2019年09月30日

SW/TONTO 2

71年『zero time』という盤をボブ&マルコムは Tonto's expanding head band 名義でリリース。これに注目したSWが即コンタクトして蜜月が始まることとなる。
宅録と言えば自宅スタジオで、時間/フィーを気にすることなく存分に没頭_がイメージだが、TONTOの半端ない大きさは個人宅を許さず。SWの財力あって可能となったのは、かのNYの Electric Lady Studio に据え置き、名スタジオを自宅≠フように操れる好環境が整う。豪勢な話だった。
+
『シリータ』と『心の詩』は同年盤。同時進行制作の twin album だったのでは。前者をAとし後者をBとする。使用スタジオだが、A_electric lady/NY, crystal/LA, olympic/London の3箇所。B_ electric lady/NY, mediasound/NY, crystal/LA 。リズムトラック録音は全て Electric Lady だろう。他のスタジオは歌入れ/弦入れ/ミックスダウンでは。なにしろTONTOが重要なのだ。Aでは1曲を除いて全ての曲に3人リズム隊が参加とクレジットがある。Buzzy Feiten (gtr) / Gordon Edwards (bass) / Keith Copeland (dr) 。しかし聴くに、SWの単独バック曲は1曲ではない、4曲だろう。
+
『シリータ』盤。まずその声や良し。ハイ・トーンでソフトロック的ともいえる。僕はアリサに代表される声量勝負の soul diva 系シンガーが大の苦手。歌上手いでしょ/声出まくりでしょ…勘弁。しかしシリータはミニー・リパートンにも似た天使系、こちらはウェルカムだ。ソングライターでもあるシリータだから自作も収録、しかし全体にはSWカラーが相当に濃くなっている。
頭の "I love every little thing about you" から全開。ごりごりにカマしてくる強烈なTONTOサウンドがボトムを支える。クラヴィ/エレピが上に乗り、ハイハット打ちが特徴的なSW自身のドラム、これがほんといいわけで。超メロディアス楽曲と最高のバックトラック_まさに蜜月期を代表するSWワン・マン・バック楽曲、最高!
TONTOで補えない楽器にギターを挙げた。ここ重要で、ゲスト含め様々なギタリストをこの時期に起用したSW。特に印象的なのはバジー・フィトゥン。NYのジャズ・ソウル・ギタリストは白人なれど実にソウルフル。2曲目 "black maybe" でまずは物憂いプレイを聴かせる。次曲ではキレのよいカッティング。SWの意図をしっかり酌み取る技量ゆえか、以後多用されることになる。
B4「サージェント・ペッパー」楽曲のSW解釈カヴァーを挟み、名曲は続く。"how many days"_これもいいのだ。バリー・マン作かと思わせるメロディ、かなりtin pan alley 寄りのポップ・チューン。そして掉尾を飾る "to know you is to love you" は全てのSW楽曲での五指に入る名曲だ。但しSW盤収録はないのでこのデュエット・テイクを聴くしかない。ふたりが愛を見つめ合う内容ながら単純なハッピーソングでないところがSWの真骨頂だろう。そして、ここでのフィトゥンのギター・プレイがまた、素晴らしい!名演。




posted by denny-0980 at 08:27| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。