2028年01月01日
The Beach Boys rare trax CD
*1990
"Capitol originals 2-fer reissue"series
*1993
Good Vibrations : thirty years of the beach boys (5-cd) box
*1997
Pet Sounds sessions (4-cd) box
*1998
Endless Harmony soundtrack
Beach Boys Ultimate Christmas
*2001
Hawthorne, CA (2-cd)
*2002
Beach Boys classics selected by brian wilson
*2006
Songs from here & back (Hallmark release)
*2007
The warmth of the sun
*2009
Summer love songs
*2012
"orginal release Mono & Stereo" series
*2013
Made in California (6-cd) box
*2017
1967 sunshine tomorrow (2-cd)
*2021
Feel Flows (5-cd) box
*2022
Sail on Sailor (6-cd) box
大雑把だがこんなところか、BBの「ぽろぽろ」こぼれる未発表音源/テイク収録リリースCDは。
複数盤は仕様に関わらず「ボックス」としておく。
2023年03月01日
村神様RADIO aired Sean
こりゃメッチャ驚いた! 『村上春樹レイディオ』。
この番組、前は半年に一度位じゃなかったか。ふとタイムフリーを見たら「ペットサウンズ_カヴァー集」をやっていた。調べたらいまは月の最終日曜にやってんだな。
●
で_
ペット・カヴァー選曲なんだが、音楽通と知られた作家_とりわけBBに関してはディープ&コアな人でしょ。なのでチョイスも濃い。
が_
それにしてもだ、ショーンマクルーヴィ!!
2023年01月04日に書きました_M&MからのCDだから超インディーリリース。そこまでコレクトしていたかの驚き……か?
本人曰く「これしかカヴァーがなかったので…」。他もちょいとコア過ぎないか? いまどきだからネットでほいほい探せる時代なんだよな。この特集のためにネットでショーンが歌う "let's go away for awhile" を見つけた(ラジオ局の担当者かも_)だけかもしれない。
ただ、"sloop john B" カヴァー/Little Joe Shaver & Devil Dog は「古いアナログから…」と言っているのは、自身の手持ち盤ということだろう。こういうレコまで持っているとしたら…ショーンCDも当時入手、、なのかどうか、、。
しかし_
天下の村上春樹のチョイスとなればショーンCD、検索/見直されることになるかも。
=
https://www.discogs.com/ja/release/8912753-Sean-Macreavy-Dumb-Angel
discogs、こんなに詳細に載せたのはなにゆえ_
この番組、前は半年に一度位じゃなかったか。ふとタイムフリーを見たら「ペットサウンズ_カヴァー集」をやっていた。調べたらいまは月の最終日曜にやってんだな。
●
で_
ペット・カヴァー選曲なんだが、音楽通と知られた作家_とりわけBBに関してはディープ&コアな人でしょ。なのでチョイスも濃い。
が_
それにしてもだ、ショーンマクルーヴィ!!
2023年01月04日に書きました_M&MからのCDだから超インディーリリース。そこまでコレクトしていたかの驚き……か?
本人曰く「これしかカヴァーがなかったので…」。他もちょいとコア過ぎないか? いまどきだからネットでほいほい探せる時代なんだよな。この特集のためにネットでショーンが歌う "let's go away for awhile" を見つけた(ラジオ局の担当者かも_)だけかもしれない。
ただ、"sloop john B" カヴァー/Little Joe Shaver & Devil Dog は「古いアナログから…」と言っているのは、自身の手持ち盤ということだろう。こういうレコまで持っているとしたら…ショーンCDも当時入手、、なのかどうか、、。
しかし_
天下の村上春樹のチョイスとなればショーンCD、検索/見直されることになるかも。
=
https://www.discogs.com/ja/release/8912753-Sean-Macreavy-Dumb-Angel
discogs、こんなに詳細に載せたのはなにゆえ_
2023年02月26日
carlの謎フェンダー
『sail on sailor』の中ページにこんな写真があって驚いた。カールが持つギター、ヘッドにはfenderロゴ_なのにシースルーボディではないか。フェンダーのアクリルギターは聞いたことが無いぞ。と思ったが、調べはとうに付いていたか↓
https://bit.ly/41dqRwu
カールのためのプロトタイプで同じ物が三万ドルで売りに出たとある。Ampeg のルーサイトが流行ったからな、フェンダーも試しに″ってみたか。
●
カールだけでなくチャプリンのセミアコもちょっと変。ボディはほぼコロナドだがヘッド形状はそれと違っていて、カールの持つルーサイトと同じではないか。アルのはビグズビー付きだが普通のテリー。ファターってペダルも弾けるの? これも、そしてアンプもすべてフェンダー…これは「宣材」写真だな。セミアコもプロトタイプとしてBBサイドへ供与されたギターだろう。
思えば西海岸の最古参バンドをフェンダーが押さない≠けがない。相性はばっちりなのだから、たぶんデビュー時からエンドースを続けただろう_工場も近かっただろう、カールなどはいつでも覗きにいけたんじゃないかな。

https://bit.ly/41dqRwu
カールのためのプロトタイプで同じ物が三万ドルで売りに出たとある。Ampeg のルーサイトが流行ったからな、フェンダーも試しに″ってみたか。
●
カールだけでなくチャプリンのセミアコもちょっと変。ボディはほぼコロナドだがヘッド形状はそれと違っていて、カールの持つルーサイトと同じではないか。アルのはビグズビー付きだが普通のテリー。ファターってペダルも弾けるの? これも、そしてアンプもすべてフェンダー…これは「宣材」写真だな。セミアコもプロトタイプとしてBBサイドへ供与されたギターだろう。
思えば西海岸の最古参バンドをフェンダーが押さない≠けがない。相性はばっちりなのだから、たぶんデビュー時からエンドースを続けただろう_工場も近かっただろう、カールなどはいつでも覗きにいけたんじゃないかな。

2023年02月24日
最新BBボックス『sail on sailor』_
6枚組で、1枚目については書いたが、残り5枚を聴いてみた。
正直不満たらたらなのである(最大は値段の高さ:見合う内容にあらず)。音源に関してもデザインでもライナーノーツについても…幾多不満あれどそれをつらつら書き入れたところで、、誰に伝わるか/意味があるのかと思えてきた。
批判なのか単なる腹いせ悪口か_よう分からんですが、何につけ、批判的意見は嫌われるスルーされがちな昨今なのは確か。物言う人間は「うざい」だけか。
+
いいたいことは抑えてイイところだけを書く。
・バックトラックのみ/歌(アカペラ)のみ_これら、
やはりセッションの生々しさを体感できる嬉しさ。
埋もれていた細かい箇所がクリアになるのも聴きどころ。
・75年にはチャプリンが既に脱けて、ライヴテイクの
"Sail on sailor" で歌うのがビリーヒンチなのは意外、
これがいい。
+
"Sail on sailor" がSOSとは知らなかった_
正直不満たらたらなのである(最大は値段の高さ:見合う内容にあらず)。音源に関してもデザインでもライナーノーツについても…幾多不満あれどそれをつらつら書き入れたところで、、誰に伝わるか/意味があるのかと思えてきた。
批判なのか単なる腹いせ悪口か_よう分からんですが、何につけ、批判的意見は嫌われるスルーされがちな昨今なのは確か。物言う人間は「うざい」だけか。
+
いいたいことは抑えてイイところだけを書く。
・バックトラックのみ/歌(アカペラ)のみ_これら、
やはりセッションの生々しさを体感できる嬉しさ。
埋もれていた細かい箇所がクリアになるのも聴きどころ。
・75年にはチャプリンが既に脱けて、ライヴテイクの
"Sail on sailor" で歌うのがビリーヒンチなのは意外、
これがいい。
+
"Sail on sailor" がSOSとは知らなかった_
"soulful old man sunshine”
https://www.youtube.com/watch?v=bcS8MmrYoYY
この曲、気付いたんだが2021ボックス『feel flows』にあらたなミックスが収録されていたんだな、で、聴きくらべ。
初出は98年のレア音源コンピ/サントラ『endless harmony』。
recorded Oct.-Dec., 69 at Sunset Sound & Brian's home
written by Brian & Rick Henn
のクレジット。
フルのジャズオケによるシャッフル曲は、まあBBには異質ゆえボツにしたのだがやっぱりこれはいい曲。ライナーによると、サンセット録音時にブライアンは現れなかったからヘンがジャジーなアレンジをこなしたとある。で、リードヴォーカルがカールなんだが、それは宅録り_このテイクではエフェクトが異なる何度かの歌入れを繋げている違和感が残る点が残念。ただしヘンの言葉だが「この曲のハイライトはバックコーラス。誰もビーチボーイズのようにうまく歌うことはできないさ!」_深く折り重なるコーラスの妙に惹かれる。
+
『feel flows』テイクは正直、_何してくれちゃってる!_
2019 mix
track recorded August 29, 69 at Sunset Sound
written by Brian, Henn and Don Ralke
録音日付けの異なるのはまあ正確な資料が出てきたのだろう、作にひとり追加はどういうことだろうか。
困りものは当然マークリネットによるリミックスで、98テイクでは聞こえなかったエレキギターを左/ベースを右に大きくフィーチャー。これが最悪。そして自慢のコーラスも…折り重なりの奥の奥の、重なりのなかだから許される変な/不協和音的な箇所を矢面に引っ張り出したのみ、厚さはまったくなくなり、ほぼイントロ除くとコーラスらしい箇所ない_カールのソロ歌のよう。
+
ただし2019ミックスはそのカールの歌は統一感がある。
ということで、聴くべきは当然『エンドレス』98テイクなのだが…よりブラッシュアップされたテイクを望みたいところ。しかしこの2テイクで仕舞いだよな、次が出ることはないだろう。『エンドレス』で我慢しよう。
この曲、気付いたんだが2021ボックス『feel flows』にあらたなミックスが収録されていたんだな、で、聴きくらべ。
初出は98年のレア音源コンピ/サントラ『endless harmony』。
recorded Oct.-Dec., 69 at Sunset Sound & Brian's home
written by Brian & Rick Henn
のクレジット。
フルのジャズオケによるシャッフル曲は、まあBBには異質ゆえボツにしたのだがやっぱりこれはいい曲。ライナーによると、サンセット録音時にブライアンは現れなかったからヘンがジャジーなアレンジをこなしたとある。で、リードヴォーカルがカールなんだが、それは宅録り_このテイクではエフェクトが異なる何度かの歌入れを繋げている違和感が残る点が残念。ただしヘンの言葉だが「この曲のハイライトはバックコーラス。誰もビーチボーイズのようにうまく歌うことはできないさ!」_深く折り重なるコーラスの妙に惹かれる。
+
『feel flows』テイクは正直、_何してくれちゃってる!_
2019 mix
track recorded August 29, 69 at Sunset Sound
written by Brian, Henn and Don Ralke
録音日付けの異なるのはまあ正確な資料が出てきたのだろう、作にひとり追加はどういうことだろうか。
困りものは当然マークリネットによるリミックスで、98テイクでは聞こえなかったエレキギターを左/ベースを右に大きくフィーチャー。これが最悪。そして自慢のコーラスも…折り重なりの奥の奥の、重なりのなかだから許される変な/不協和音的な箇所を矢面に引っ張り出したのみ、厚さはまったくなくなり、ほぼイントロ除くとコーラスらしい箇所ない_カールのソロ歌のよう。
+
ただし2019ミックスはそのカールの歌は統一感がある。
ということで、聴くべきは当然『エンドレス』98テイクなのだが…よりブラッシュアップされたテイクを望みたいところ。しかしこの2テイクで仕舞いだよな、次が出ることはないだろう。『エンドレス』で我慢しよう。
2023年02月21日
Rick Henn / Dragon family
こまごま口出しする父マリーに絶縁引導を渡したブライアン。怒り心頭のマリーがBBにぶつけてプロデュース/世に出したのが The Sunrays(そのリーダーが Rick Henn)…と言われるが、68年、敵対関係は薄れていたっけ?
キャピトルでのラストシングル "break away" はマリーとの共作だったな。
●
素晴らしいメロディメイカー、リック・ヘン。
父親は兎も角、ブライアンはリックとは仲が良かったと聞く。唯一だが共作曲あり、69年にBB録音の "soulful old man sunshine”_これがいい曲でね、オフィシャルには98年コンピで初出だがブートでマニアには馴染みだった。↓に書き入れたマイデザインCD、M&Mからの『in my room』でマニア氏がカバーしたのは92年。
+
discogsにとんでもない間違い、リック=Dennis Dragon であると。ドラゴン家とは関係あるのだが_。
ハリウッドの著名作曲家/指揮者カーメン・ドラゴンには三男二女の子がいて、長兄がキャプテン&テニール(キャプテンことダリルドラゴン)、この元夫婦はブレイク前はふたりでBBのツアーメンバー。次男デニスは The Surf Punks としてバンド活動、その後にBB所有 Brother Studio のハウスエンジニアに。
次女はキャシ・ドラゴンKathryn Rose “Kathy” Dragon Henn _そう、リックの妻となった。
リックは73年のシングルオンリー曲 "girl on the beach" 発表。これが大名曲でね。結婚前に書いた曲だがサーファーだったキャシのことを歌った。これ、リックとキムフォウリー共作だった。Fowley...ハリウッドの山師というか音楽ブローカーというか…、出はドラゴンと同様な著名家。
キャピトルでのラストシングル "break away" はマリーとの共作だったな。
●
素晴らしいメロディメイカー、リック・ヘン。
父親は兎も角、ブライアンはリックとは仲が良かったと聞く。唯一だが共作曲あり、69年にBB録音の "soulful old man sunshine”_これがいい曲でね、オフィシャルには98年コンピで初出だがブートでマニアには馴染みだった。↓に書き入れたマイデザインCD、M&Mからの『in my room』でマニア氏がカバーしたのは92年。
+
discogsにとんでもない間違い、リック=Dennis Dragon であると。ドラゴン家とは関係あるのだが_。
ハリウッドの著名作曲家/指揮者カーメン・ドラゴンには三男二女の子がいて、長兄がキャプテン&テニール(キャプテンことダリルドラゴン)、この元夫婦はブレイク前はふたりでBBのツアーメンバー。次男デニスは The Surf Punks としてバンド活動、その後にBB所有 Brother Studio のハウスエンジニアに。
次女はキャシ・ドラゴンKathryn Rose “Kathy” Dragon Henn _そう、リックの妻となった。
リックは73年のシングルオンリー曲 "girl on the beach" 発表。これが大名曲でね。結婚前に書いた曲だがサーファーだったキャシのことを歌った。これ、リックとキムフォウリー共作だった。Fowley...ハリウッドの山師というか音楽ブローカーというか…、出はドラゴンと同様な著名家。
2023年02月15日
Honeys 2

60年代にCapitol, Warner からシングル5枚_それがすべて。アルバムをリリースできないまま。初のLPは72年、ジンジャー抜きで姉妹がSPRINGとして発表、当然ブライアン制作…これは名盤ですな。なぜか各国でジャケがばらばら、デュオ名義も[スプリング]が別バンドのせいで変更、American Spring だったり_発売当時はごたごたして売れなかったんだろうな。後のCD化で再注目された。
●
ハニーズ3人での初LPは_
83 [Ecstasy] Rhino records
これは辛かった。時代についていこうと必至になって自爆のパターン、ブライアンはノータッチ。ハードエッヂなギターサウンドはすぐに廃れた…当時はお約束だったが。蛇足だが個人的にめっちゃ思い入れあるSSWウェンディウォルドマンも80年代に1枚、同様のやらかし盤があったNO。
●
86年に珍盤あり。数曲ブライアン書き下ろし/プロデュースを含む、当然ロス録音だがスウェーデンでしかリリースのなかった1枚。
[It's like heaven] Ocean Records 101
レコ番が101って…これしか出してないだろう、本当にスウェーデンだったのかどうか、メジャーからマイナーのどのレコ会社にもリリースを断られての自主制作かとも疑うレコ。前記 SPRING 盤のCD化でこのLPから2曲がボーナス収録された。
92年、初のきっちりと精査されたコンピレーションCDがキャピトルから_
[the Honeys / Capitol collectors series ]
全20曲。スウェーデン盤9曲うち、SPRING CD収録2曲も含め8曲がここに収められた。
↓
ということで…[It's like heaven] LPにはいまだ未CD化が1曲のみ残されていることになる。"Snowflakes" 。前記01年コンピ『the Honeys collection』にも未収録。
[It's like heaven] 、Pink vinyl disc のこれ、持ってますのよ。"Snowflakes" は作・プロデュース David Sandler でブライアン関係無しだしなあ…1曲のみでもレア扱いは続いているだろうか?この珍盤。
.
.
追記:
M&Mレコードの主宰C氏は西海岸にBBフリーク知り合いが多かった_うちのひとりはボックスにも名が入る人物。彼がキャピトルの倉庫から大量のレコーディング資料を発見。そのなかのBBのセッションシート_。
日付けとともにセッション参加プレイヤー(レッキングクルー)の住所/電話からギャランティまでも掲載されていた。
驚いたのは、一番高いギャラを取っていたのはハルブレインであり_これはまあセッションリーダーとして妥当なんだが、同じ額を取っていたのがなんとダイアン・ロヴェルだった。コーラス仕事としてではない、コーディネイターとして。いわゆるインペグ稼業をしていた?

2023年02月14日
Brian's fav_ The Honeys
その "guess i'm dumb" 、グレンの歌のバックでブライアンはハミング、そしてハニーズ3人がコーラス…今回はハニーズで御座候。
(ネットで)たまたま目にした、01年コンピ『the Honeys collection』に気になる点もあったから。それがこれ:
The Honeys-(Let's Take a) Holiday
https://www.youtube.com/watch?v=wUwMU1tzons
ひとまず置いておいて、過去をさらってしまおう。
ブライアンの最初の妻であり、Wilson-Phillips のカーニー&ウェンディ姉妹の母がマリリン(ロヴェル)ウィルソン、その姉ダイアン・ロヴェル、それとジンジャー・ブレイクの3人ガールズ・グループ。
BBのデビュー時から一緒にステージに上がっていたのは、同じホーソーンという町の育ちだったのだろうか。その時点では結婚前だったが、ブライアンはキャピトルからのシングル・デビューを後押し_その活動を全面的サポート。それでもブレイクは遠かった。実際、フィレスのガールズと比しても魅力の乏しさは明白。後に売れっ子コーラスシンガーとなるジンジャーもいて歌は悪くないが華が無かったというか、シンガーズスリーとして幾多のコーラス仕事ではOK…そこまでだったか。
BBとのからみでまず思い出すのは "Be ture to your school" シングルヴァージョンでのマーチングコーラス。
●
この曲の何が気になったかというと_ブライアン側のハニーズなのにブライ父、68年では敵対関係だったマリー・ウィルソンのプロデュースで録音をしていた事実。そして曲はリック・ヘンではないか。やっぱりヘンはいい曲を書く才人よなあ。これがボツだったとはまったく…。
(ネットで)たまたま目にした、01年コンピ『the Honeys collection』に気になる点もあったから。それがこれ:
The Honeys-(Let's Take a) Holiday
https://www.youtube.com/watch?v=wUwMU1tzons
ひとまず置いておいて、過去をさらってしまおう。
ブライアンの最初の妻であり、Wilson-Phillips のカーニー&ウェンディ姉妹の母がマリリン(ロヴェル)ウィルソン、その姉ダイアン・ロヴェル、それとジンジャー・ブレイクの3人ガールズ・グループ。
BBのデビュー時から一緒にステージに上がっていたのは、同じホーソーンという町の育ちだったのだろうか。その時点では結婚前だったが、ブライアンはキャピトルからのシングル・デビューを後押し_その活動を全面的サポート。それでもブレイクは遠かった。実際、フィレスのガールズと比しても魅力の乏しさは明白。後に売れっ子コーラスシンガーとなるジンジャーもいて歌は悪くないが華が無かったというか、シンガーズスリーとして幾多のコーラス仕事ではOK…そこまでだったか。
BBとのからみでまず思い出すのは "Be ture to your school" シングルヴァージョンでのマーチングコーラス。
●
この曲の何が気になったかというと_ブライアン側のハニーズなのにブライ父、68年では敵対関係だったマリー・ウィルソンのプロデュースで録音をしていた事実。そして曲はリック・ヘンではないか。やっぱりヘンはいい曲を書く才人よなあ。これがボツだったとはまったく…。

2023年02月12日
take 23
『becoming the BB』CDがモーガン物のフルセッション収録であったが。業界人横流しブートシリーズ Unsurpassed Masters 、BB物はいくつ出たか_忘れた。驚かされたのは60年代にこれだけのセッションテープを破棄せず残していたこと。ビーチボーイズ(というトップアーティスト)ゆえ、だったのかどうか。ま、何にしろ、あまりに細かい_正直クズテープの嵐なんでね(間違ってやり直したテイクばかりなのだから_)、付き合いきれず。それでもひとつだけ買いました、"guess I'm dumb" だけのため_。
unsurpassed masters vol. 7 (1964)
the alternate "Beach Boys Today" album vol. 1
となっている4枚組ボックス。
『Today!』セッション_全体では8曲の75テイク、うち一番多いのは "dance dance dance" 17テイク。聴きたい"guess I'm dumb" は6テイク収録。ここでは "If I'm dumb" とトークバックで言っているが_。
take 1 &2 / unknown take / take 22 / take 23
1st vocal overdub / 2nd vocal overdub で6テイク。
しかし久しぶりに聴いてみるに、これはこれでありだなあ。クズと切り捨てるべきでない物で、BBのバックトラック作りに情熱を燃やしたクルーメンバーの試行錯誤の検証ということでは聴くに耐えうる。"guess I'm dumb" でもアウトロでのお約束のハルブレインのおかず連打_テイクごとに変えていてハマる打ち方を模索しているのが分かる。
ブライアンの屈指の名曲 "guess I'm dumb"を、64年のブライアンの歌で聴きたい_BBマニアの「夢」であったが、このセッションを聴くにそれは叶わぬ夢であった。ラスト2テイクで歌うのはこの時点ですでにグレンキャンベルだった。自身のアルバムセッション最中に自作曲なのにグレンで歌入れならば、端からプレゼントした曲なのだろう。しかしこれ、「駄目な僕」と並ぶ心情吐露/私小説的ソングだというのに…なぜグレンへ? グレンが歌うべき曲は他にあったと思えるが…。

2023年02月06日
Dorinda & Hite Morgan with Bruce
[ becoming The Beach Boys ] ('16 Omnivore Recordings)
見た記憶はあった、この盤はモーガン・セッションのコンプリートCDだったか。
disc 1 で4曲の31テイク/disc 2 が5曲の32テイク! すごいね〜、audio production by Mark Linettとなっているということはブートじゃないのだな。
とはいえ…いまさら聴く気はしない、触手伸びない。
モーガン物=Capitol 前インディー音源。BBヒストリーのなかでアーカイヴとして価値はあるが楽しむまでの域には来ていない、何度も聴きたい音ではないし、既にあれこれ出ましたな_もう腹いっぱい。その上を行くセッション総棚ざらえと…いまさら言われても。ジャケも悪くてBB感まったく無し。
●
モーガン・セッション_最初はブートもどきのアナログを買った、買わされた。7曲入りぐらいの盤。"Karate" には笑ったがね。"Luau" は良かったな。
91年に細かくヴァージョンをさらった21曲CDが出て、これが最初にしてほぼ決定打。(いまは閉鎖してしまったが)Steve Hoffman のレーベル Dunhill Compact Classics から、ホフマン自身の mastering で。文句なし。
[ The Beach Boys / lost & found 1961-1962 ]
00年には曲数こそ11だが初出音源ありき、remastered by Dan Hersch / liner notes by Brad Elliott だからキャピトルからと同等と言える高品質盤がヴァレッセ・サラヴァンデから出た。thanks.. 人名のなかにアラン・ボイド、デヴィッド・リーフ、ゲイリーアッシャーもある。ここでも『becoming...』のマークリネットに対してのダン・ハーシュというリマスター対立構造が_。
[ The Beach Boys Surfin' ]
ひとつ訂正_M&M のブライアンコンピCDにしかないかもと言った "surfin safari _ german ariola version" がこの盤には収録されていたか。


見た記憶はあった、この盤はモーガン・セッションのコンプリートCDだったか。
disc 1 で4曲の31テイク/disc 2 が5曲の32テイク! すごいね〜、audio production by Mark Linettとなっているということはブートじゃないのだな。
とはいえ…いまさら聴く気はしない、触手伸びない。
モーガン物=Capitol 前インディー音源。BBヒストリーのなかでアーカイヴとして価値はあるが楽しむまでの域には来ていない、何度も聴きたい音ではないし、既にあれこれ出ましたな_もう腹いっぱい。その上を行くセッション総棚ざらえと…いまさら言われても。ジャケも悪くてBB感まったく無し。
●
モーガン・セッション_最初はブートもどきのアナログを買った、買わされた。7曲入りぐらいの盤。"Karate" には笑ったがね。"Luau" は良かったな。
91年に細かくヴァージョンをさらった21曲CDが出て、これが最初にしてほぼ決定打。(いまは閉鎖してしまったが)Steve Hoffman のレーベル Dunhill Compact Classics から、ホフマン自身の mastering で。文句なし。
[ The Beach Boys / lost & found 1961-1962 ]
00年には曲数こそ11だが初出音源ありき、remastered by Dan Hersch / liner notes by Brad Elliott だからキャピトルからと同等と言える高品質盤がヴァレッセ・サラヴァンデから出た。thanks.. 人名のなかにアラン・ボイド、デヴィッド・リーフ、ゲイリーアッシャーもある。ここでも『becoming...』のマークリネットに対してのダン・ハーシュというリマスター対立構造が_。
[ The Beach Boys Surfin' ]
ひとつ訂正_M&M のブライアンコンピCDにしかないかもと言った "surfin safari _ german ariola version" がこの盤には収録されていたか。


2023年02月05日
『Sail on Sailor』disc 1
最新BBボックス『Sail on Sailor』、6枚組と長丁場なので_まずはdisc 1 を。
Carl & the Passions-so tough 全8曲
同 bonus tracks (all unreleased) 8曲
という仕様。
さてと、まずオリジナル盤『パッションズ』だが、手持ちLPはUS盤なので、前述_アナログで一番好きな『Pet Sounds』と書いた、抱き合わせ2枚組(日英は単独)。『ペット』に頼らなければ売れないと判断したrepriseだったのか、それでも売れなかった。
たしかにブライアン絶不調期だったので一番元気なカールに仕切りのお鉢が回ったところで_アルとマイクはマハリシ一直線=瞑想組、デニスはソロしか頭に無くランボー(ことダリルキャプテン<hラゴン, later Captain & Tennille)と共闘中。なのでこの盤、それぞれが2曲づつ持ち寄りでどうにか形にしている。バンド強化のためにカールが呼び入れたファター/チャプリンにも2曲枠。
さほどテンション上がる盤でないのは確かだが腐ってもBB、佳曲揃い。なかでわがデニス楽曲での屈指の名曲 "cuddle up" が個人的にはベスト。歌詞は抹香臭いが "all this is that" も名曲だ。
●
そのオリジナル8曲だが_今回はremixほどの差違はないが、ちょいと気になったので remaster をチェックしてみた。
というのは_
初CD化の91年、次の00年、そして今回22年、3枚のCDは別人仕事だから。
91 remastered by Joe Gastwirt
00 remastered by Andrew Sandoval & Dan Hersch
22 mastered by Mark Linett
当然年を重ねて良くなっていると思いがちだが、違うな_拙者の耳では断然サンドヴァル/ハーシュ組の音が、ボトムが利いてガッツある一番良い仕事_聴くならこれ。
どの名前もBBリイシューで馴染みがあるが、ここのところはマーク・リネットに任せきり。これはどうよ_『クリスマスアルバム』や『クリスマスリジェンド』もサンドヴァル仕事、いい仕事だった。個人的にはすべてのリイシューを任せたいほど。
●
ボートラ。
なにが嬉しいといってデニス2曲_仰々しいまでのストリングスを被せられていた(それしか聴けなかったから違和感を感じようが無かったのが_)、いま聴けばハリウッド恋愛映画サントラだ_全曲ブライアンのホーム録音盤のなかでその弦録りだけだろう、Sound City (studio) クレジット。
その2曲 "make it good" "cuddle up"、今回ボートラとして弦無し_Naked なバージョンが聴けた。もともといい曲だったが "cuddle up" 、感涙テイクがここに表出。

2000 re-issue & 1991 re-issue disc
don't go near the water

『国立カウボーイ&ウエスタンヘリテージミュージアムの入り口にある壮大な象徴的な像、トレイルの終わりは、旅の終わりに体と精神の両方に疲れたネイティブアメリカンと彼の馬を意味します。 アメリカ生まれの芸術家ジェームス・アール・フレイザーによって彫刻されたThe End of the Trailの彫像は、米国で最も有名な画像の1つです』
+
「画像」?_ま、兎も角、これは『Surf's UP』ジャケのこと。
●
このアルバムがリアルタイム≠ニいう意味では my first Beach Boysだった。その前のサーフィン/ホットロッド・ヒットをまったく聴いたことがなくはなかった_ラジオやTVから。その名も知ってはいたが、中学入ってロック入れ込み始まっての最初はこのLP。とはいえその時は買ったわけでなく、読み始めた『ミュージックライフ』のレビューは亀淵か木崎義二だったか、そこでは_まだオジさんバンドは続いていたのか、としか思わなかった。シングルが「清流はいずこへ」。公害が問題化した時期_時代に即して延命? そう甘くないかも…なんて思いも。
結局深く入れ込むようになるわけだが、それから5年先のことだった。
2023年02月04日
still i dream of you

知らなかったキング=ゴフィン曲と書いた "a long way to be happy" だがダーリーンラヴのボツテイクが初出したのが日英のみ発売だった「rare masters」_これのCDを持っていたことに気付く。
オリジナルは76年のアナログで、↓マスターテープ・ジャケで写真を入れている2枚_Phil Spector wall of sound vol. 5 / 6 。2枚で全28曲だったが、CD1枚にするために4曲オミットの24曲盤にした90年頃の日本制作_M&M レーベルのたぶんこれが1枚目。プロモ盤のこれは主宰C氏からもらったんだな。
てなことでM&Mについては前にもちょいと書いたので続けてみます。
当時音楽誌などで叩かれたんだね_このレーベルの盤は隣接権モノで。オフィシャルとブートの間?_黒に近いグレー盤として。さる人の紹介で拙者、このレーベル及び A-Side というふたつに関わった、デザインを結構やったわけで。
=
現在でもマニアックなコンピを出すレーベルは世界中に存在する。当たり前だがコンピレーションするのは各々枝分かれするが「その筋」の超マニア達。で、レーベルからの依頼もあるが、マニア自身でレーベルを立ち上げる場合も少なくない。ましてや(現状はすっかり疎くよく分からないが)隣接権が幅を利かせ始めた頃は敷居が低かった。M&M/A Side も東京/大阪のヘヴィーにコアなオールディーズフリーク(ある意味 small circle が存在した)らの協力でコンピ制作した。
いくつかデザインやったが、一番知られるのはこの1枚。
[ Rare works of Brian Wilson/still i dream of you ]
('93 M&M enterprise MMCD-409)
obi copyは「ブライアン・ウィルソンの幻のプロデュース作品や、バックに参加した作品を一挙収録したレア・コレクション!」
思う存分好き勝手にやらせてもらった盤。副題は当時はまだunreleased 、ブートでしか聴けなかった "stil I dream of it" をもじり、レコ番は本来の続き番を無視しBB名曲まま「409」にしてもらった。
フルカラー36頁に、収録シングルラベル/日本シングルディスコグラディ&写真/ヨーロッパとアメリカでのpicture sleeve 写真満載。ブックレットが厚くなったので幅3ミリ増しのワイドジュエルケース。
収録も当然超マニアックで、"surfin' safari" の独Ariola single version はいまでもこれにしか入ってないのではないだろうか。
メジャーレーベルでもここまでできないと、(表向きは「隣接権」はブートだぞ!という物言いだったが)いくつかのレコ会社の人からは裏で「よくやった!買ったよ〜」と言われたもの。
+
ライナーが佐野邦彦さん。佐野さんと会った初の機会がこれだった。
その後もソングライター物、ブリティッシュビート、ロカビリー、得意のアメリカンポップスなどを出した両レーベル。音の良さも一部で好評だったはず。なにしろ US Rhino と同じ Sonic Solution Noise Reduction System を使っていたのだから_。


Saitamaのほうが海無しで lonely
タツロー "Tokyo's a lonely town" は、ニューヨークからロンドンと来て、ならば…でカヴァーされたのは知られるところ。で、ロンドンだが_。
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デイヴエドモンズの "London's a lonely town"。録音されたがボツ_アセテート盤が切られたのみで、それを入手して世に出したのは79年の『Pebbles』LPシリーズのうちのサーフ編_マニアには知られた通説のはずが、いま調べたらどうも変。
https://www.youtube.com/watch?v=XBOZobWblAU
ここに映るスワンソングのレーベルは一体何? 文字を組み替えたフェイクだな…と最初は思った。しかし45catのリストにもデイヴの76年シングル "where or when" のB面は non-LP の同曲とされている。
+
…と、ここでお気づきでしょう、拙者の大きな勘違いに。シングルB面曲は「ロンドン」ではなくそのまんま「ニューヨーク」ではないか。こりゃまたどうなっているやらと疑問_でレコ棚からこれを取り出してやっと分かった。
79年LP『Pebbles』も怪しい盤ではあったがレア収録ゆえマニアにはご馳走#ユ。で、それのリイシューCDは別レーベルからで曲も半分入れ替え、よりマニアックになったトンデモ盤だった_ "London's a lonely town"はそのまま収録。
[PEBBLES / Surf'n Tunes!] ('92 AIP)
このCDライナーノーツに詳しい:
76年、エドモンズの初のアメリカ録音(ハリウッド)がこの曲であった。Equinox プロダクションによる、つまりプロデュースはブルースジョンストン&テリーメルチャー。コーラスにはふたりに足してゲイリーアッシャー/カートベッチャー/ブライアンも。スペクター/BBフリークであったエドモンズにとっての夢のセッションであった。セッションは無事に終わったが版権に問題が生じて残念ながらリリース不可。ロンドンに戻ったエドモンズは仕方なくRockpileをバックに「ロンドン」ではなく「ニューヨーク」でリレコした_それがシングルB面に。ハリウッドでの「ロンドン」テイクは5枚アセテートが切られたのみで終わった、と_。
+
ちなみに写るのはbootleg 3" CD。そうそう、こんなん昔もらったんだ(誰からだったか)_これを聴けば一発で分かった話。
1 : New York's a lonely town / Dave Edmunds
2 : London's a lonely town / Dave Edmunds
3 : New York's a lonely town / The Trade Winds

2023年01月25日
rare master tapes
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Master Tape jacket _ Philles rare masters 1&2 (UK)
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Master Tape jacket _ stack-O-tracks (US Capitol)
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Master Tape jacket _ stack-O-tracks (UK EMI)
岩礁に打ちあげられたテープ。マスター缶をモックアップして実際に撮影、BBというには曇った海ではあるけれどUKオリジナル・ジャケ制作したのがエライ!
●
Master Tape jacket_ beach boys/brian wilson rarities (Australia EMI)
ビーチに流れ着いた/埋めてる? テープ缶。こちらはイラスト一発。グレンの "guess i'm dumb" を最初に「発掘」したのはこの81年盤ではなかったか_
"what'd i say" シドニー・ライヴ音源は、いまも未CD/このLP only かも…
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Maste Tape jacket_ grateful dead
アーカイヴシリーズ Dick's Picks
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はたと思った、ブルースジョンストン入れた「6人ビーチボーイズ」ジャケットは『stack-O-tracks』のみではないか!?
『20/20』はブライアンがいない、『friends』と『keepin' the summer alive』は6人だがイラスト。写真ではこの企画盤だけか…いやいや、オリジナルアルバムでありました_『sunflower』。
『summer days』のヨット写真はアルが端から乗船していなかったので『4人ボーイズ』ジャケになっている。実際はブルースは乗っていた、その5人写りのアウトテイク写真は既出。たぶんこれと『pet sounds』時ではまだコロンビアと (Bruce & Terry) 契約が残っていて顔出しできなかったのだろう_
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Master Tape jacket _ Philles rare masters 1&2 (UK)
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Master Tape jacket _ stack-O-tracks (US Capitol)
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Master Tape jacket _ stack-O-tracks (UK EMI)
岩礁に打ちあげられたテープ。マスター缶をモックアップして実際に撮影、BBというには曇った海ではあるけれどUKオリジナル・ジャケ制作したのがエライ!
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Master Tape jacket_ beach boys/brian wilson rarities (Australia EMI)
ビーチに流れ着いた/埋めてる? テープ缶。こちらはイラスト一発。グレンの "guess i'm dumb" を最初に「発掘」したのはこの81年盤ではなかったか_
"what'd i say" シドニー・ライヴ音源は、いまも未CD/このLP only かも…
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Maste Tape jacket_ grateful dead
アーカイヴシリーズ Dick's Picks
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はたと思った、ブルースジョンストン入れた「6人ビーチボーイズ」ジャケットは『stack-O-tracks』のみではないか!?
『20/20』はブライアンがいない、『friends』と『keepin' the summer alive』は6人だがイラスト。写真ではこの企画盤だけか…いやいや、オリジナルアルバムでありました_『sunflower』。
『summer days』のヨット写真はアルが端から乗船していなかったので『4人ボーイズ』ジャケになっている。実際はブルースは乗っていた、その5人写りのアウトテイク写真は既出。たぶんこれと『pet sounds』時ではまだコロンビアと (Bruce & Terry) 契約が残っていて顔出しできなかったのだろう_
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2023年01月22日
denny_wilson_0980

Dennis Wilson について書こうと思った昔に
トップに入れるために描いた1枚_
2023年01月14日
We got love 2_ Ricky & Blondie
ファター/チャプリン在籍時をまとめた新盤ボックス『Sail on Sailor』、6枚組となると性根据えてかからねばならぬゆえいまだ手つかず。が、"We got love" の2テイク(studio / live) だけ聴いてみた。
●
73年盤『オランダ』。彼の地へ、ロスでばらした録音機材を送ってからしょぼいスタジオ(作業納屋)作ってまで…機材組み立て録音とは、理解に苦しむ制作工程、悪徳(は、ちょいと酷か)マネージャ=ジャックライリーの単なる思いつきなのか_。それでもそれなりに仕上げたマスターテープ、これにレーベルrepriseはキャッチーな曲無しと駄目出しで、仕方無く急遽ロスで "sail on sailor" の録音、それを足してどうにかリリースに漕ぎ着けた。で、その際に弾き出された、omitされた曲が "we got love"_と。ファター=チャプリン作に歌詞をマイクが手直し少々、ブライアンの手が入らないので軽く扱われるのが惜しい名曲。
次作『in concert』にライヴテイク収録された。しかしスタジオテイクが長いことお蔵_と下でdiskunion氏が語るが、正します、「一部の独盤にも収録されているという噂」、これ本当のこと。同時発売した73年ドイツ盤の極少プレスには誤って℃録された。"sail on sailor"無し/"we got love"収録の<オリジナル『Holland』>。佐野さんのBBコンプリート読本では250枚となっているがどこからの数字だろうか?
●
兎も角そのレコ…手持ちBB関連盤のなかで一番レアということになるかな、持ってます。しかしこのドイツreprise REP 54 008 盤は、ジャケット表記/レーベル表記すべてが通常盤と変わらない。ただレコードA面の1曲目が "sail on sailor" ではなく "steamboat" で、5曲目に "we got love" が収められていた珍盤。
世界各国にBBヒストリアンは存在する。ドイツ人で知られる Von Honekamp_このレア盤入手は彼から。トレードをした。こちらの手駒は…『pet sounds』CD1枚だったとぼんやり記憶。88年の東芝盤は日本初CD化で、これも誤って<{ートラ収録仕様で出してしまった_本国キャピトルからクレームで回収騒動になった1枚。
●
diskunion氏は、ブライアン曲でないレアテイクでも強気で攻めるねぇ…テストプレスを¥109,000ですか。
unreleased version は間違いだけれどね。まず73年ドイツ盤が初出。で、そのテイクだがブート盤では…出ていたよな? オフィシャルはどうなっていたか_これも2015年に既出なんだな、調べたら。ただしデータオンリー。Apple Music が同年デジタル配信版『オランダ』にボートラ収録していた。なので_
73 original studio take_ Germany press only
73 live take from [the Beach Boys in concert]
15 digital only studio take on website
22 [Sail on Sailor] box
studio take _2022 mix
live take (1973)
配信テイクはオリジナルテイクのノイズ無しではあるが一応数に入れてみれば、"We got love" は5テイク出てきたことになる。今回の [Sail on Sailor] 収録 '73 live 音源は73年盤LP『インコンサート』とは別場所_別テイク。しかしこのボックスにはそのofficial2枚組LP『インコンサート』はまったく無視された。というより、72年カーネギーホールをフル収録したのだからそれで文句ないだろうという姿勢か。いやいや、オリジナル原理主義の拙者としてはそれじゃ困るんだが…。
それでも収録のスタジオテイクの新2022ミックスは凄い。各楽器のクリアーな分離に脱帽、別曲のごとし_。ペダルスティールを思わせるギターも声も良し、Blondie Chaplin_

ドイツ・ディスコグラフィを同封してくれた_


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73年盤『オランダ』。彼の地へ、ロスでばらした録音機材を送ってからしょぼいスタジオ(作業納屋)作ってまで…機材組み立て録音とは、理解に苦しむ制作工程、悪徳(は、ちょいと酷か)マネージャ=ジャックライリーの単なる思いつきなのか_。それでもそれなりに仕上げたマスターテープ、これにレーベルrepriseはキャッチーな曲無しと駄目出しで、仕方無く急遽ロスで "sail on sailor" の録音、それを足してどうにかリリースに漕ぎ着けた。で、その際に弾き出された、omitされた曲が "we got love"_と。ファター=チャプリン作に歌詞をマイクが手直し少々、ブライアンの手が入らないので軽く扱われるのが惜しい名曲。
次作『in concert』にライヴテイク収録された。しかしスタジオテイクが長いことお蔵_と下でdiskunion氏が語るが、正します、「一部の独盤にも収録されているという噂」、これ本当のこと。同時発売した73年ドイツ盤の極少プレスには誤って℃録された。"sail on sailor"無し/"we got love"収録の<オリジナル『Holland』>。佐野さんのBBコンプリート読本では250枚となっているがどこからの数字だろうか?
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兎も角そのレコ…手持ちBB関連盤のなかで一番レアということになるかな、持ってます。しかしこのドイツreprise REP 54 008 盤は、ジャケット表記/レーベル表記すべてが通常盤と変わらない。ただレコードA面の1曲目が "sail on sailor" ではなく "steamboat" で、5曲目に "we got love" が収められていた珍盤。
世界各国にBBヒストリアンは存在する。ドイツ人で知られる Von Honekamp_このレア盤入手は彼から。トレードをした。こちらの手駒は…『pet sounds』CD1枚だったとぼんやり記憶。88年の東芝盤は日本初CD化で、これも誤って<{ートラ収録仕様で出してしまった_本国キャピトルからクレームで回収騒動になった1枚。
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diskunion氏は、ブライアン曲でないレアテイクでも強気で攻めるねぇ…テストプレスを¥109,000ですか。
unreleased version は間違いだけれどね。まず73年ドイツ盤が初出。で、そのテイクだがブート盤では…出ていたよな? オフィシャルはどうなっていたか_これも2015年に既出なんだな、調べたら。ただしデータオンリー。Apple Music が同年デジタル配信版『オランダ』にボートラ収録していた。なので_
73 original studio take_ Germany press only
73 live take from [the Beach Boys in concert]
15 digital only studio take on website
22 [Sail on Sailor] box
studio take _2022 mix
live take (1973)
配信テイクはオリジナルテイクのノイズ無しではあるが一応数に入れてみれば、"We got love" は5テイク出てきたことになる。今回の [Sail on Sailor] 収録 '73 live 音源は73年盤LP『インコンサート』とは別場所_別テイク。しかしこのボックスにはそのofficial2枚組LP『インコンサート』はまったく無視された。というより、72年カーネギーホールをフル収録したのだからそれで文句ないだろうという姿勢か。いやいや、オリジナル原理主義の拙者としてはそれじゃ困るんだが…。
それでも収録のスタジオテイクの新2022ミックスは凄い。各楽器のクリアーな分離に脱帽、別曲のごとし_。ペダルスティールを思わせるギターも声も良し、Blondie Chaplin_

ドイツ・ディスコグラフィを同封してくれた_


2023年01月12日
We Got Love 1
https://diskunion-shinjukurockrecordstore.blog.jp/archives/16953906.html
同じくSanta Maria Test Pressing で『Carl & The Passions _ So Tough』のほうならばかつて持っていたけれど…。あるべきところに収まるが良しと、レコードコレクター氏へ寄贈。
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さて、南アフリカ出身バンド Flame をロンドンで観て気に入ったカールにチョイスされ、メンバーうちファター&チャプリンはBBに「正式参加」したが、白人世界の象徴のようなバンドゆえか、観衆からもバンド内でも差別的なふるまいがあったかもしれない、いまひとつしっくりこないまま二年ちょっとで退団。それでもロートルサーフィンバンドからの脱却/リアルタイムなロックバンド化へ一役も二役も買った功労者だったのは確か、とくにライヴバンドとして。個人的にはふたりが好きだったねえ。
その後もBBと喧嘩別れでなくそれなりの関係は維持した。ファターは、ボニーレイットのバックも務めた_イアン・マックのBump Band へ、ミカバンド脱退後渡米参加だった小原礼とともに活躍で良かった。チャプリンも、来日してTV『夜のヒットスタジオ』出演時がUTに上がっている、小原が一緒だったな、幅広く活躍や良し。数年前のストーンズ・ギグ・サポートもやっていた…よな?
●
ふたりのBB在籍時のリリースは
(71 Surf's Up はチャプリンが数曲ベースのみ)
72 Carl & The Passions _ So Tough
73 Holland
73 The Beach Boys in concert
2023年01月08日
monophonic Brian
ビーチボーイズの "stereo" は微妙な位置。はてブライアンウィルソンの耳は実際のところどうだったのか。父マリィの虐待で片耳聴力を失ったといわれるが、バンド活動を通してまったく聞こえなかったか、それとも難聴気味ながらステレオテイクを聴けていたのかどうか。
それがはっきりとせずとも確かなのは、こと60年代は「BBはモノラル」基本。まず録音トラック数からして無理あるステレオテイクしか作れなかった_ステレオ機器伸張時代に合わせたステレオ盤促進はレコ会社要請であったろうし、ブライアンはチャックブリッツに一任していただろう。それに、スペクター信者としてのモノ信仰も手伝っていたはず。実際、最高自信作『ペットサウンズ』前後の盤はステレオ盤制作を禁じたほど。
その『ペット』CDステレオ化ではマークリネットに協力したブライアンだが、時代が進み、マルチマスター・シンクロステレオ化が出来たことによるのでアナログでのステレオテイクとはワケが違う。その意味で昨今の true stereo version は十分聴くに値する(とりわけステレオ好きな当方には_)。
それでもやはり60年代BBはモノラルがベースと心すべきだろう。
ちなみに下に書いた、拙者の一番好きなアナログ『ペット』盤_『so tough』抱き合わせLP
" This recording is pressed in monophonic sound, the way Brian cut it. "
という但し書きが入っている。
まさかにあらたなブライアン mix ではないだろうが…やっつけな抱き合わせではないということ。
それがはっきりとせずとも確かなのは、こと60年代は「BBはモノラル」基本。まず録音トラック数からして無理あるステレオテイクしか作れなかった_ステレオ機器伸張時代に合わせたステレオ盤促進はレコ会社要請であったろうし、ブライアンはチャックブリッツに一任していただろう。それに、スペクター信者としてのモノ信仰も手伝っていたはず。実際、最高自信作『ペットサウンズ』前後の盤はステレオ盤制作を禁じたほど。
その『ペット』CDステレオ化ではマークリネットに協力したブライアンだが、時代が進み、マルチマスター・シンクロステレオ化が出来たことによるのでアナログでのステレオテイクとはワケが違う。その意味で昨今の true stereo version は十分聴くに値する(とりわけステレオ好きな当方には_)。
それでもやはり60年代BBはモノラルがベースと心すべきだろう。
ちなみに下に書いた、拙者の一番好きなアナログ『ペット』盤_『so tough』抱き合わせLP
" This recording is pressed in monophonic sound, the way Brian cut it. "
という但し書きが入っている。
まさかにあらたなブライアン mix ではないだろうが…やっつけな抱き合わせではないということ。
2023年01月04日
Dumb Angel / Alan Boyd
_で、引っ張りだすよ。"Let's go away for awhile" 歌入り。
+
+
ビーチボーイズは他のロックアーティストに比べてCD化が遅れていたが、90年にオリジナルアルバムの 2-fer シリーズ(日本で言う「2イン1」)が出て、以降は活発なリリースが続いている。
で、現在まで続くリイシューCD_上記のレア音源コンピレーションだが、仕切り役が変遷_これは順番かパワーバランスが働くのか、歴代のBBアーカイヴァー(一言でオタク)の入れ替わり。「Look!Listen!Vibrate!Smile! 」を著したDomenic Priore/BBバイブル『Surf's Up! : The Beach Boys on record, 1961 - 1981』の Brad Elliott などを含む。
デザイナーも変わっている。2-Fer から30年ボックスなどを担当した Thomas Steel は西海岸色満載で実にいい仕事だったがその後何人か変わって、昨今はガワだけ豪華でもデザインがよろしくなく実に残念。
+
前記、"Let's go away for awhile" を「歌った」のは英国人だがやはりBB周辺オタクのひとり、ショーンマクリーヴィという。この人、一時期東京に住んでいた、池袋のレコショップで出逢ったことがある。
[Sean Macreavy / Dumb Angel ] ('94 M&M Records)
ロンドンとマンチェスターでの録音。オリジナル1曲、他12曲はすべてBBカヴァー。The Cantinas , Gidea Park という…UKのBBフォロワーとしてマニアは知るバンドらも参加。"Let's go away for awhile" には自作詞を乗せて歌う。この盤の参加のひとりに Alan Boyd 。ボイドもBBオタクとしては知られた存在…というか、「Made in California」以後の豪華ボックスなど現在のBBリイシュー仕切りはすべてボイドなのだ。記憶では米国キャロライナのファンジン『endless summer quarterly』の人間だったと思うんだが…。
翌年に出したCDにはショーン、ボイドを始めとしてBBフリークが大挙して演奏_コンピCDだがこれもBBカヴァー集。Wondermints からダリアン・シャハラジャ/ニック・ワラスコのふたり、ほかにブライアン・ギャリ/エリオット・ケンドール/ケン・シャープ/リー・デンプシーなどBBリイシュー盤の Thanks to.... のなかに必ずある名前。
[In My Room : a beach boys tribute for the homeless of california]
('95 M&M Records)
ここでボイドのみオリジナル_BBに寄せた自作曲 "Everybody's waiting" を1曲目で歌っている。ダリアンは "do you have any regrets?" _他にも当時はブートのみだった曲も歌われる、相当にマニア向けのコンピ。
+
両盤を出したM&Mというのは、一部マニアは知ってるかな、日本のレーベル。そしてワタシはここに関わっていた。「In My Room」のほうのデザインも担当。M&M盤については後に書き入れる。


BBマニアの聖典、ブラッドエリオット著
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ビーチボーイズは他のロックアーティストに比べてCD化が遅れていたが、90年にオリジナルアルバムの 2-fer シリーズ(日本で言う「2イン1」)が出て、以降は活発なリリースが続いている。
で、現在まで続くリイシューCD_上記のレア音源コンピレーションだが、仕切り役が変遷_これは順番かパワーバランスが働くのか、歴代のBBアーカイヴァー(一言でオタク)の入れ替わり。「Look!Listen!Vibrate!Smile! 」を著したDomenic Priore/BBバイブル『Surf's Up! : The Beach Boys on record, 1961 - 1981』の Brad Elliott などを含む。
デザイナーも変わっている。2-Fer から30年ボックスなどを担当した Thomas Steel は西海岸色満載で実にいい仕事だったがその後何人か変わって、昨今はガワだけ豪華でもデザインがよろしくなく実に残念。
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前記、"Let's go away for awhile" を「歌った」のは英国人だがやはりBB周辺オタクのひとり、ショーンマクリーヴィという。この人、一時期東京に住んでいた、池袋のレコショップで出逢ったことがある。
[Sean Macreavy / Dumb Angel ] ('94 M&M Records)
ロンドンとマンチェスターでの録音。オリジナル1曲、他12曲はすべてBBカヴァー。The Cantinas , Gidea Park という…UKのBBフォロワーとしてマニアは知るバンドらも参加。"Let's go away for awhile" には自作詞を乗せて歌う。この盤の参加のひとりに Alan Boyd 。ボイドもBBオタクとしては知られた存在…というか、「Made in California」以後の豪華ボックスなど現在のBBリイシュー仕切りはすべてボイドなのだ。記憶では米国キャロライナのファンジン『endless summer quarterly』の人間だったと思うんだが…。
翌年に出したCDにはショーン、ボイドを始めとしてBBフリークが大挙して演奏_コンピCDだがこれもBBカヴァー集。Wondermints からダリアン・シャハラジャ/ニック・ワラスコのふたり、ほかにブライアン・ギャリ/エリオット・ケンドール/ケン・シャープ/リー・デンプシーなどBBリイシュー盤の Thanks to.... のなかに必ずある名前。
[In My Room : a beach boys tribute for the homeless of california]
('95 M&M Records)
ここでボイドのみオリジナル_BBに寄せた自作曲 "Everybody's waiting" を1曲目で歌っている。ダリアンは "do you have any regrets?" _他にも当時はブートのみだった曲も歌われる、相当にマニア向けのコンピ。
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両盤を出したM&Mというのは、一部マニアは知ってるかな、日本のレーベル。そしてワタシはここに関わっていた。「In My Room」のほうのデザインも担当。M&M盤については後に書き入れる。


BBマニアの聖典、ブラッドエリオット著