
現在 Muscle Shoals Sound Studios 、改装中だそう。
改装後は「昼間はミュージアムとして一般開放、夜はスタジオ営業」するんだとか。
ロケーションはご存じ "3614 jackson highway" 。このスタジオは、道一本挟んだとい面の共同墓地のための棺桶製造工場だったものを牧師のおっさんが買い取って録音スタジオに改装…さらにそれをマッスル四人衆が買い取って69年にオープンさせた建物。10年間に数々の名盤制作/名演奏を聴かせたスタジオだが、79年にはテネシー川べりにこれよりも5倍も6倍も大きいじゃないだろうか、そうとう豪華な2代目スタジオへ移転。金ができたからだろうが、四人衆ひとりづつの部屋なども作って…ちょいとバブリーにやらかした感があったがどうなんだろう。時代の流れを読み違えたとも思えてほぼ10年で売却。マラコ・レーベルやらオーナーは転々としたが現在は Cypress Moon Studio となっている。
ほうっておいた?_初代スタジオは、2000年頃からスタジオ営業を再開して、何だっけな、ヒットアルバムも生まれている。やはり見学も可能だった様子。マッスルショールズ界隈、映画になったり_マッスル Revisited ブームでけっこうな観光地になっているとも聞く。
改装工事後この、すっかり目に焼き付いている石組みファサードはどうなるのだろうか。
この写真は、ずいぶん前に小さく入れたものを、大きいサイズを見つけたので再度チェック。
向かって左窓に 3614 が張ってあったのは76年ごろまでだったと思う。
この写真は74年で、こうしてセッション毎に「全員集合/記念に1枚」がお約束だった内の1枚_ドニー・フリッツ盤のとき。
前列座り組は、左から_
ジョン・プライン、本人ドニー・フリッツ、一番老けてるのは当然ジェリー・ウェクスラー。traffic T がジェリー・マスターズで隣のスティーヴ・メルトンと、ふたりはマッスル録音を支えた名エンジニア・コンビ。黄色の Coors Tの太めはパーカッション担当のマッスル・セッションマン、トム・ローディ。
後列の左から_
デヴィッド・フッド、ジミー・ジョンソン、隣の女性は…フッドの奧さんかも。白Tシャツがエディ・ヒントンで、トニー・ジョー・ホワイト、マイク・ユートリィ、クリス・クリストファーソンとくる。センターの白シャツがロジャー・ホーキンス、顔だけ出しているのが亡きバリー・ベケット。髭面はサミー・クリースンで赤い縞シャツがピート・カー。フィル・スペクターみたいなサングラス男がダン・ペン。
その他、右側の男女数名はコーラス隊やら何やら。
こう見るとヒントンはかなり背の低い人だったんだな。ピートも小柄。ダン・ペン、けっこう痩せてましたな。dixie flyers からユートリィ/クリースン参加。そしてジョン・プライン/トニー・ジョー/クリストファーソン/ダン・ペンと、レコーディング・アーティストも加わって、「全員集合」のなかでもかなり豪華な顔ぶれが揃った1枚といえそう。