2019年03月26日

rare first single

Discogs経由で、英国のレコード店に1枚のLPを注文してみた。
スティーリー・ダン・マニアにとって必須アイテムは幻のファースト・シングル音源。ファーストLPの直前に米ABCからリリースされたシングル。
 [ Dallas / Sail The Waterway ]
当然ゲイリー・カッツ・プロデュースだが、盤面には前名 Gary Kannon と記されている。ゆったりした2曲はバンドの方向性と相反するか、ベッカー/フェイゲンもカッツも気に入らなかったので早々に市場からdeleteさせたと言われている。しかしそのシングルでプロモ刻印以外のレーベルを見たことはない。ラジオ局向けのプロモ盤を少数配布したのみだったと思う。回収させた_はデマじゃないのか。なんにしろ三人の知らぬ間にABCの独断でプレスしたのだろう、激怒フェイゲンは完全封印…いまもってCD化されないまま。
それでもビッグネームとなったバンドのお宝音源を、生き馬の目を抜くレコード会社が見逃すはずなく各国でリリースされた。アメリカはオリジナル・シングル以外には無いが、英国_77年に12インチEP『4 tracks from Steely Dan』が Anchor/ABCレーベルからのオフィシャル発売に。タイトル通りに4曲盤でそこに2曲とも収録されている(共にmono)。

SD_sayokoPix.jpg

日本では78年リリース_単に『スティーリー・ダン』と題された7曲ベスト盤LP、ここに2曲とも収録された。この盤、ジャケ写は藤井秀樹撮影の山口小夜子、前年『エイジャ』のアウトテイクということ。なのにこちらのほうがいい写真だったから、世界中で人気のレアアイテムになっていてなかなかに入手は難しい。僕の手持ちもUKの12インチEPのほう。
USプロモシングルには両面 "dallas" 盤があり、表記ではA面ステレオ/B面モノ。しかしいまだかつてこの曲のステレオ・ヴァージョンを聴いたことがない。両面モノの同テイクだろう。ステレオ・テイクがあれば、UK/日本でのコンピにわざわざモノを収録させる必要はないはず…。
ベッカーもフェイゲンも後のインタビューでこの2曲はカス≠ニ突っぱねていたが、僕にはオキニな両曲なのだ。「ダラス」_スカンクのペダル・スティールが冴えるミディアムテンポで、メロディのよさはさすがにベッカー/フェイゲンの作。歌うのがジム・ホッダーだったので気に入らないのか? たしかにかなりカントリーロック寄りな曲調はSDらしくない。しかし "pearl of the quarter" のような曲もあった、かなり近い音。この曲は75年にPOCOがアルバムにカヴァー収録していた。ベーシストのティム・シュミットがSDセッションに呼ばれて美声を披露していたし、同じABCレーベルという関係もあったからだろう。「セイル・ザ・ウォーターウェイ」はフェイゲンがヴォーカル。こちらもSDらしいヒネリはなくジャジーな音でもない、ストレートなカントリーロックは似合わないか。いやいや、十分にメロディアス、そしてスカンクのギター・アンサンブルの妙は聴き応えあり。
さて、上記の通りにUKでは77年に初出した2曲と思っていたのだが、Discogsをよくみればそうではなかった_なんと72年だからUSシングルと同時、あるコンピLPに「ダラス」は収録されていた。それをオーダーしてみたという次第。米 ABC/Dunhill 音源が当時のUK扱いは PROBEレーベルだった。このレーベルのサンプラー廉価盤に入っていたのだ。これ、ジャケはとっちらかったレコ、まあどうみてもカス・レコの部類。ゆえに価格は¥150! それを¥1,300送料をつけて買おうという僕を、英国レコ店主はいまごろ「こいつは何を考えているやら…」と呆れているかも。届くまでにはへたすれば二ヶ月…まあ気長に待つこととしよう。
なおUKでも72年に、サンプラー盤収録だけでなくこのようにプロモ(デモ)シングルもプレスされていたようだ。

Sd_UK.jpg

posted by denny-0980 at 18:14| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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