2015年02月19日

マッスルではあるが…


やはり、とりあえずは入れておこうと思う。
連番扱いしない3枚のマッスルショールズ「参考盤」。


ronniemack back.jpg

#000
【Lonnie Mack/the hills of Indiana】
produced by Russ Miller & Lonnie Mack
( '71 Elektra)
<ー:★>

ロニー・マックである。チャック・ベリー・カヴァー "Memphis" のインスト・ヒット男である。当方二十歳頃だったな、コピーしたっけ。 その一発屋が70年代に入って歌物でカムバックを目論むも不発。そのエレクトラ盤。
大半はナッシュヴィル曲(Area Code 615 バックのクアドラフォニック録音)だが2曲のみがマッスルショールズ・サウンド録音。少ないのでアーカイヴ的には「参考盤」。
キャロル・キング/ディラン・カヴァーも含むが全体には緩めのカントリー風味で個人的にはスルーしたブツ。ベケット/フッド/ホーキンスにウェイン・パーキンスのマッスル録音だが、本人がギタリストゆえにリード弾きまくり。
4曲がドン・ニックス曲というのも敬遠したい理由。ニックスの「Mt. Zion 宗教結社」がどうにも苦手なのだ(マックも同類と見る)。セッションにも参加していてサックスを吹く。ザイオン教団信徒のマーリーン&ジーニー・グリーンもコーラス参加。



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#000
【Alex Taylor/dinnertime】
produced by Johnny Sandlin
( '72 Capricorn)
<ー:★★★>

JTのお兄ちゃん、テイラー兄弟長兄、亡きアレックスのカプリコーンからの2枚目は中古盤屋でお馴染みの「西瓜」盤。全曲マッスルショールズ・サウンド録音_なのに参考盤。なぜか、これほど不思議なマッスル録音盤もない_。
マッスル・メンバーの顔となると Wayne Perkins と Lou Mullenix (ドラマーで Sailcat などに参加してたマッスルBチームのひとり) の二人しか見つからない。チャック・レヴェル/ホーンズビィ/サンドリン/スコット・ボイヤー/ジミー・ノールズ/ジェイモ−/ビル・スチュワート…つまりは Macon Rhythm Section がバックのレコード。なのになぜマッスルで録音? メイコンのカプリコーン・スタジオで録られるのが妥当。 想像するに…カプリコーン・スタジオが使えなかった/卓の入れ替えでもしていたかも、仕方なしにマッスルへ全員出張りだったんじゃなかろうか。
音は文句なし。スタジオこそ違えどメイコン・ギャングの卓越したグルーヴでカッコいいんだなこれが。目立つリード・ギターはボイヤーでなくジミー・ノールズ。Sea Level でも弾きまくっていたギタリストだが、ホイットロック盤などカプリコーン・セッションでは馴染みの顔。
バックトラックはいいんだが、いかんせん…ファースト同様にやっぱり歌はダメなんだよなあ。故人に鞭打つつもりはないんだが、弟ジェームス/リヴに較べてあまりに才能ないというか…。曲は書けない/声に艶も無くて。正直「Grocery Store の歌自慢店主」盤というところ。
ステファン・カヴァー "four days gone" (のバックトラック)が素晴らしい。★はバックトラック分。



cowboy#2.jpg

#000
【Cowboy/5'll getcha ten】
produced by Johnny Sandlin
( '71 Capricorn)
<ー:★★★★>

これもカプリコーン盤。表記では録音場所がカプリコーン・スタジオとマッスルショールズ・サウンドとなっているがマッスルらしさは感じられないので参考盤。まあ6人バンドだったのでセッションメンバーは不必要だった_ストーンズがマッスルで録ったのと同じこと。
マッスルは抜きにして、この盤は最高である。しかしファースト【reach for the sky】が良すぎるのであちら五つ星、これは四つ星レストラン。
断じる、「カウボーイとはボイヤー&タルトンにあらず」。カウボーイとはこの2枚である_6人バンドこそがカウボーイだったのだ。ビル・ピルモアのエレピの素晴らしいことよ/ピート・コワルクのギターがいい(ドラムはヘタだが)。
日本盤は76年に出たが邦題【プリーズ・ビー・ウィズ・ミー】だった。もちろんクラプトン人気にあやかりたくて。クラプトンが【461】でこの盤収録曲をカヴァーしていたこと…まあカウボーイの名前の八割方はそれによって知られたンだがね。
チャック・レヴェル参加。 "please be with me" でのドブロがデュアン・オールマンの最後の録音曲とされるが本当だろうか_(【アンソロジー】収録は別テイク:2テイクが残っている)。




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2015年01月17日

if you don't want my love


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#159
【Bobby Womack/Communication】
produced by Free Productions & Muscle Shoals Sound
( '71 United Artists)
<ー:★★★★★>

まだ入れていないウォマックのマッスル盤が2〜3枚あるんだよな。
マッスルショールズ・スタジオの贔屓といってまず挙がる名前はボブ・シーガーなんだが、シーガーの場合、1枚のアルバムはマッスル/デトロイトで半々が常。となると実際にマッスルスタジオを最も長く(多く)ブッキングしたのはこのウォマックだろう。これからマッスルショールズを話題にする際には「Muscle Shoals Sound Studios を最も贔屓にした男は Bobby Womack」…忘れることなかれ。
ジミー・ジョンソンはもちろん、エディ・ヒントン/ピート・カー/ケニー・ベル/ティッピー・アームストロング/ウェイン・パーキンス…ほとんどのギタリストを使ったウォマックだったが多かったのがティッピー・アームストロングで、この盤もリードはティッピー担当。ウォマック自身も優れたギタリストなので、相性としてティッピーが一番ハマったんじゃないだろうか。
プロデュースは自身という事で、つまりはマッスルでの録音盤の意味。マッスル四人衆+ティッピー+マッスル・ホーンズによるバッキング、マッスルの Groove を最大限に引き出すのがウォマックなのだ_素晴らしいバックトラック。

メロディアスなナンバーと語り口の二本立ては毎度毎度のお約束、前盤のローラ・ニーロに近い構成なんだが、違う点は…この人にダウンな感情はまるで見られずどちらにしろ「男気」…魅惑のヴォーカルはかなりマッチョ/マチズムあふれる仕上がりが常。
この盤もB面はモノローグから始まるが、こういう語りはあらかじめ用意した言葉なのだろうか。何も無しで、マイクの前でいきなり始まってしまうのでは。後で聴き返して恥ずかしくなるようでは凡人なのだろう_てか、録音が終わると一切自分のレコなど聴かない人だったんじゃなかろうか。

バカラック/ティンパン系/ソフトロック…分からないのは「真っ白」な楽曲カヴァーがやたら多かったこと。Isleys にもその傾向は見られたが何なんだろう。単なる好きな曲なのか_それとも、白人マーケット向けに自選?レコ会社からの押しつけ? それでも元は白い曲でも真っ黒に歌うのだから、やはり白人マーケットは関係なかったのかもしれない。この盤ではジェームス・テイラーカーペンターズと…もう1曲は前年70年の全米1位「レイ・スティーヴンス/みんなビューティフル」だから驚いてしまう。

四の五の言ってもやはりウォマックに駄作無し_この盤も素晴らしい。Groove Master ぶりは、個人的にはルーサー・イングラム(この人も大のマッスル贔屓だった)とふたり…最もハマったブラックパフォーマー。
駄曲無しのなか、ベストテイクはA4 "(if you don't want my love) give it back" 。3分弱は短すぎる、倍の尺で聴きたい。この曲、短期間に何度も録った_ウォマックにとっても大事なナンバー。
同71年、ハンガリー出身ジャズ・ギタリスト、ガボール・ザボの【high contrast】はトミー・リプーマのプロデュースの好盤だがこれ、ザボ&ウォマックの名義でもよかったほど貢献。後にジョージ・ベンソンのカヴァーが世界的なヒットになった "breezin' " から始まり、同曲含めて7曲うち4曲はウォマック作、全曲インスト盤だがギタリストとしても全曲参加している。自作4曲から "Communication" "if you don't want my love" 2曲を持ち出しでそのまま歌ったのがこのソロ盤ということになる。
"if you don't want my love" 、翌72年にウォマックが音楽を担当した映画【Across 110th Street】サントラでもリレコして3度目。75年盤、ウォマックとは兄弟仁義を交わしたロニー・ウッドの【Now Look】では共演、そのカヴァーが4度目だった。


PETE CARR/MUSCLE SHOALS ARCHIVES back number :
001-127 / 128-157



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2015年01月11日

マッスル出張り盤


laura_Xmas.jpg

#158
【Laura Nyro/Christmas and the beads of sweat】
produced by Arif Mardin and Fellix Cavaliere
( '70 Columbia)
<ー:★★★★>

長いこと聴いている盤だがマッスル関連ではあるから、やはり入れておく。
ローラ・ニーロという人は個人的には大好物で…。その歌い方、地声/裏声の出入りがたまらなく好きだ。曲は、やたらメロディアスな物とメロが分からないようなつぶやきローラ節が交互に来る(多くのカヴァーは当然前者)。精神的なアップダウンがそのまますべて出るタイプなのだろうか_初期遠藤賢司的であるな。
駄作を「作れなかった」才人だが、この盤もイイ。A面がマッスル勢でB面はNYメンツ_演奏を堪能する意味では、一粒で二度美味しいグリコみたいな盤。
手書きクレジットはミスも多いが、A面記載ではホーキンス/フッドのリズム隊にエディ・ヒントンのギター。ジミー・ジョンソンの名はなく、バリー・ベケットは Vibes とあるのみ。ピアノはローラ本人が弾く/オルガンはキャヴァリエなので仕事がなくなったか_絶妙のカヴァー "up on the roof" でのヴィブラフォン?
ヒントンが、ソロはないが素晴らしいオブリガードで彩る、光る。B面のギタリスト_コーネル・デュプリも同質なプレイで、聴き比べもよし。

マッスル勢の参加盤ではあるが場所はアラバマではない。A面もNY録音。
となればお旦≠セったジェリー・ウェクスラーのお座敷というパターンでNY出張りの一環、アリサ・フランクリン録音の裏仕事ではないだろうか。本来ならば Atlantic アーティスト盤への参加だが、これはコロンビア盤。それはプロデュースがアリフ・マーディンゆえ_「こっちもちょいと手伝ってくれよ」とウェクスに一声かければOKてなもんであったろう。
デュアン・オールマンも参加。A面でなくNYバックのB面の "beads of sweat" 1曲で弾く、ソロイストとして仕事。ガンガンにシンコペートするチャック・レイニーのベースとデュプリのカッティングに乗ってのソロは、ボズ・スキャッグズ盤の "loan me a dime" を彷彿させる弾き_尺は長くないがデュアンらしさ全開。



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2014年12月13日

lead guitar by Pete Carr #21-48


ツイッタに入れていた「lead guitar by Pete Carr」<YouTube選曲>だが。100曲入れるつもりはここで打ち切り。というのも、たしかにUTには驚くレア音もあることはある_たとえばロリ・ヤコブズの曲とか。【Lori Jacobs/Free】は73年のマッスルショールズ録音盤。しかしこの盤、ピートは目立つソロを弾いているわけでない。ピートががっつり弾いている盤は限られるので、どうしてもチョイスする楽曲の収録盤が決まってしまう。固定の数枚の盤から1曲ずつ挙げていってもしょうがない気がしてきたので仕舞いに_。(尻番号はわが Pete/Muscle Shoals archives での連番)


21 _chica boom/The Staples (Staple Singers) <#094>
22 _tonight's the night/Rod Stewart <#020>
23 _still love you/Rod Stewart <#019>
24 _sidewalks, fences & walls/Freddie North <#050>
25 _golden life/Jack Tempchin <#024>
26 _it's not the spotlight/Kim Carnes <#046>
27 _something about you - falling/LeBlanc & Carr <#022>
28 _people get ready/Pete Carr
29 _the kind of woman/Hank Williams Jr. <#129>
30 _the good love/Percy Sledge <#007>
31 _the good love/Wendy Waldman <#006>
32 _sailing/Rod Stewart <#019>
33 _another's lifetime/Wayne Berry <#003>
34 _midnight light/LeBlanc & Carr <#022>
35 _knockin' on heaven's door/Pete Carr <#023>
36 _saved by the grace of your love/Mike Finnigan <#015>
37 _st. judy's comet/Paul Simon <#041>
38 _this old heart of mine/Rod Stewart <#019>
39 _natural man/Bobby Womack <#062>
40 _whale meat again/Jim Capaldi <#027>
41 _till it shines/Bob Seger <#012>
42 _can't you see/Hank Williams Jr. <#129>
43 _mama's baby daddy's maybe/Swamp Dogg <#120>
44 _sam stone/Swamp Dogg <#135>
45 _god bless america for what/Swamp Dogg <121>
46 _my time/Boz Scaggs <#036>
47 _lady of the stars/Donovan <#108>
48 _back in '72/Bob Seger <#146>

TV映りが2本_
(27) LeBlanc & Carr
MCがディック・クラークの『アメリカン・バンドスタンド』出演。ルブラン&カー名義のLPから "Falling" が思わぬヒット(全米13位)だったが、その口火はこのTV出演だったのかも。歌も含め、もちろんすべて「リップ」。 Falling がヒットし Sailing は本領発揮の名プレイだったピート(ロッドの名曲、ギターはアコギ/エレキすべてがピートによる多重録音)…。

(29) Hank Williams Jr.
[IN CONCERT] と大きく客席に見えるのは?_ドン・カーシュナーの『イン・コンサート』がNYのスタジオライヴだけでなく南部録りもしていたということだろうか。映りの悪い難はあるが、ピートがテリーでなくレスポールでカントリーリック、速弾きをたっぷり。前回のロニ・ブレイクリィのTVの時はマッスル四人衆+ピートだったが、これは四人衆ではなく同じマッスル勢でもBチーム仕事。






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2014年12月04日

RIP... Bobby Keys


ボビー・キーズといえば、世界中でかかりまくるのはやっぱりこのブロウ…だよなあ。
http://youtu.be/J5e3zQn6Dr8
で、ストーンズの数ある名曲でも一二の代表曲だが、マッスルショールズ・サウンド・スタジオ録音曲(エンジニアはジミー・ジョンソン)。
ただしキーズのブロウはアラバマでなく、ロンドンでのオーバーダブだったと記憶。


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2014年12月03日

好々爺、最近のピート・カー





マッスル関連映像にピート・カーが出てくることは非常に希。これは希なひとつ。
二三年前の撮影だろうか_四人衆うちベケットは故人ゆえ顔がないな。で、最初に出てくるキーボーディストは名前が出ないが、クレイトン・アイヴィ。この人もマッスル・スワンパーのひとり。
ちょうど真ん中でピート・カーのセッション仕事を始めた頃_70年前後だが、高校生みたいなモノクロ写真出てくる。手にしている、ボディに花柄シール?を貼ったテレキャスターを、下に書いた(ベンチャーズ)マギーでなくマッスル在住のジェリー・マギーが保有しているようだ。
ピートは、ロッド "Tonight's the night" とボブ・シーガー "Mainstreet" での自身のフレーズをなぞる。
お分かりだろうか…ジミー・ジョンソンがリード・ギターを弾くことは「ない」こと。フェイム時代はともかく、マッスルショールズ・サウンド・スタジオ録音盤ではまずない。といっても劣るプレイヤーという意味ではない。ローコードでトワンギーにいいフレーズを弾くギタリストなのは確か(ただ明らかにこの人はギターを弾くよりも「卓いじり」に意識が行っていた)。

ジョニー・リヴァースがマッスル四人衆について語る箇所、違和感を持たれるように思うが。しかしリヴァースにもマッスル録音が【road】【borrowed time】、2枚ある。




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2014年11月29日

lead guitar by Pete Carr #01-20


UTに、どれだけの音が/レアな音が現在アップされているのか…驚くようなのもあるね…、ピート・カーで試している。ピートがリードギターを弾いている曲をチョイスしてツイッタに連載中。100曲ぐらい続けたいがどうだろうか…。
とりあえず最初に見つけた20曲はこれ。尻の番号はわが Pete / Muscle Shoals archives での連番。
(アーカイヴはここから始まり、前のブログへ続く。その続きは当然このブログへ入れてゆく予定)


01 _mainstreet/Bob Seger <#011>
02 _starting all over again/Mel & Time <#033>
03 _winner takes all/Donnie Fritts <#056>
04 _behind closed doors/Percy Sledge <#007>
05 _snowbound/Wayne Berry <#003>
06 _set job/Gerry Goffin <#017>
07 _woman in love/Barbra Streisand <#045>
08 _make it like a memory/Barbra Streisand <#045>
09 _where do I go/Jimmy Ruffin <#157>
10 _sharing the night together/Dr. Hook <#064>
11 _makin' it on the sreet/Corky Laing <#078>
12 _gowin' old with R'n'R/Corky Laing <#078>
13 _child for a day/Cat Stevens <#063>
14 _desperado/LeBlanc & Carr <#022>
15 _please/Ronee Blakley <#110>
16 _what a price/Mike Harrison <#077>
17 _short cut draw blood/Jim Capaldi <#028>
18 _misery loves company/Mike Finnigan <#015>
19 _six days on the road/Livingston Taylor <#004>
20 _you & me together forever/Freddie North <#050>



posted by denny-0980 at 07:43| Comment(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする