2017年11月27日

Kosh - T. Rex

レコードジャケット話。変形ジャケットのこと。
基本的に邪道と思う。Graphical でないから_平面デザインで勝負してこそのジャケットのはず。変形はほとんどが「3D」、立体物である。金をかければどこまででも出来てしまっては土俵が違うことになる。とはいえ、凝った仕様ゆえの「限定」は貴重/稀少でありコレクト心をくすぐられる。遊び要素/華美な仕様、抗いがたい魅力あるのは事実…。英語では Gimmick Jacket と呼ばれるそれ、過去に傑作数多し。幅も広く、単に穴開けだけから、素材からして逸脱したブツまで。動きや組み立てて超立体になる物も。そんな中、個人的に長いこと want list にアップしているのが3点_。

「アリス・クーパーのパンティ」。72年全米2位まで上がる大ヒットアルバム『school's out』、レコードが紙(不織布だったよな?)パンティに包まれていたこと、知らぬロックファンはいないだろう。ジャケ自体も汚れた「机」を模した変形だった。日本盤もパンティ盤にはなっていたが、どうしたんだろう?それは米国ワーナーから送らせたのだろうか。当時、アリス・クーパーに興味なかったために買わなかったが、いまになるとやはり「歴史に残るギミック」として欲しくもある…。が…、中古のパンティって…その意識が先に立つ、まあ入手することはないだろう。あっても時価でいかほど? 1万前後? ミント・パンティなら2万はしそう…。たしか3色あって赤いのが一番レアなんて言われていた記憶だが、さて。

お次は『Bob Marley & The Wailers / catch a fire』。UKオリジナルの「Zippo 変形」も欲しい1枚。紙仕様だがフタがちゃんと開くようになっている見事なギミック。可動のためにリベット打ち_紙と金属リベットは相性悪いので大半は紙が切れてしまう。ミントだったら2万に届きそう_入手ハードルは高い。

で、最後に挙げるのは…買った、Tレックス。
人気に陰りが見えだした74年盤『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』。離別は解体を意味することを分かっていたはずのボランの、ヴィスコンティとの最後の制作となった盤。
当方の追っかけデザイナー、ジョン・コッシュはこれと次作『bolan's zip gun』、2作のデザインを担当していたが、この盤では Special limited edition を作っていた。1000枚限定ナンバリング入りの変形ジャケット盤。レコード自体はあきらかにデヴィッド・ボウイ盤の二番煎じのコンセプトアルバムだったが、「檻」がキーワード…ということで、檻を模した型抜き三面追加変形は_1,2,3面と重ね方によって顔が変化する凝った盤_多くの変形ジャケを制作してきたコッシュらしい特別な仕様になっていた。
 コッシュ・ファンの当方的にはマストな盤だったが、いかんせん数が少なく相当にレア、ほぼオークションアイテムで、セットプライスでも4万前後という高値がついている。
 さてこのレア盤だが、2万円でヤフオクに出た。出品者はディスクユニオン。これは破格だ、思わず登録してクリックしようかと…。が、よくよく見れば檻が1本欠けた VGコンディション。う〜む、それでも安いか、どうしよう…かなり悩んだが。よくよく考えるに、これ買ってどうするの?誰に自慢する?…ま、それを言っちゃお仕舞いヨ/コレクションの根本否定でしょ_なんだけどね、やっぱもう断捨離時期入ってっから…いらないワと。
 諦めまして。けどネット見てたら面白いのがあって…。2001年にテイチクからの同盤CDが、通常盤ジャケットでなくてこのコッシュ作の限定盤ジャケを使ったリイシューであったことに気付く。ならば、せめて気分だけどもと思って、アマゾン/マケプにあったから¥1350で買ったんですワ。
 届いて超ビックリ…なんと紙ジャケでまんま変形コッシュ・デザインを再現していたとは! ジャケ表をリプリントしているだけだろうと、なんら期待していなかったから驚いた驚いた。さすがにニッポン制作、よくやった! サイズ縮小とはいえワタシャこれで十二分ね。中古じゃなくて新品?と思うほど_汚れはまったくなく、帯付きミントでこの価格…(超トンチンカンなライナーノーツは無視して…)満足デス。



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posted by denny-0980 at 08:59| Comment(0) | Kosh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月05日

Streetwalkers

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コッシュによるチャップマン=ホイットニー盤。"walker" というより "runner" だが_。一点透視でシンメトリー/読みにくい壁文字/奥の建物のみカラーで他がモノクロ…ぱっと見では「おお、典型的なヒプノシス・ジャケ」_走るふたりに漠然とストーリー性を持たせているところも…。コッシュには珍しい、ヒプノシス的なデザイン。ただしモノクロ仕事では『Tony Ashton & Jon Lord / first of the big bands』のほうがいい出来。

そのトニー・アシュトンはアシュトン、ガードナー&ダイクで知られ…ないか。Family にも_『it's only a movie』に参加。コッシュはファミリー・ラスト3枚『fearless』『bandstand』(これは名手コッシュ作のなかでもベストに近い傑作デザイン!)『it's only a movie』のジャケットも手がけていた。ファミリー周辺のジャケ仕事をよくやっていたことになる。それとこの時期のファミリーにギターで参加していたのがジム・クリーガンで、コッシュはその妻だったリンダ・ルイス盤2枚、そしてクリーガンが、現在まで続くから40年越しの付き合いのロッド・スチュワートのジャケも手がけていた。やはりクリーガンが参加したスティーヴ・ハーリー(&コクニー・レベル)のソロも…。クリーガン関係盤を多く手がけたコッシュ…という印象も強い。友人だったのだろうか。

posted by denny-0980 at 15:28| Comment(0) | Kosh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

another side of UK Rock

ロジャー・チャップマンが好きなんだ。musician's musician? ついぞビッグネームにはなれなかったが…ルックスかな、問題はそれだけでしょ? Family のレコはいい。

久々にコッシュ、John Kosh design 盤を見つけたら、それがチャップマンのレコだった。コッシュ_前ブログ(whink.seesaa.net)を見てもらうとどれだけ大物ジャケを手がけたデザイナーか理解していただけよう。大物仕事も多かったが、裏組のジャケもまた多かったのだ。

California Comes to The Old Grey Whistle Test
https://youtu.be/cneO7RQe_xY
このなかの、ティム・バックリーに注目。これはアルバム・プロモーションのための渡英時のスタジオ・ライヴ。なので英国勢がバック。
guitar : charlie whitney
bass : tim hinkley
drums : ian wallace

このバック3人の名前、UKロック・レコのどれかで見ていよう。ジョン "charlie" ホイットニーといえばセッションもあるが、ファミリーである。つまりは、Family とはチャップマン=ホイットニーの「ふたりプロジェクト」と断言ス。歴代いろいろな顔が出入り。ジョン・ウェットンのデビュー・バンドとしても知られるファミリー(実はその前に1枚あったが)だが、ウェットン始め歴代メンバーはすべてトラである/セッション参加であった。それゆえアルバム毎にメンバーは代わった。
 

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Family として73年盤『it's only a movie』を出して解散。翌74年に出したのはチャップマン=ホイットニー名義で『streetwalkers』、まあ別に体勢をはっきりさせただけで変わりはなかった。Streetwalkers はそのままバンドとなるがそこでも入れ替わり立ち替わりだからやはり何も変わっていなかった、チャップマン=ホイットニーとトラ・メンツというだけのこと。しかしこの時期のメンツを見てもらえばUSロック裏街道の名だたる顔が総集合。もちろんファミリー時期とも重なるわけだが。となれば、ロジャー・チャップマンの一声でどれだけのメンバーが馳せ参じたことか_これらの顔ぶれは以下のパフォーマーと絡んでいたのだからUK王道を支えた強力メンツの実力が知れようというところ…。


Family, Jeff Beck Group, Rod Stewart, Hummingbird, King Crimson,
Camel, Alvin Lee, Blind Faith, Roxy Music, Traffic, Yes, Vinegar Joe,
Monty Python, Bee Gees, Kokomo, Grease Band, Arrival, Humble Pie,
Cockney Rebel, Bad Company, Hanson .... more

(なぜにビージーズかというと、Blue Weaver …この人はアンディ・フェアウェザーとのエイメン・コーナーから始まって、ディスコのブームまっただ中だったビージーズのステージ/レコーディングを支えた)


posted by denny-0980 at 06:42| Comment(0) | Kosh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする