2020年05月25日

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春陽文庫版『江戸川乱歩名作集』全九冊をやっと再読了。随分と時間が掛かってしまった。古い文庫本、オフセットでなく活版刷り。文字小さく数冊は二段組み、文字量多し。
しかして思ったが、現在の版ではどうなっているのか疑問。「基地街」「肩輪物」等々差別表現が凄く多かった。現代の言葉狩りを憂えば、当時としてはほぼ無意識かとも思えど、<それにしても>感がかなり。『芋虫』のグロテスクさは今はどういう評価なのか。戦争の冷酷・禍根を非難のようでもあるが、サディズム的耽美も確か。乱歩先生のフリークスへの眼差しがどうにも捉えがたい。
戦争といえば、NHK『エール』_モデルの古関裕而が軍歌も多く作った事実もどう解釈すべきか。当時としては極々<普通>で取り立てて非難されることでないか、本人ノリノリの翼賛人物であったか。
乱歩も。最後に読んだ長編『偉大なる夢』、これが戦意高揚作で驚かされた。昭和18年から1年間の雑誌掲載だった、「戦中」作品となるとこれもむべなるかな? 嫌々でも書かねば作家の道が閉ざされる危惧とか。それともマジに米本土を焼け野原にしたいと思っていたのかどうか…。


らんぽ.jpg

posted by denny-0980 at 16:30| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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