスするのも出てきた。
https://youtu.be/bgUcDJT4b7I

http://www.sakatomi.com/iFrame_2/80_UK.html

80年代UKのベスト12インチはそこにも書いたようにエコバニ「the killing moon」all night version 。ユーロ・ディスコ前、尖っていた時代のバナナラマのモータウンカヴァー「really saying something」のジョン・ロンゴ・ミックスも最高。
売れっ子フランソワ・ケヴォーキアンによる、クラフトワーク「ツール・ド・フランス」12インチもよかった。
オールドスクールのストーンズとて時代には逆らえませんて。86年に「ハーレム・シャッフル」をカヴァー。黒人デュオ、ボブ&アールの63年曲は、たぶん幻のモッズ・バンド The Action が68年にやっていたから当時キース&ミックは見ていたのだろう、それでいつか自分らもやるつもりだったんじゃないかと想像する。で、LP『dirty work』に。その12インチシングルが凝っていた。洋の東西、スティーヴ・リリーホワイトによる London Mix /トンプソン=バルビエロによる New York Mix の両面。ジャケ・イラストがラルフ・バクシ(PVの監督だった)という豪華布陣。



posted by denny-0980 at 09:55| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

Version (take)

「グリコ」…江崎グリコの。日本を代表する製菓会社の。大阪を代表する企業といってもいいな、道頓堀のグリコ・ネオンを知らぬ大阪人はいないでしょ。で、キャラメルのグリコは_「一粒で二度おいしい」の名キャッチフレーズ。
さて、ここで「一曲で二度おいしい」曲をグリコ・チューン≠ニ呼びたくなった。

これは、もうウン十年と当方にとってのテーゼであるヨ、「ヴァージョン違い」。ある曲がヴァージョンを変えて二度・三度とおいしい思いができること。ごくごく最近も…ラジオから聞こえてきたのは当方大贔屓のスティーリーダン。曲は「FM」。やはりこれもいい曲よのぉと思って聴いていたら…ケツがなんか変。ん〜? アウトロでこんなにギターがあったっけ? ネチったらこれもヴァージョン違いがあったのだ。それは置いておいて…。

最初に気付いたのはビートルズだった。中二で買った初ビートルズはシングルの「let it be」。アルバムは、1枚なのに豪華ブックレット付きボックス仕様で高価…買えずにシングルで我慢。で、オキニのこのシングルを何度も聴いていたが、あるときラジオから聞こえてきた同曲が「変」。ギターソロがまったく違う…事を、いまはB4好きなら知るだろうが、当時の中坊には「同じ曲なのにギターだけ違う」なんてことは想像できなかった。「オレの耳はおかしくなったか?」と悩んだほど。ヴァージョン(テイク)違いということを知るまでに一年以上かかったな。
アルバムとシングルでは「違う」ことがままあることを知った。いや「かなりある」。70年代始め、FM局が台頭してきたがまだまだAMラジオがメイン。となればMONO放送に合わせて…ラジオプレイの多寡がヒットに直結となれば、アルバムでのステレオ・テイクをモノ・テイクにすること。それと長めのアルバム収録をラジオ向けに短くするのは自明の理。手っ取り早いのは途中でフェイドアウトして尻切り。AB面に分けての part 1 & 2 もあり。ほかにも_。

<イントロカット>
Guess Who "american woman"
album full length 5:15 single 3:51
 オリジナルLPテイクではアコギ一本でバートン・カミングズがひと唸りする。そこをそっくりカットしたシングル。これは分かる。作者としては無駄じゃなかっただろうが、ラジオでかけるにはこりゃ邪魔ですわ。カットして見事に全米1位。

Steely Dan "rikki don't lose that number"
album 4:30 single 3:58
 これは頭にヴィクター・フェルドマンによるマリンバ演奏が入ったアルバム・テイクで、シングルはばっさりカットされた。シングルとしては不要だがやはりアルバムのなかでは必須な音。

<中抜き>
Elvin Bishop "fooled around and fell in love"
album 4:35 single 2:58
 邦題「愛に狂って」、エルヴィン唯一のヒットは全米3位のミリオンに。自作だが歌は「渡り鳥シンガー」ミッキー・トーマスに任せた。となれば聞き物はギターソロだったんだが…シングルでは間奏ソロを切られた。


しかしこれらシングル・ヴァージョン、「二度目のおいしさ」は無い。単なる single edit であって、あらたな version とはいえない、尺を詰めただけ。潮目が変わったのは "disco" だった_。





posted by denny-0980 at 11:07| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

スタジオの壁に

現在の Muscle Shoals Sound Studios はスタジオとしての機能を残しているようないないような…基本的には観光名所として everybody welcome ?

このようにスタジオ内の壁に過去録音盤がディスプレイされている様子。それをチェックす。

マッスルスタジオ内1.jpg

•kim carnes / sailin'  #046
•bob dylan / slow train coming
•sanford-townsend
  http://whink.seesaa.net/article/255283889.html
•donnie fritts / prone to lean  #056
•leon russell / carney
•willie nelson / phases & stages  #147

ディラン盤、改宗三部作のひとつだがこれは3614のスタジオでなく二代目スタジオでの録音。レオン・ラッセルか、ノー・チェックだっけ?




マッスルスタジオ内2.jpg

上・中・下と三段を左から右へ_
まず上段:
•joe cocker / luxury you can afford  #060
•jim capaldi / oh how we danced  #111
•johnny taylor / eargasm  #124
•jim capaldi / oh how we danced (UK jacket)  #111
•cher / 3614 jackson highway   #150
•ronnie hawkins
•art garfunkel / watermark  #008
•king curtis / get ready
•arther conley / sweet soul music
•boz scaggs / my time  #036

70年のロニー・ホーキンス盤はそうか、マッスルだったか。アーサー・コンリィ盤は67年だからマッスル・スタジオでの録音はないはず。


中段:
•cowboy / 5'll gotcha ten
  http://sakatomi.seesaa.net/article/414323772.html
•latimore / dig a little deeper  #102
•lynyrd skynyrd / street survivors
•joe tex / from the roots came the rapper
•traffic / on the road
•millie jackson / caught up  #071
•rod stewart / atlantic crossing  #019
•mike finigan  #015
•jose feliciano / sweet soul music  #163
• ?

スキナードの『street survivors』もマッスル? ネチれば本拠地ドラヴィル以外にクライテリア/マッスルも。1〜2曲か。72年のジョー・テックス盤。アトランティックのハウスデザイナーだったと思う Stanislaw Zagorski のイラストジャケ。エリック・カズ『cul-de-sac』もこの人。トラフィック盤は、ライヴだからスタジオは関係ないでしょ。ミックスかも。


下段:
•bob seger & the silver bullet band / stranger in town  #012
•eddie hinton / very extremely dangerous  #162
•wilson pickett / don't knock my love
  http://sakatomi.seesaa.net/article/449265298.html
•gotham flasher
•joe simon / mood, heart & soul
•harbie mann / muscle shoals nitty gritty  #156
•linda ronstadt
  http://whink.seesaa.net/article/402093511.html
•paul simon / still crazy after all these years  #042
•?
•lynyrd skynyrd / first and... last
•jackie moore / make me feel like a woman  #164
•bobby womack / understanding  #090

ゴッサム・フラッシャーというのはまったく知らなかった。discogsによれば、79年盤でたしかにマッスル録音と。しかし Electronic / Disco 区分け。こりゃパスだわ。スキナード盤は事故後に出たデビュー前のデモ音源。


++++

ロニー・ホーキンス/キング・カーティス/ジョー・テックス/ジョー・サイモンと、積み残し…ピートは関係ないし、あまり触手が伸びないところ。ほかにもまだ20枚ほどチェック盤を残しているけれど、どうしたものかと思案中。


posted by denny-0980 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

Alabama deep soul

(以下文中「マッスル・サウンド」「Muscle Sound」は録音スタジオ Muscle Shoals Sound Studios のこと)

現在進行中の仕事の資料としてワーナーさんからの頂いた2枚組CDは2013年のブラック物_『Soul Deep : deluxe edition』。ソウル界の雄=アトランティック・レーベルの、タイトル通りのディープなシングル・コンピレーション盤。そのディスク1/全24曲がほぼマッスルショールズ関連盤で占められていた。
10年以上マッスルショールズ盤を digってきたが、「ロックな<}ッスル追いかけ」をメインにしている。フェイム録音、とくにコアなブラック音源は手をつけずにスルーしてきた。
このCDには70年前後の、たぶん全てがシングル音源なのでいままで当方は追わなかった実にコアなところだが、よくよくみれば興味深い箇所もアリ_資料的な意味ですこし記したい。

67〜73年のシングル。FAME 録音がメインで Quinvy, Muscle Shoals Sound Studios 録音が数曲。ここで興味深いのはギターのこと。フェイムでのメイン・ギタリストは Albert "Junior" Lowe 。ロウは、スプーナー/ドニー・フリッツ/ホーキンスと共にダン・ペンのバンド、Dan Penn & the Pallbearers の一員であった人。マッスル四人衆の独立時について行ってもおかしくなかったか…いや、ここがポイント。ギターはジミー・ジョンソン一人で十分だった。CDを聴くにこの時期、まずリード・パートが無い。ギターもサックスも、ハモンドがぶぁ〜と吹き上がることもなし。器楽間奏という概念がほぼ無なかった? なのでロウもジョンソンもコード単音弾きを主にこなしてきた古いタイプのギタリストと見る。中で、2曲のみ名前があるのがデュアン・オールマン、堂々とソロを弾く(スライドと)。南部マッスルでの際だったリード・ギターの弾き始めがデュアンだったように思えてきた。デュアンがマッスル界隈でセッション・ワークしていた時期は1年となかったのにいまだに「マッスル・セッションマン時代の名演」が語られるのは、単にその後の活躍からだけではなく、リード・プレイの先駆者だったからかも。時代はサイケデリアからニュー・ロックの時代だから変化は当たり前と言えば当たり前であったが、南部はスクエアな土地柄ゆえに遅れていただけだろうが…。新たな時代の一石を投じたデュアンか。
デュアンがアワーグラスとして最後の、起死回生セッションをフェイムで録ったのが68年秋。そこでバリバリにブルースを弾きまくったが、それを見たリック・ホールがスカウトしてセッション仕事開始だろう。その音源はボツになりバンドは解散だったのだから。そのアワーグラスの「ベーシスト」として参加していた我らがピート・カー。ピートがマッスルに戻るのは71年のこと。解散後、アワーグラスの同士=ポール・ホーンズビィ&ジョニー・サンドリンと行動を共にする、メイコン・リズム・セクションとして。四人衆はリック・ホールから独立してマッスル・サウンドを開始するが、不足のリード・ギタリストにはデュアンとエディ・ヒントンを起用。デュアンがオールマンズ活動へ本腰を入れだしたからだろう、メイコンからのピート・カーが席を替わる。

CD収録で要チェックな曲は以下:(スタジオ/録音月)
01 : Don Covay & The Goodtimers / I stole some love (Fame, Sep. 68)
13 : Mighty Sam / I've got enough heartache (Muscle Sound, Nov. 69)
14 : J. P. Robinson / Don't take my sunshine (Muscle Sound, Mar. 71)
18 : The Lovelles / Pretending Dear (Fame, Dec. 68)
22 : Lorraine Johnson / If you want me to be more of a woman,
  you've got to be more of a man (Sound of Birmingham Feb. 73)
23 : Peggy Scott / One night is all I need (Muscle Sound, Aug. 70)
24 : Peggy Scott & Jo Jo Benson / I can't say no to you (Sound of Birmingham, Aug. 71)

まずデュアン物。01と18でリードギターを。バックは四人衆ではない。ライナーではバックを「フェイム・ギャング」としていて、それは元々インペリアル・セヴンという4人バンドがナッシュヴィルからマッスルへ来てフェイムの専属バンドになったという(四人衆はフェイム・ギャングとは別扱いしているが…)。リズム隊は Jesse Boyce : bass & Freeman Brown : drums 。
13マイティ・サムというシンガー盤、69年だからマッスル・サウンドとしては最初期録音。リードはヒントン。23ペギー・スコット盤も同様。14盤は71年ということでリードがピート・カーに。ピートとしては彼の地での最初に近い録音か。
そのピートが、マッスル・サウンド以外での参加がバーミンガムのスタジオでの22と24のシングル盤。

デュアンが「らしい」ギターを弾いている以外はいまひと良さが分からない当方。が、23は特筆に値す。リズム隊=フッド/ホーキンスが良い、とくにホーキンスのドラムが「ロック的に」素晴らしい。あらためて思うのだ_当方のマッスル追求は、ピートのリード・プレイとホーキンスのドラムが目当てであったんだな、と。マッスル四人衆の独立は、マッスルの地で「ロックンロール・スタジオ」を作ることであったことを再認識。実際にその通りに…名だたるロック・ジャイアンツがこぞって、FAMEではなく<}ッスル・サウンド詣でを繰り返すことになる。



posted by denny-0980 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

マッスル・シングル_参考盤


ちょいとトホホなCD2枚、アマ・マケプでUS業者から買い。バリー・ゴールドバーグ盤とヤングブラッズ盤。

バリー・ゴールドバーグ。目立たないキーボーディスト、渋い裏方。アル・クーパーがらみで『super session』、ブルームフィールドと組んでエレクトリック・フラッグ…それとて大きな話題でなく。しかし当方的にはマッスル録音のソロ盤があり、それ以上に重要なのはジェリー・ゴフィンと共作した二大名曲_ "It's not the spotlight" "I've got to use my imagination" 、作者であったこと。

ネットを見ていてバリーのあるソロ盤の参加クレジットに驚かされた。ギターが5人_マイケル・ブルームフィールド/デュアン・オールマン/ハーヴィ・マンデル/ダニー・ウィッテン/エディ・ヒントン。個人的にはビッグネーム、これだけ集合ってマジ? それが71年盤『blasts from my past』。それの、ほぼ倍のボリュームになった extended version CD が出ていた。これは見過ごす手はない、勇んで購入した次第。


barry_CD.jpg


2週間待って届いたら、CD-R/ジャケはカラーコピー、音は盤からダイレクトでノイズあり最悪…。半泣きで聴いたらかなりごちゃごちゃした音像、しかし光る曲がなくもない…ギリで許すかという感じ。
ごちゃごちゃの背景を知りたくてdiscogsやらいろいろネチってみたら_。
英語分からぬ悲しさ、まずタイトルが「過去作からのしょぼいモノ」だった。71年時点で、新作ではなくて過去リリース盤からのコンパイル盤。「ベスト・オブ〜」と銘打てる位置でないことを重々承知してのタイトルだったんだろう。
66年『barry goldberg blues band / blowing my mind』
68年『barry goldberg reunion / there's no hole in my soul』
69年『barry goldberg / two jews blues』
から寄せ集めた11曲。CDはそれにレア・シングルや出所不明曲含めての10曲プラスの21曲盤。

74年のソロ『barry goldberg』はボブ・ディラン/ジェリー・ウェクスラーがプロデュースした、マッスル録音でも秀逸な1枚で知られる。しかしその前からこの人はマッスルへ「来ていた」。69年盤は、半分がロスで半分はマッスルのクィンビー・スタジオ録音だった。ゆえに、デュアン・オールマンやらエディ・ヒントンらマッスル勢の名があったのだ。68年盤に1曲のみダニー・ウィッテン曲が。そこでのワウワウ利かせたギターがウィッテン…ということかもしれない。

ハーヴィ・マンデルはすべての盤で弾いている。バリーとは同時期デビューの盟友、「シカゴ・ブルーズ・サーキット」で同じ釜の飯を食った仲か。シカゴにチャーリー・マッセルホワイトというハーピストがいて、どうやらこの人が「60年代なかばのジョン・メイオール」のような存在であった様子。マッセルホワイトのバックにマンデル/バリーが加わり、おのおののソロ作では交互に参加しあっている。
シカゴのその「サーキット」にはブルームフィールド、エルヴィン・ビショップ、スティーヴ・ミラー、ボズ・スキャッグズらもいたのでは。
で、CD収録で一番古いレア曲は65年の "the mother song" _これは The Goldberg - Miller Blues Band 名義で出した唯一シングルだった。スティーヴ・ミラーとの双頭バンドがゴールドバーグのプロデビューだろう。
バリー盤のほぼすべてでドラムを叩くのは "Fast" Eddie Hoh 。イリノイの生まれとあるからこの人もシカゴ・サーキットにいたのだろう。ホー、『super session』のドラマーであり西海岸へ移って?_Modern Folk Quartet へ。チップ・ダグラスとの絡みからだろう、モンキーズ・セッションでもかなり叩いていた。
CDでのブルームフィールドがギターを弾く曲はすべて『super session』まま。その続きを聴かされているかのよう。長尺のブルース・セッションでハモンド/ギター/ドラムが同じメンツだから…。

+++++

74年にマッスル録音ソロ、その前73年のやはりマッスル録音による傑作は『Gerry Goffin / it ain't exactly entertainment』。作詞家ゴフィンが組んだ作曲者がゴールドバーグ、2枚組LPで(1曲を除いて)全曲の共作者となっている。プロデューサーのひとりでもあった。
69年に既にマッスルで録音をしていたゴールドバーグだが、72年に出した1枚のシングルもまたマッスル録音であったとは_。
Barry Goldberg featuring Clydie King
"mockingbird / jackson highway" Reprise REP-1120

ブラックベリーズとしても知られるセッション・シンガーとのシングル。A面は後にジェイムス・テイラー/カーリー・サイモンが結婚時に仲睦まじくデュエットしてヒットさせた曲でもあった。こちらはUTにあるが聴きたいB面がないのが残念。「ジャクソン・ハイウェイ」とはずばりでマッスルを歌った曲。ネットでレーベルフォトを見ると両面とも Recorded at Muscle Shoals Sound, Muscle Shoals, Ala. Produced by Russ Titelman & Gerry Goffin とある。で、上記ゴフィンのマッスルLPには "The last cha cha on jackson highway" という曲があり、作者クレジットは Goffin - Goldberg - Titelman 。アルバムの1年前のシングル "jackson highway" とこれは同じ曲だろうか、否か。

barry_jacksonHwy.jpg 


++++

蛇足だが:ハーヴィ・マンデルは回復〜元気になっただろうか。ガンで闘病…経済的に苦しいとのことで雄志がエイド・サイトを立ち上げていた。ストーンズ盤でも弾いた名ギタリスト。欧米では医療費が半端なく高額らしく、知られたミュージシャンでも病魔に冒され苦境にいるとよく耳にする。当方、ハーヴィは大の贔屓ギタリストゆえ、少額だがサイト経由で donation したのが4年位前のこと…。


posted by denny-0980 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする