いやいや、「ミックス問題」はなかなかに絡まっていて一筋縄ではいかない感。
このCD収録のなかの "It's OK" 、ハンドクラップを押し出したミックスでなかなかにいい。で、これは Alternate Mix とあるやつ。初出とはなってない、いつのテイクかの疑問で調べたら(c)2013『Made in California』6CD-Album 収録、そこでの表記まま(この盤は持っていても6枚と長いので消化できたないままで気付かなかった)。
表記統一ぐらいはどうにかしてもらないものか_ 2013 mixでいいではないか(いまさら mono mixなどすることないのだからstereoも余計)。というのも(BBリイシューでの音源処理に関してはここ30年ぐらい、ほとんど Mark Linett 担当/ブライアンも全幅信頼_なので良いとして)、コンパイラーは10年越しで Alan Boyd が担当だからボイドには仕切りのポイントのひとつとして表記に気を配ってもらいたいものだ。
蛇足:BBリイシューのコンパイラーは歴代、いわゆるBBオタクが入れ替わり。ミックスエンジニア/デザイナーも同様に変わっている。
+
で、 "It's OK" 。よくよく見れば 2013 mix でなく、なんと 1976 alternate mix が『Made in California』ライナー記載だった。76年は収録盤『15 big ones』の年。なので録音時にこの別ミックスもされていたわけだ。誰によるかは書かれていない(『15 big ones』クレジットからすれば Earle Mankey ということになる)。初出年次と実際作られた年が異なる場合もある_となると、すべての楽曲でミックスをこと細かに把握するのは無理になっている/キャピトル(ユニバーサル)側でも分からないとこまで来てしまったかな。新たなミックス/見つかったミックス…その時々にぱらぱらと放出する以外に手はない状況なのかもしれない。
+
別件ふたつ。
アール・マンキーは当時BB所有 Brother Studio のハウスエンジニア。もともとは Halfnelson の一員。このバンド、後にSparks としてブレイクしたロン&ラッセル・メイル兄弟とマンキー兄弟の4人バンド、唯一盤をトッド・プロデュースで Bearsville から出した。
"It's OK" 、この曲のホーン担当はなぜか Roy Wood & Wizard だった…。
2022年12月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック