2017年10月03日

買い物

最近の買いCD、3枚。
い:『boz scaggs』(2CD UK Edsel)
ろ:『スティーヴ・ハイエット/渚にて…』(ソニー)
は:『Dave Mason & Cass Elliot』(UK rev-ola)

「は」のメイソン盤、昔何度か聴いたが自分では持っていなかったのでなんか買ってみましたワ。ママ・キャスとふたり名義なのにジャケ表は自分だけ…そこからして変な盤ではアル。想像だが…、メイソンはグレアム・ナッシュの成功に嫉妬したんじゃないかな、グレアムよりオレのほうがギター上手いし曲だっていけてるゾと。オレもアコースティック路線のグループ結成したる_。フォトセッションが残るように「ME&D=メイソン、エリオット&ドヒーニー」が当初の目論見だったのでは。新進気鋭のソングライターのネッドと、ママ・パパ-fame のキャスならば耳目を集めるに十分と踏んだな。しかしこの人、UKトラフィック時代からしてオレがオレが…押しの強さは半端ない感じ。やっぱグループじゃイケメンの影に隠れそうで嫌だべ、とか。逆にネッド/キャスが嫌ったかもしれない。単に飽き性で、オレ様はひとりでこそ活きるのだと思い直した…かも。 

https://youtu.be/MlaRReiLFAA
Cass Elliot - Walk to the Point - Ultra Rare, Live 1971

こうしてプロモーションもした時期は、かなりマジにやる気だったかもしれないが。
アルバムのバックメンツ、ポール・ハリス/ラス・カンケル/ブライアン・ギャロファーロとともに。ラスカンの当時のかみさんリア・カンケルはキャスの妹でアルバムでのコーラス、かなり頑張ってる。ラスカンとしても義理の姉さん仕事には顔を出さねば不義理に、だったか。ポール・ハリスのこの時期は…と見れば、マナサス前で『オハイオ・ノックス』が同年か。ここにはラスカンも参加。そういえば『ohio knox』も、裏に写る4人バンドかと当時(日本で話題になり出した76,7年だが)は思われたがこれはピーター・ゴールウェイのソロということで表の一人写りも後には納得したのだった。

デイヴ・メイソンは…ゴタゴタ続きで散漫な印象しか持たれてなさそうな「ブルー・サム期」、本人も『alone together』は別としてその後3作、この『& Cass』『headkeeper』『mason is alive』は無かったことにしてそう_特に後者2作は訴訟沙汰までのゴタゴタゆえに。だが当方としてはこの時期が一番なのです、絶対にイイのだ。曲のダブりは問題だがそれにしてもまず楽曲がいい。それと音作りがしなかやで実にイイ。これはトミー・リプーマとアル・シュミットの貢献大だったろう。それと、この時期は「UKスワンプ」感に溢れている。まだ西海岸渡りの「英国人」だったので良かったが、CBS時代となればもうすっかり西海岸人になってしまった。
 
『& Cass』、頭の "walk to the point" がまずいい、佳曲続く。アコースティック色を前面に出している、この人はストラト持ってもいいがアコギもよし。全10曲うち7曲がメイソン(2曲は共作)。ドヒーニーは1曲のみが惜しい。演奏/歌には不参加だし、キャスもリードで歌う1曲あれどコーラスなどは妹のほうがよく聞こえる。キャスとネッドががっつり加わった盤はどうなっただろうかといまさら想像してもしょうがないんだが…。



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2017年10月01日

Peter Barakan presents: my favorite Atlantic grooves

アトランティック・レーベル珠玉12曲コンピレーションCD
design : denny-0980
Tower Records exclusive item_ Not for Sale
詳細はタワーレコード facebook/twitter


古〜いR&Bシングルのスリーヴをイメージしてみた。4色刷りだがあえて2色っぽくし、「紙じわ」も入れてみた次第。
選曲の渋さはご覧の通り。


Barakan_cover 2.jpg


Barakan_inlay2.jpg


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WEA

ピーター・バラカンのCDを…と書いてしまう。バラカンさんと書いたら知り合いのようではないか。有名人に対してこちらは市井の、一般人なので…。が、続きがあり、今上がってきたCDは当方デザイン、これがピーター・バラカン・コンピレーション盤なんですワ。ただし市販されない、「非売品」。タワーレコード exclusive item 。ATLANTIC R&Bキャンペーンというのを打っていて{対象商品3枚同時購入の方に『先着』にてプレゼント}だそう。
 デザインはワーナーさんからオファー仕事、バラカン氏に会ったわけでもなく。今後も氏が「このコンピ盤デザインは誰だ?」と気にすることもなかろう。有名人/一般人の関係はまま継続中ゆえにバラカンで通させてもらおう。

バラカン著『魂(soul)のゆくえ』という本、出版社の人から頂いたのはずいぶん前。その際に読んだはずだがたまたま目に入ったから再読ス。この中でなるほどそうだったかと、やっと分かったのがワーナー/アトランティックのこと。
 1947年にアーティガン兄弟らによって興されたアトランティック・レコーズ。R&B/ソウルの宝庫として60年代まで順調に経営が続いたが、69年に買収される。買い主がキニーという会社で、ここは駐車場/葬儀社経営で財を成した会社だったそう。その際に、ワーナー・ブラザーズ、エレクトラも同時に。ここで WEA というビッグ・レーベル誕生。そうだった、いきなりロゴが代わったんだよな。「ウェア」なんて呼び方もしていたと思う。しかし、これはワーナーの主導、アトランティックとエレクトラを吸収合併とばかり思っていたヨ。しかし当時のワーナーはあくまで映画会社でレコード部門はさほど大きなものではなかったという、アトランティックのほうが規模は大きかったそうな。それにしても葬儀屋の仕掛けで出来たレーベルとは知らなかった。しかしこの伝ではWEA はワーナー/エレクトラ/アトランティック? 当方の記憶では「ウェア」とはワーナー/エレクトラ/アサイラムなんだが…。ともかく、WEA はその後ワーナー・コミュニケーションズ・インコーポレイテッドに改められる(ワーナー・レコードの親の『ワーナー・ブラザーズ』が映画/音楽すべて飲み込んだということか)。その後、出版社タイムと合併し「タイム/ワーナー」に。その後に、新興勢力だったインターネットのAOLとの合併話になったがこれが最後の最後で失敗、結局音楽部門が切り離されて(インディーの大手)ワーナー・ミュージッック・グループとして、本の出た2007年時点で存在する_と。非常にややこしいがこれはワーナー/アトランティックに限った話でなく、業界すべて。すべてのレーベルは混沌状態が続いている。こりゃ政界と一緒だわさ。
 
日本のワーナーはワナパイ、ワーナー/パイオニアとしてスタートだったがこれも変遷いろいろで現在に。そういえば、ワーナー・レーベルの日本盤洋楽、ライ・クーダーやリンダ・ロンシュタット、ビーチ・ボーイズ等々、70年代のLPに付いていたライナーの歌詞の聴き取りがまずこのふたりだった記憶_ transcribed by Linda Hennrick もしくは transcribed by Peter Barakan 。

思い出し蛇足ひとつ。ワーナー・コミュニケーションズ・インコーポレイテッド当時に所属バンド、アヴェレージ・ホワイト・バンドが出したLPは、バスタブに裸女のジャケットで…『 Warmer Communications 』。この一文字違い<Vャレが業界人以外に通じただろうか。






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2017年09月27日

内ジャケぶろぐ

手名分け出、以下盤の「内ジャケ」を『Look Inside』に
アップロードいたし候。


モップス/雨
南正人
吉田美奈子/扉の冬
Bunny Wailer / blackheart man
Rock and Other Four Letter Words
Chico Buarque de Hollanda
Don Cherry / "mu" second part
Don Cherry / "mu" first part
musiques de l'asie traditionnelle vol.2 Laos
Brian Jones / joujouka
Klaus Schulze / black dance
Klaus Schulze / mirage
Klaus Schulze / timewind
Klaus Schulze Lainer Bloss / live '83
Klaus Schulze / moondawn
Jimmy Cliff / the harder they come
Fairport Convention / liege and lief
Redbone / massage from a drum
Roy Harper / flat baroque and berserk
The Byrds / (untitled)
Jesse Winchester / third down, 110 to go
Rod McKuen / pastorale
Gene Parsons / kindling
Byrds
Tony Joe White / homemade ice cream
The Allman Brothers Band / brothers and sisters
The Allman Brothers Band / wipe the windows
The Gregg Allman Tour
Timber / bring america home
Bronco / ace of sunlight
Clockwork Orange soundtrack

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2017年09月26日

wayne berry

一昨日の日曜、練馬にある親父の墓参りしてその足で鶴瀬へ。鶴瀬の重鎮、森田純一音楽ライター/レーベル主催大先生宅へお邪魔し、「二つ折りジャケの内面のみ」ブログ用に gatefold record jacket を撮影さてもらったさぁ。
 ドン・チェリーやクラウス・シュルツやロイ・ハーパーなどヘンテコ盤あり、王道アメリカンロックありで。懐かしいのがあった_ティンバー! 『bring amarica home』。森田邸には中学ン時からだから45年ぐらい通ってンだが、これはたしか高校のときに借りて聴いた盤ゾ。ティンバー名義ではたしか2枚あるはずだがこれは前か後か、どっちだ? ウェイン・ベリーがやってたバンドなのよ。ティンバー知らない? ウェイン・ベリーご存じない? では話ここまで。おっと蛇足をひとつ_当方はウェイン・ベリー贔屓だったので The Volunteers まで買っただが、こりゃ2回以上聴けない盤であった…。

『モップス/雨』はもちろん写してきた。72年盤。タイトル曲「雨」、この曲の作詞は「森田純一」。
http://www.sakatomi.com/iFrame/01morita_1.html
ここに詳細入れた、高校時代に菅節和と書いた曲をモップスが「世界歌謡祭」で歌った_。

庭先でズージャ聴きながら焼酎をかっくらってたモリジュン先輩に付き合ってしばし飲んで帰ったんだが…電車乗ったとたんにすんげぇ酔いが来て記憶がぶちぎれ、吐きそうになる。乗り越したようで気がつくと成増駅のベンチ、20分ぐらいだったろうか、動けず。頭グラグラで帰る方向、乗るべき電車すらよく分からなくなっていたが、それでもどうにか家路を_無事たどり着けました。帰巣本能とはすごいモンと自分で関心ス。なんで気持ち良く飲んでると酒は止まらなくなるのか、ほんに困ったモン。一杯飲むごとに指に輪ゴムを巻いていったらどうだろう_片腕、五本指に巻いたあたりで痛くて止められるかも…。
 しかしなんだね、ベンチで寝ていて財布も抜き取られぬとは希有な国ですな。アメリカみたいな車社会では飲み助はどうしてんだか。てか泥酔、できねんじゃね? EUでは泥酔できるのはサッカー場とかごく限れた場所のみ? そりゃフーリガンか。それにしても泥酔となれば命の危険覚悟でなければ…みたいな感じする、どうなのか。

バイザウェイ、候補者がどんなにスカタンでもいまの現状では小池新党へ投票すっきゃないか。野党共闘がどこまで進むかを同時ににらみながらの選挙。なんにせよ安倍に、こりゃまたやっちまったなぁ〜えらい読み違えだったわ、と言わさねば日本はダークサイドへ引きずられるまま。ジェダイの一員として投票ス。
 



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2017年09月25日

ride a white swan

T.Rex も、大好物でアル。いいのはティラノ期から「T」になっての最初の盤『T.Rex』まで。シングルでいえば "hot love" まで。世にブレイクはその後で、「二十世紀少年」「チルドレン・オブ・ザ・レヴォリューション」などいくつかイイ曲はあれど、いま久しぶりにアルバムを_『電気の武者』『スライダー』など聴くにやはり退屈。
 T.Rex とはボラン/ヴィスコンティの「ふたりプロジェクト名」が持論だが、こうして聴くにやはりミッキー・フィンの存在感の「無さ」は凄いな。レコードではいっさい分からない。歌わないし。パーカッションといってコンガも聞こえてこない。コーラスも聞こえるのはフロー&エディのファルセットか女声ばかり。前任、スティーヴ・トゥックは…ティラノ期、まだ存在感あったが。
 となれば思うのは、ワムにおけるアンドリュー君と同様で、ボランもあれでけっこうビビり、stage fright から誰か隣にいないと…だったとか。もしくはイメージ作り=「観葉メンバー」。誰よりも早く "Cocaine T-shirt" を着ていたフィン。ドラッグ・マスターの顔付きは怪しげなバンド・サウンドに効果を発揮したはず。だいたいが "Mickey Finn" の名からして_
 ブライアンに絡むずっと以前に Eugene E. Landy, Ph. D. が著した『the underground dictionary』(日本語訳:『アメリカ俗語辞典』研究社出版)によれば_
mickey finn :{麻薬}抱水クロラール/飲み物に入れて意識不明にさせる薬

対しトニー・ヴィスコンティの存在は、あの「弦」なくしてTレックスはなかっただろう…誰よりも「ロックな弦」を書けたトニーがいたからのボラン。ミュージシャンでもあったトニーはアレンジでも相当に関わったことだろう。実に英国な弦スコアを書くトニー、ジョージ・マーチンの弟子でもおかしくないような印象だったが、NYブルックリンの出身と知って驚いた。アップル時代のメリー・ホプキンと結婚/その後にジョンの秘書だったメイ・パンと再婚。ビートルズ関係者? abbey road studio 通いが多かったからかも。


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2017年09月21日

Zoetrope

https://youtu.be/heKwS5DnLP8
The Doors - Full Circle

いやいや知らなかった、この盤がこんなになっていたとは! ドアーズ。
いやそ〜でしょ、カリスマ、ジム・モリソン亡き後のドアーズ盤を買おうなんてのはコンプリートにコレクトしようというその筋の者だけだったはず。正直、よくドアーズままで活動するよなぁと…これぞ蛇足と思ったものだが。
72年盤は、亡き後2枚目にして最終盤『full circle』。ダリっぽい画風イラストジャケは覚えていたがこれがすごいギミックジャケとは知らなかった。見開いた片面に繋がって2面の cut-out ページ。それは、組み立てれば「ゾエトロープ」になるのだった。レコード盤の上に乗せてその回転で見れば…。
ん〜こういうギミックはほんとに悩ましいがね。実際にレコを手にできたらまず組み立てることはないだろう。が、それでは制作者の意図に反するではないか。こうしてだれかのUT映像だけでいいのか!_と。

ジム・モリソンがUCLA映画学科でフランシス・フォード・コッポラと同級生であったのは有名だが、このギミックと微妙に絡む。モリソンのみならずレイ・マンザレクも同期生。レイとしては、ゾエトロープとは動画/映画の始祖だからここにペーパー・ゾエトロープを付けたのだろう。
下に書いたが、コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』は興行として大失敗に終わる。それは、ラスヴェガスの街並みをまんまスタジオ・セットとして組んでしまった莫大な経費を賄えなかったからで、皮肉にも、自身の夢工房であったそのスタジオを売却するはめに陥る。スタジオ名は_ゾエトロープ・スタジオであった。


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2017年09月17日

RIP Stanton

好きだった米俳優ハリー・ディーン・スタントンが亡くなった記事。享年九十一、こんなにお歳とは知らなかった。が、思えば最初見たとき既に若くはなかったか、「渋い」という言葉がまず出てきた人。スタントンといえば『パリ、テキサス』。ヴィム・ヴェンダーズ監督に夢中だったから観たのか、この映画から追いかけ始めたかは定かでない。しかしロードムーヴィーの傑作は確か。「パリ(仏)」が出てこないのに驚かされたが…、テキサス州「パリス」という町のこと。音楽がライ・クーダー。多くのサントラで糊口を凌いだ?ライ、このサントラ盤をベストに挙げる向きは多い。今ネチり知った、米独合作と思い込んでいたらこれ、独仏合作でしたか。米田舎町の荒涼感の映像美に強く惹かれた映画でもある。ヴェンダーズには『written in the west』という同地撮影写真集あり、これも秀逸。ザ・バンドがカナダ人にして米深部音楽を体現したことに似て、ドイツ人ヴェンダーズのアメリカに対する視点・視線は鋭かった。

スタントンといって、これも…当方的には傑作だが世評は「コッポラの歴史的失敗作」だった『ワン・フロム・ザ・ハート』も忘れがたい。こちらの音楽はトム・ウェイツだが、このサントラLPも傑作で初期のジャジーなトムの総括的名盤と思う。この映画でスタントンは『パリ、テキサス』に続いてナスターシャ・キンスキーと共演。と思っていたら『ワン・フロム・ザ・ハート』は82年で2年前の映画でしたワ。

84年『パリ、テキサス』でスタントン、ライ・クーダーと馬が合ったのか、ライ87年盤『get rhythm』の、収録曲 "across the borderline" に歌って参加している。"get rhythm" PVにもMC役で…。
https://youtu.be/AG91Y62T4C0

これは前に書いたが、オリジナル音楽クリップ集ビデオ『Deja View』で、プロコル・ハルム曲「青い影」に登場。エルトン・ジョンの相方作詞家バーニー・トーピンと共演という珍品。
https://youtu.be/2boixzQr2EM deja



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2017年09月15日

remix treasure of maxi-single

別ヴァージョン(リミックス)話に戻り。
今時に洋楽シングルを買う日本人はいるだろうか。というか洋楽シングルはまだ売ってる? CD店へとんと行かぬので事情さっぱり。
90年代にCDシングルをけっこう買った。前に書いたが、80年代に入ってリミックス旋風$≠ォ荒れ、まずは12インチ時代となり、その後はアナログ衰退とともに「リミックス大会」はCDシングルが主戦場となったので_。

この時代でも…ドナルド・フェイゲンは93年『kamakiriad』発表、そこからのシングルで 「tomorrow's girls」と「trans-island skyway」の2枚を買ったらどちらも尻をちょいと端折っただけの edit version だった。シングル・エディットはその昔にラジオDJが長尺を嫌ったから詰めたもの、それを格上のフェイゲンがCD時代となっても数十秒だけ尻を切るとは意味不明だった。それに比べて、同じように名もあるダリル・ホールの同年シングル「stop loving me, stop loving you」は_ "radio remix" "churban remix" とで3ヴァージョン収録、こういう時代になっていた。

★TLC / waterfalls (95)
1_ single edit  2_ ONP remix
3_ DARP remix  4_album intrumental

★Paula Cole / where have all the cowboys gone? (97)
1_ album verison edit  
2_ E-Team drugstore cowboy radio edit
3_ Sylkscreen radio edit
4_ Dekkaro's Rancho Pepe mix
5_ E-Team saxulality mix

★Madonna / ray of light (93)
1_ album version  2_ Sasha ultra violet mix
3_ William Orbit liquid mix
4_ Victor Calerone club mix

シングルとはいえ、収録の尺はアナログの比でないから入れ放題、混沌状態でリミックス・ヴァージョンを詰め込むこととなった。

★Color Me Badd / i wanna sex you up (91)
1_ smoothed out mix  2_ smoothed out/long version
3_ instrumental  4_ master mix  5_ freeze mix
ニュー・ジャック・スウィングの一番ヒットだが、シングルはアルバム・テイク無しでリミックスばかりが5テイクも収録。(5)がとくにいい。

sexup-maxi.jpg


★Luscious Jackson / naked eye (96)
1_ album version  2_ "Banana's Box"
3_ tony's magic mix  4_ 20/20 mix
5_ totally nude mix  6_ "Foster's Lover"
7_ suntan knee-hi mix (instrumental)
ビースティ・ボーイズの興したグランド・ロイヤルからのガールズ・バンドで、アルバム『fever in fever out』からのシングルカット。プロデュースがダニエル・ラノワで独特の空気感が光る、アルバムもいいがこのシングルが凄かった。(2,6)はアルバム未収録曲で、リミックスは4テイク収録。シングルなのに30分越え。https://youtu.be/Eu8m4moNKGY

★Mariah Carey / dreamlover (93) 
1_ LP version 3:53  2_ Def Club mix 10:43
3_ Def instrumental 6:20  4_ USA Love dub 7:10
5_ Eclipse dub 4:52  6_ Def Tribal mix 6:41
ここに極まり、総タイムが39:51とは! アルバム・テイクが4分に満たない楽曲を長尺にリミックスして天こ盛り。表題を組曲にした「アルバム」といえそうなシングルだった。

++++

さて、尺があるからつまらないテイクでもオマケ的に突っ込みました…の時代だったのだろうか。そんなテイクもあったが、大半は十分に聴くに堪える物であったしアルバム・テイクを凌ぐ物すらも。アルバムとは違うヴァージョン盛りだくさん、シングルの「長尺」を十分に楽しめた/ショップのシングル棚を漁るのが楽しかった時代だった。いまは昔…なのだろうか。


closecigar-maxi.jpg

トーマス・ドルビーの92年盤『astronauts & heritics』。ケイジャン・フィドラーの michael doucet やエディ・リーダー/オフラ・ハザらをゲストに迎えての、ロス/ロンドン/ルイジアナ録音という意欲作。エディ・ヴァン・ヘイレン/ジェリー・ガルシア&ボブ・ウェアもギターで参加している盤。
 ここからのシングルカットだった「close but no cigar」が良かった。
1_ close but no cigar
2_ beauty of a dream (piano & vocal)
3_ close but no cigar (version)
4_ neon sisters
(1、4)はアルバム・テイクまま。しかし(2、3)はアルバム・テイクからほとんどの楽器をそぎ落とした naked なテイクになっている。ヴォーカルに厚いコーラスが乗っているが新たなトラックではないだろう、元のマスターに入れてあったがアルバム・ミックスの際には消されたトラックと思う。まさに「リミックス」なのだ。(3)はただ単に "version" の表記だが、歌・コーラス、そしてヴァン・ヘイレンのギター、ほぼアカペラにエレキというシンプルだがなんとも刺激的なミックスになっている。曲の良さが際立つ特別な音源はこのCDでしか聴けないのでは。いやほとんどのリミックス・テイクはシングル・オンリーだろう、出た時を逃すとまず聴けなくなると、当時はこまめにCD店へ通ったものだ。シングルを追う者だけが聴ける役得という思いがあった。



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2017年09月13日

Randy Bachman





スリー・ドッグ・ナイトやジェファーソン・スターシップ、ゲス・フー…まず誰にも相手にしてもらえないのは、売れたからだろうか。売れると扱いが雑、冷たいモンだ。そのゲス・フーの2トップだったのがバートン・カミングズ/ランディ・バックマン。ランディ、脱退して結成したのがバックマン・ターナー・オーヴァードライヴ。これも売れた。ますます相手にされない。
 そのランディをちょい掘り。観てもらいたいのはこのビデオ。BTOとしての曲だが、力任せのパワー・ロックンロール・バンドのイメージしかないバンドとしては意外な繊細さに驚くだろう。元々このランディ、ゲス・フー時代にも "these eyes" "undun" など非常にメロディアスな曲をバートンと共作していた人で、ジャズ/ブルース/ラグタイム/ボッサなど幅広く音楽に精通したギタープレイヤーでもある。上手い。ここ何年かのスイスはモントルー・ジャズ・フェスでの映像がUTにあったりする。
 ゲス・フーを脱退してすぐの70年にソロ『AXE』…これが全編インスト/ギター・アルバムでテクニシャンぶりを遺憾なく発揮した盤だった。
 このビデオでも、まさかにグレッチのギターで「ヴォリューム奏法」を披露している。

さてそのバックマン、BTOも勢いがなくなったところで解散(脱退?)して次はアイアンホースという新バンド結成。これは売れなかった…と思っていたら、トップ40入りが1曲だけあったらしいが。まあ過去のバンド遍歴からすればショボいまま終わったバンド。LPが2枚。
 しかしここで特筆すべきことあり_ビーチボーイズに絡む。79年にアイアンホースがBBの前座としてツアーを回った。この際、ランディはカール・ウィルソンと…似た体型でか?、意気投合し二人で曲を作る。著作権登録上は5曲の申請。ただし世に出ているのは3曲。
 うち2曲は、BBのアルバム・タイトルにもなった "keepin' the summer alive" と、その80年盤に収録された "livin' with a heartache" 。BTOばりのノリにBBのハーモニーが乗る佳曲と、後者はカールのヴォーカルが光るメロディもいい名曲。
 このアルバムにはランディ・バックマンは参加していない。3曲目はアイアンホースの二枚目に収録されていた "what's your hurry darlin' " という曲。シングルカットされて全米89位とネットにある。かすりヒット。ヴォーカルがランディでないのが惜しい。
 日本では "symphony" がカットされて、B面にこの曲が収録。邦題は「ノンビリいこうぜ」とな。キャニオン傘下スコッティ・ブラザースからのサンプル盤を買ったのはかなり昔のこと。¥100したかしないかで…。


backmanのんびり.jpg

randyB_carl.png






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2017年09月06日

Captain & Gerry

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Don Van Vliet 、センターにすっくと立つ男の名だが世間ではキャプテン・ビーフハートとして知られた。
驚いたねえ、ちょうど今頃ウン十回目の「来日公演」をしているのかな、ベンチャーズ、そのギタリストであるジェリー・マギーがここに写っている。かなり短期間ということだが、マギーは Captain Beefheart & His Magic Band に「在籍」していたという。それはライ・クーダーと代わって…なんですと。67年にデビュー盤『safe as milk』、ここではライがギターを弾いている。マギーは68年にはベンチャーズへ参加したので、マジックバンドは68年前半の一時なんだろう。音は残っていない。

67年のブッカーT&MGs曲 "hip hug-her" 、ここでリードを弾くのはクロッパーでなくマギー…とどこかで読んだ記憶があるんだが、本人に会えたら確かめたいことは多い。

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2017年09月05日

team of four guys

Alter. Version のことを続けているがその次にスティーリー・ダンを書こうと思っていた矢先、ベッカーの死…。ゴールデン・クァルテット一角崩れてこれでSDは完全に店仕舞い。まさかにフェイゲン、ひとりでSDは名乗らないでくれよな。
個人的にはSDは80年の『ガウチョ』をもってして終わっているのだが…。再活動後も、いくつかのバンドのように「昔の名前で出ています」トホホな状態でなくそれなりの活躍は見えたにしろ、当方としてはSD名義はなしにしてほしかった。
 T.REX とはマーク・ボラン/トニー・ヴィスコンティ、この「ふたり」によるプロジェクト名だったと思う。そしてSDとは、ベッカー/フェイゲン/ゲイリー・カッツ/ロジャー・ニコルズの四人プロジェクト名…個人的には。
 80年作をもっていったん休止したわけだが、理由はいろいろありましょう_完璧なアルバム作りに疲れた、フェイゲンがスランプで曲が書けなくなった、ゲイリー・カッツに他からオファーが入った…ウォルターのハワイ逃避もそのひとつに違いない。ロスの自宅アパートで、取り巻きだろうか若い女の子がオーバードース死亡という事故があった。その親から裁判を起こされて多額賠償金などと噂があったウォルターは、そのゴタゴタからハワイへ移住。彼の地ではすっかり落ち着いて、子供も生まれたとも聞いた。しかしこの歳で他界とは、若気の至りに蝕まれた体に無理はきかない…まあロック界ではお約束のドラッグ禍に引きずられた人生…そう見えるのだが、さて?
 再開後のSD/フェイゲン活動には一切興味を持っていないが(それでも94年の初来日、代々木体育館は行ったが)、ウォルターのソロ『11 tracks of whack』だけは良かった。売ろうという意志はまったなさそうな(本人がどういうつもりだったかは知らない…)マイペース加減が実によく、曲の粒も揃っていた。歌も思ったよりイケたし…SD盤でも歌えばよかったのに。しかし収録曲に "Junkie Girl" って…どういう歌詞だったのか。
https://youtu.be/a7zRwt0feSU

++++++

4人タッグ前も…好きといえばメッチャ好きなのだよなぁ。

steely dan 1974 live
3/10 university of California, Irvine https://youtu.be/lQnvGhi1x_g
5/20 rainbow theatre, London https://youtu.be/JSbks_DtTCw
JJ's bar & grill, San Diego https://youtu.be/CeMbSuPX5oc
3/10 Irvine - 3/9 the sopwith camel, Glendale https://youtu.be/C76SX44ojUs

それと3/20には Record Plant でスタジオライヴを録っているな。ラジオ用かも。

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2017年09月04日

Carpenters alternate/ Quad mix

こりゃまたタイムリー?…ヤマたつradio『山村』で「別ヴァージョン」、かかってましたな。
知らなかったねぇ〜、カーペンターズの "top of the world" がややこしいことになっていたなんて。ちなみにこの曲は息子の中学の「給食のテーマ曲」でTVから聞こえるとすぐに「お昼!お昼!」と騒ぐ。

 この曲、アルバムとはテイクが違うシングル・ヴァージョンであったそうな。リクエスト氏のお便りは「肩に力が入っていないカレンの歌がいい…」アルバム・ヴァージョンを希望であった。で、番組でのアルバム・ヴァージョンとUTにあるシングル・ヴァージョンであろうのとを聴き比べてみるに…。
 差がほとんど感じられない。まずふたつのテイクが「別」とは普通に聴いていては判らないと思う。かなり注意深く比べて、そのカレンの歌…まあシングルのほうが覇気が若干あるか、明るい歌声に聞こえないことも…ない。アルバムはアルバムらしく、シングルはシングルらしく歌い分けたかもしれない。一番はっきりするのはイントロのベダル・スティールのフレーズが違うことだがこれも小さなこと。それにペダルは中間〜後半は変わらないので、トラックごと差し替えたわけでもなさそう。カレンのヴォーカル・トラックは完全別録り…なのか? それほどの手を掛けたわけでなく、微妙なさじ加減の変化のみ。

リチャードは91年にシングル・ヴァージョンを「リミックス」…しているようだ。それと4チャンネル・アルバム用の Quad remix も存在する。
 面倒なのは、さすがにカーペンターズなので各国で相当数のコンピレーションがLP/CDで出ているが、どのヴァージョンが収録されているかまちまちであること。それに関して、これは労作_ファンサイトかな、ご丁寧に掘ったものがあったので、自分の手持ち盤がどのテイクか気になる向きは参照を。
http://carpenters.amcorner.com/song/top-of-the-world-2

https://youtu.be/CiHwlFsIlSU
Quad mix _これは別物。パーカッシヴに強調、ペダルがかなり出てきているミックス


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その昔に流行り…そうだったがダメだった4チャンネル盤は、どの盤にしろすべてリミックス。そりゃそうだろう、チャンネル数が違うのだからミックスをやり直すしかない。なので、曲によってはかなり「違う」とは昔から言われること。
このスティーリー・ダンの2曲、前者は前半で、後者は4分過ぎから特に…どちらもギターが、LPテイクでは聞こえていなかったところがかなり出てきてる、別ヴァージョン。

reelin' in the years https://youtu.be/PKI5r08yGS0
(リヴァーブの深さも半端ないテイク)
do it again https://youtu.be/PxPxZdmMjrM


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2017年09月02日

CD時代の alternate take

CDのセールスポイントとしてremaster≠ェ頻繁にでてくるが、音質向上はともかく、remix と違って「別ヴァージョン」になるわけではないことは押さえておこう。
ただCDに変わってアナログ時代にはなかった新たな別ヴァージョンが出てきた。なんと言うか…「マスター開示テイク」でもいいかな。ひとつは、スタジオ会話を曲頭にプラスしたテイク。スタジオ内のプレイヤーと録音ブースとのクロストーク。楽曲/演奏音は入らない…けれども録音場面の臨場感はビシビシ伝わるので悪くない。マスターテープにはこのトークがかなり入れてあったのだろう_BBファンなら unsurpassed masters Box など、studio chat 満載のブートを思い出すはず、この手はブートに多かったがそれをオフィシャルで。ただこれを別ヴァージョン/別テイクというのは無理があるか。
もうひとつ、こちらは明らかな別テイク。
 フェイド・インで始まる曲がある/フェイド・アウトで終わる曲も多い。この場合、当然ながらフルに演奏したテイクがマスターになっていてそれをミキサーがフェイドした。マスターテープは「完奏」しているわけで。そこで、フェイド・イン/アウトした曲の完奏ヴァージョンをCD収録してしまう_。これ、フェイドさせることを良しとしてアルバム・ミックスを世に出したのだから、その前後をいまになって晒すのはどうなのかという意見もありそう。分かるが、好きな曲を少しでも長尺に聴きたい当方などは好きなんですワ/いいんだ、これも。

93年に出たモビー・グレイプのベスト2枚組『the very best of Moby Grape / vintage』を聴く。日本盤のライナーノーツは細野晴臣、コンパイル・プロデューサーは西海岸ロックの目利きとして知られるボブ・アーウィン。未発表/デモ・テイク/ライヴ/シングル・テイクなどを満載した、アーウィンらしい丁寧な素晴らしいCDだった。
 この中で、その表記が無いのにいくつかの曲はLPテイクよりも長かった_トーク始まりだったり、完奏テイク( "Omaha"_これの完奏テイク!)も収録。驚きのボーナスということだろうか。

驚きと言って、最初に聴いたときの衝撃を忘れないのが『CSNボックス』4枚組。これも未発表/デモ/ライヴなど別ヴァージョン満載だった。ニール・ヤングの単独曲は外されているがCSN&Y曲も盛り込まれたコンピレーション。とにかく個人的に一番は "almost cut my hair" の「8:49 完奏ヴァージョン」だ。"unreleased unedited original version" となっていたが、シビれるねぇ今聴いても。アルバムでは4分半でフェイドアウトするこの曲が延々と続いていたとは…。ウォーリー・ハイダーズ・スタジオはロス/シスコ両方にあった。CSNYは基本、ロスのハイダーズで録音していたが、この曲はシスコ・ハイダーズ録音。シスコらしい hippy-ish というか、freewheelin' なこの曲、スタジオ・ライヴ感に溢れた長尺演奏が最高。
 CDのフォーマットが、より尺を自由にしたのでこのようにマスターテープがまるまる聴けるようになったことを歓迎ス。

もうひとつ西海岸ロックから。デッドはそれほどでもないがガルシアは大の贔屓、ギタリストとしてはもちろん、ヴォーカルも好きだ。アルバムはファースト『Garcia (the wheel)』が一番。この盤、最初のCD化も買ったがそれはストレート・リイシュー。その後、何度もCD出たなかでライノ盤はさすがにボートラ満載、そこに収録された "sugaree" のデモは、"naked" な超 unplugged version 。
 この盤、ビル・クルーツマンのドラムのみを助けに他の全ての楽器はガルシアひとりの多重録音。そこでこのデモ・テイクというのがガルシアのアコギ&ヴォーカル/ビルのドラム、それだけ。シンプルゆえにあらためて曲の良さを際立たせる「リアル」なテイク、たまらない。LP時代にはオフィシャルに出てくることはありえなかっただろう。





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2017年09月01日

Terry Manning mix

アマゾンからの宣伝メールは「あ〜たこんなとこお好きっしょ?」のCD紹介。そこに『Boz Scaggs』ファーストも。そりゃあたしゃマッスル好きですがね…。
 この盤、アナログ(re-issue)は持っていたが1曲_ "I'll be long gone" だけ焼き残して処分してしまった、とうの昔のこと。この1曲だけのアルバムで、デュアンに思い入れのない当方は "loan me a dime" はどうでもよかったから。
 ところがアマゾン告知からリンクを開けば、それは昨年2月に出た日本ワーナー盤「新・名盤探検隊」シリーズでの廉価盤だったがなんと "I'll be long gone" で2曲ボートラ入りとあるではないか。となれば話は変わる。

 そのボートラ、同曲の short single version / long single version だという。ロング・シングル・ヴァージョンて…7インチで「ロング」なんて聞いたことないぞ、何だ? その前に、この曲がシングル切られていたという話も知らない。どういうこっちゃ?の疑問だらけなので、ちょいと調べてみた。
 シングル、ありました_プロモのみで7インチは作られていたんだね。その両面がたしかに「ショート」と「ロング」に分かれて収録されてますワ。ただし、「ショート」の running time はわずか 2 : 23 で「ロング」は 3 : 33 秒。LPテイクは4分越えだから、ちょっと短くした≠フとかなり短くした=Aその2テイクというだけの話だな、こりゃ。どちらも尻を切っただけだろうから「別ヴァージョン」と呼べる代物ではなさそうだ。買う必要なし。

ここでもうひとつ気になることが出てきた。ワーナー廉価盤が、original recording remastered となっていること。まさかに「ファースト・ミックス」マスター音源のリマスター盤…ではあるまいよ。
 1969年発売の『boz scaggs』は、同年4月に営業開始した Muscle Shoals Sound Studios の、最初の録音10枚のうちの1枚。スタジオ最初期録音盤だ。暮れに発売されたがその盤のミックスを担当したのはテリー・マニングだった。マニングの名はZZトップのプロデューサーとして広く知られるようになるが、当時は Stax / Ardent Studio のハウス・エンジニアとしてブラック盤を数多く手がけていた(それでも知る人ぞ知る存在で、あのレッド・ツェッペリンが『III』のミックスをわざわざマニングに依頼したほどの達人)。
 で、マニング・ミックス盤は…まったく売れなかった。その後もメジャーCBSからリリースは出来ていたが、ボズは低迷続き。しかし『slow dancer』から火が付き『silk degrees』で大ブレイク。それが76年のこと。となればアトランティックも黙ってないわけで、廃盤にしていた『boz scaggs』をリイシュー…便乗商法はこの業界の常。
 さてここで、いったい誰が考えたのか_ミックスを変えてリイシューした。Tom Perry なるエンジニアが remix しての盤を発売、77年のこと。なので、世に出ている『boz scaggs』はアナログ(リイシュー)にしろCDにしろ、たぶんすべてだろう「トム・ペリー・ミックス」が元になっているはず。まったく売れなかったオリジナル「テリー・マニング・ミックス」LPは玉が少ないレア盤なのでかなり入手が難しいはず。
 しかし好事家相手の商売は成立するわけで、一昨年のこと、英国エドセルはこの盤を2枚組の expanded edition 化した。マニング/ペリー両ミックス盤を分けて2枚パッケージ。このことを思い出して…当方、矢も盾もたまらなくなって「ポチッとな」しちまったさぁ〜。到着まで待て!






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2017年08月28日

Spiders' alternate version

昨夜の特番『ムッシュかまやつ伝説』、録画をいま見た。
春先にムッシュのことはまとめて書いたが、やっぱりかっこいい人でしたなぁ。
GS映画映像、色がものすごくヴィヴィッドで驚く_デジタリー・リマスタード?
拓郎とで「シンシア」、バックがすごくいい_前に調べたらシングルは愛奴の演奏だったが、このライヴでも彼らなんだろうか。2本のギターがいいワ。
ティンパンの高い演奏力とグルーヴは何度見ても驚異。うなる。
グルーヴといえば70年代の「ゴロワーズを吸った…」のライヴバックバンドも上手いじゃないの、どこのバンドだろう。

そのGS映画での音_映画用の別録り。これも「別ヴァージョン」ということ、リレコですわな。サントラ・ヴァージョンと言うべきか。シングルテイクと違ってラフだがそれゆえのワイルド感というか、better でした。そこでのオルガンが超かっこいい。アラン・プライスかロッド・アージェントか、ってなほどに。
スパイダースというバンド、大野克夫という才人がいたことがほんと大きかったと思える。それにつけてもカッペちゃんの目立たなさは、特筆すべき_凄いネ。バンドには絶対必要な「箸休めメンバー」。

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2017年08月27日

Tamla Motown

「アビー・ロード」を猛追した?、第2位アルバム…持ってんですワ、モータウン。
銀紙ジャケに放射状に型押しで非常にいいデザインなので、内容よりも見た目で買った。
AB面とも8曲、UKレコード製作の悪い癖だった_入れすぎで音悪い。しかし選曲はさすがに渋い。アイズリーズ "behind a painted smile" 、エドウィン・スター "stop her on sight" 、マーヴ・ジョンソン "i'll pick a rose for my rose" なども収録(単にUKヒットか?)。
 本国では Tamla と Motown は別レーベルだが、英国と日本では合体で Tamla Motown 。これがいいね、「タムラ・モータウン」。


MotownUK.jpg

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Island 50th

グッドタイミンで「アイランド・レコード50周年」がUTに。
https://www.youtube.com/watch?v=NFYwci47lSM
とはいえ2009年放送されたBBC制作TV番組。

いやいやそうか、ジェスロ・タルもスプーキー・トゥースもアイランドだったっけ。思いの外バラエティに富んだ、そうそうたる顔ぶれが並んだのに驚く。アサイラムなどがやろうとしたこと、Musicians' Lebel のはしりだったんだなアイランド、再認識。それもこれも founder クリス・ブラックウェルの目利きが利いたから…下にも書いた通り。米のアトランティック、英のアイランド…どちらもマイナー・レーベルから早期に脱した成功はなんといってもミュージシャンの圧倒的な支持があってのこと。
 内容で、ひとつ残念だったのはマッスル・ショールズが写真の1枚も出てこなかったことかな。「アイランドとマッスルショールズ」…あたしゃ書きますよ、音楽誌で2〜3頁いただければ/乞メール連絡。

ブラックウェルはイケメンだねぇ、「ジェームス・ボンド」になれたかも。ジャマイカ育ちのせいか発音は聞きやすい。他の人はどうもね、日本では米語慣れだから口をすぼめる英語発音は聞き取りにくくていけねえ。途中、ジョー・ボイドがアメリカンで分かりやすいのに次に出てきたのがまったく分からないリチャード・トンプソンだった。
 どこのレスラーかと思ったら、グレッグ・レイク(笑。

下に書いた「コンクリート・ジャングル」をブラックウェル自身が語ってる。「アイランドは coolest Rock label。レゲエにはソロがない。アイランドから出すのだからロックなソロを入れた」。

[ in the court of the crimson king ] がUKのTop 30 LP チャートに入った時が出てきたがそれを見ると_
1. abby road /beatles
2. motown chartbusters vol.3
3. johnny cash at san quentin
4. world of mantovani vol.2
5. through the past darkly / rolling stones
6. super duper blues /various
7. in the court... / king crimson
8. world of val doonican
9. world of mantovani
10. sound of music (soundtrack)
11. ssshh / ten years after
12. then play on / fleetwood mac
13. nashville skyline / bob dylan
14. best of the seekers
15. ray coniff orchestra

B4やストーンズが活躍し、クリムズン、テン・イヤーズ・アフターなどが台頭してきた時期といえども対極のマントヴァーニやレイ・コニフなんかが同じ土俵で売れていたことに驚かされる。というか、ビルボードならジャンル分けだろう。UKはマーケットが小さくて分けられなかった?

"pink Island" という言葉が何度か出てくる。初期の、ピンク・レーベル時代こそが「UKロックの雄」であったとミュージシャンらも認識しているのか。80年代以降はさすがに大きくなりすぎた感あり。ブラックウェル自身もひとりの手には負えないと感じての売却だったのだろう。

蛇足:大好きだったキャット・スティーヴンス。そのギター、gibson Every Bros. model はキャットの使用で初めて見たことを思い出す。

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2017年08月24日

version違い_卓いじり大瀧

ヴァージョン違いの大家といえば、 late great 大瀧詠一。
ナイアガラー、remastering / remix / re-recording などによる「同曲ヴァージョン違い」をつぶさに追うことを是と受け入れることが第一歩では。
 当方、野音/last time around などでライヴにはっぴいえんどから観ていた/ナイアガラ・ツアーも観た、かなり大瀧びいきのリアルタイマー自負はあるがナイアガラーにあらず。なので事細かくは分からないが、大瀧周りで気になった「違い物」をいくつか…。

出た時買ったシングルは「空飛ぶくじら」だけだった。しかしLP『Singles』が出て、それで「12月の雨の日/はいからはくち」シングル両面がともにリレコと知った。
「12月の雨の日」は、『ゆでめん』収録時が4トラックだったのにたいして後の8トラック録音とある。ところが「はいからはくち」は逆で、シングル・テイクが先の録音、『風街』LPテイクのほうがセカンド・レコーディングとな。
 「12月_」、もともと標榜するバッファロー色のもっとも濃い楽曲だったが、トラック4っつでは出し切れなかった思いを一気に爆発した感あり。左右に飛ばしまくった鈴木茂のギターはステファンの指癖とコモリ音質を見事に再現。しかしここで特筆はエレキ以上にアコギの音だろう。4トラ・テイクではドラムばかりが目立って隠れていた、それに音も単に「アコギ弾いてます」だったのがステファン独特のざっくり、そしてざらつき感までが出ていて実にいい。 
 「はいから_」は、シングルではあまりにモビーグレイプ。"hey grandma" +"omaha" 。後の「ウララカ」の萌芽も聴けるのは面白いけれど…。LPではかなりアレンジしてリレコ。この曲はもうひとつ別テイクがベスト盤『CITY/happy end best album』に収録されていた。それはシングルテイクにかなり近いモビー・アレンジ版なので、同日録音のテイクだろう。

はっぴいえんどの「違い物」として強烈なのは、鬼っ子状態か_メンバーに酷評されたというか現在ではほぼ「無かった」事にされている印象すら、93年の『徳間ボックス』。オリジナルLP3枚とラストライヴ盤の4枚CDボックスだが、物議をかもしたのは『風街』『Happy End』の2枚を REMIX したこと。そのリミックスはかなり大胆であった。しかしメンバーに知らせずに進んだとは、誰の仕切りだったか。リミックスということはマルチトラック・マスターでの作業、それをいじれる@ァ場の人。事の顛末はともかく…個人的にはこの2枚のリミックス盤はかなり好み。オリジナルと甲乙付けがたい。まあ「別物」としてだが_。

もう1枚、やはり「無かった状態」にされているアイテムは、シュガーベイブ『songs』初CD化だろう。86年の32DH盤。これがまた全編「リミックス」であったが、はっぴいえんどの2枚よりもさらに強烈なリミックスを施した。やはり経緯の分からない仕事ではあるが、これまたわたしゃ大好きでね…。「すてきなメロディ」の kazoo なんか嬉しくなってしまう。

大瀧の「一筋縄ではいかない」変化球好きを如実に示したのはベスト盤『debut』。リミックス/リレコ/ライヴで、1曲たりと既発テイクがなかったと思うが。


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大瀧詠一がとことんミックスに拘ったのは自身で「卓をいじる人」だったからだろう。対し細野晴臣はシングルもアルバムテイクままが常…その拘りがなかった(薄かった?)のはなぜかと考えるに…。どちらもスタジオワーク大好き人間だろうが、細野は興味の赴くままにどんどん先へ行きたがる人だと思う。カントリーロックからエキゾチック、テクノからアンビエントからエスノから…時々の興味に邁進し、次ぎへ行った時は過去は振り返らないのが信条なのでは。というか、飽きっぽい人という印象がある。大瀧、まず仕事量が細野より圧倒的に少なかった。作ったモノをいつまでも磨き続ける(リミックス/リマスタリング)…過去の検証が大好きな、アーカイヴの人≠ナあったというべきか。



蛇足:シュガーベイブ・シングル「ダウンタウン」を持っているんだが、例のごとくアルバム・テイクとは別ミックス・ヴァージョンで…知り合いのナイアガラーから聞いた話ではこのオリジナルシングル・ミックスは未CDまま。まだ価値はあるだろうか。売れば三万ぐらいになるかと密かな期待があるんだが、さて?



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2017年08月21日

Free なシングル・ヴァージョン

昔のレーベルのトップが持っていた「ヒットを聞き分ける耳」の凄さには驚かされる。下記のクリス・ブラックウェルの手腕はここにも_ FREE の大ヒット、"all right now" 。
 ロック史に残るベスト・コード弾き曲のひとつ。これ、70年のヒット時点から、ラジオでかかりまくっていた時から今に至るも忘れることができないロックな曲=B当方にとって耳馴染みなのは「シングル・ヴァージョン」であった。これもクリス・ブラックウェルの手による。

アルバム『fire and water』のUK発売が70年6月。シングル "all right now" は先行で5月に。そのアルバム・ヴァージョンを聴いたのはかなり時間をおいてだったが、驚くほど違う。頭の左右トラックでのコソフ・ギターからして、最後まで通して音は実にクリア。アメリカン・パワーポップバンドかと思わせる音。このテイク録りは3月8日で8トラック・レコーディング。そのテープを4月16日に、ブラックウェルは16トラック・レコーダーへ差し替え(実際の作業はロイ・トーマス・ベイカーだが)。
 倍のトラックへ移せば、より音を良くしそうだが…いや音質ではなくロックかどうか、それが最大のポイントだ。ブラックウェルは音を「こもらせた」。これがいいんですワ、これぞUKロック!といえる「音の塊」感が半端ない、これで成功。これが最高。尺も1分短縮。コソフのリード・パートも、頭のもったりした箇所をばっさりカットしてロングトーンの続くいい箇所を…ここも音をぶっとく変えている。アルバム・テイクのままだったらヒットしたかどうか。
 まずは楽曲ありき、陳腐な曲はどう手を加えても大差ない。しかし優れた曲が最高の曲になるためのポストプロダクション_耳の肥えた第三者の手が重要であった場面、少なくない。


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