2017年11月25日

Peter Lewis

モビーグレイプとなると力がどうしても入ってしまうタチなんでこれも紹介。

モビーとして、メンバーソロ・ワーク、どちらにしろずるずるとした駄作続きというのが正直なところ。フリスコロックの肝であるライヴ…デッドやジェファースンと同時期にシスコの venue で鳴らしたはずのバンドなのにライヴ盤がかなりショボい、つまらないという意外も。おなじようにサイケデリア≠ナあったが、デッドら「幻覚派」に対してモビーは「覚醒派」だった…なんて評論もどこかにあったが。真実はよく分からないが、たしかに他のバンドとは違って交流も見当たらない、唯我独尊であった感あり。
結局モビーで聴くべき盤は、Columbiaのハウス・プロデューサーだったデヴィッド・ルービンソンが仕切って制作した(しらふでやらせた?)3枚_『moby grape』『WOW』『moby grape '69』この3枚のスタジオ盤だけ。
 その他ではせいぜいボブ・モズリーのソロ (same title) ぐらい。アレックス "skippy" スペンス盤『Oar』_「西海岸のシド・バレット」とは好き者に言わせておこう。

そんななかでこれが隠れ名盤。まあ知る人のない1枚だろう_ピーター・ルイスのソロ。
ピーターは、songwriter, singer, guitarist としてモビーの魅力の一翼を担った才人。意外や「いいとこの子」。大女優ロレッタ・ヤングの子でハリウッド育ち…、テリー・メルチャーと幼なじみであってもおかしくないようなボンボン。それは知っていたが、いまネットを見てみると_なんとデヴィッド・リンドリィが従兄弟とある。あのリンドリィも…実はいいとこのボンボンだったのか? リンダ・マッカートニー(リンダ・イーストマン:フィルム会社 KODAK 創業家)とは幼なじみであったらしい。
 そのピーターが95年に出した同名盤が至極良いのですワ。Taxim というローカルレーベル(ドイツ?)から出したCD。ex-CCR のスチュ・クック/Doobies のキース・ヌードセンがリズム隊で、モビーのメンバー時期もあったコーネリアス・バンプスも参加。ギター、ペダルなどマルチに活躍しているのが、この人も Doobies だったジョン・マクフィー。ポスト・プロダクション含めマクフィーが完全に仕切った1枚。ランディ・マイズナーやジョン・ヨーク (byrds) らもコーラス参加している。
モビー時代のリレコ2曲含めてすべてがオリジナル楽曲。駄曲なしの素晴らしい盤であり、マクフィーの貢献で仕上がりも抜群。なれど遅きに失した盤は、誰に語られることもなかった。

ピーターは絵も描く人らしくブックレットには淡いタッチから書き込んだ作まで掲載されている。モビー前のプロデビューバンド、The Cornells 時代のフォトも。
 この盤、オリジナルよりも日本盤のほうがいい。オリジナル・ジャケットは自画像だがこの出来が…どうにもぱっとしない。それを、97年に Kaigan Entertainment, Inc. という会社がなぜか日本発売したんだが、困ったジャケは別仕様に変更。自作画前の本人の顔を使ってかなりイメージの立ったよいデザインになっている。ブックレット内容もUSと変わらないようなので推しはこちら…とて、入手困難盤か?


peter_US.jpg


peter_lewis.jpg


(追記)
ブライアンをマインドコントロールしたかどでお縄になった?怪しい医師、ユージーン・ランディがそのず〜っと前に著したスラング辞書『アメリカ俗語辞典』(研究社)によれば_

moby grape : a syringe with a bulb on the end used for shooting drugs into a vein /静脈に麻薬を注射するために使う端にゴム球をつけた注射器(ゴム球は子供のおしゃぶりを利用する)

 …てなことから「覚醒派」、さもありなん。



posted by denny-0980 at 08:37| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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