おもえば随分と買ったもんだ、Western Shirt 。15ぐらいからだった_なぜと言って、前述通りにそれが「ロック」だったから。古着屋で。 Levi's, Lee, Wrangler もデニムだけでなく柄物ウェスタンを多く作っていた5〜60年代、それらも古着で。1枚1,500円前後の記憶。よく行ったアメ横のアメリカ屋だが、Gパンもシャツも輸送まんまのデカい麻袋に入って店内に置かれていた。そこから引っ張り出してはサイズの合うのを見つけるのが骨で、出したらまた麻袋に戻していた。原宿竹下通り中程、ファションビルの地階にあった American Allstars も程度のいい古着多くてよく買った_ここはロッキンDJ 小林克也がやっていた店。新宿アドホックビルに入っていたYUKIYAも古着はワゴンに山積み、Gパン/Gジャン/シャツなどすべてが一緒くたに。今なら5〜6万つくだろう、big-E ラベル Levi's の裏ボア=ストームGジャンはいまもある、¥2500だった記憶。
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「晴れ着ウェスタンシャツ」といえば何をおいてもこのブランド、 H bar C ranchwear (made in USA)。この写真のは50年代物だが、これが欲しかった。70年代にこれを置いていた古着屋はハリウッドランチマーケット(通称「ランチ」)だけだったと思う。

代官山のオリジナル衣料のランチはよく知られる店だが始まりは72年_千駄ヶ谷の外れ、小ぶりな真っ黒ビルの4階で二坪ぐらいだったか_小さな「古着屋」で始まった。オリジナルは聖林公司ロゴのバンダナだけ。デニムや柄のシャツは¥2000前後だったがHバーCは1万近かったと思う。無理すれば買えないことなかったがなにしろサイズが合わなかったので…。
Hollywood Ranch Market というくらいだから Ranch wear (= Western wear) をメインに始まった店…オーナーは垂水のゲンさんだったね。当時はゲンさんとバイトかな、個性的なヘアゆえ「弁髪くん」と陰で呼んでいた若者といつも二人が店に立っていた。狭い店内で一日中お香を焚き続けだからどのシャツもすごく匂いが付いていた_強烈な Jasmine Incense の匂い…50年経ったが忘れていない。
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ハンブルパイのスティーヴマリオット/ピーターフランプトン、フェイセス、スプーキートゥース、Tレックス…UKバンドも、いや、印象ではアメリカ勢以上にUKミュージシャンのほうがかっこいいウェスタンシャツを着ていた。ロリーギャラガーは無地のデニム物を一張羅のように着続けたっけ。

Cream farewell live でのクラプトン
で、個人的にもっとも印象深いのはゼップ。71年に初来日。ライヴは観てないが、すでに買い始めていた『ミュージックライフ』誌は日本でのオフショットも満載。なかでペイジと、滞在中終始ウェスタンシャツで通したのが亡きボンゾ。
この、曲線でパイピングしまくった凝ったヨークのウェスタンが、一番最初に「かっこええなぁ!」と思ったシャツだったかも…。
posted by denny-0980 at 09:25|
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Western shirt
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