2024年12月27日

Merry Christmas from the Beach Boys


その時は過ぎてしまったが積み残しクリスマス盤、BBのCD2枚。タイトルは同じ_。
アナログのBBブート盤は20枚もあっただろうか(うち5~6枚は『smile』だった記憶)、すべて処分してしまった。しかしブートCDのほうは残っている。取り出したクリスマスの2枚ともブートと思っていたら1枚はオフィシャル、それも EMI-Capitol からでした、2000年。

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64年オリジナルアルバムの12曲から3曲オミットというしょぼい盤。クレジットでは EMI-Capitol special market / Laserlight / Delta Entertainment 。キャピトル特販内の廉価レーベルなんだろう_想像するに、CDショップではなくてウォールマートのような量販店でクリスマス時期にワゴン並べにして販売する代物では。音はまったく正規クリスマス盤まま_但し "little saint nick"シングルテイクに差し替える程度の芸は見せている(もちろんmono take)。
ジャケだが_正規ジャケと同じセッションの別テイクのよう…着ているセーターは一緒。なのにツリーはまったく別物。はて? _どうやら新たに撮ったツリー写真にメンバー五人を切り抜きではめ込んだ様子。何の意地か、ここだけ手が込んでいる。



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77年録音(正確には6〜7年間のクリスマス録音集め)セカンド・クリスマスアルバムはアナログブートで持っていたがいまは無し。が、こんなブートCDも買っていたんだなぁ_。アナログより収録は当然長い_LP2枚分、70年以後のめぼしいクリスマス物を集めている。
LPとして組まれていた77年盤の12曲を頭から収めて、以下に関連曲。音は、アナログブートと同様でけして良くない_ブートだから当たり前で、スタジオのマスターからカセットに盗み録りダビングしてそれのコピーのコピーてなところだろうか。
(15)_マイクディーントレンスと録音した企画LP盤(日本盤も出た)から。
(16)(17)は、83年のロスのラジオ局制作のクリスマスコンピレーションLPから。
BBではないが…と記されたミステリートラック(18)_ 64年シングル、 Surfin' Santa / Lord Douglas ByronDot からリリース。ライター表記は J. Denos - G. Paxton 、アレンジ:Gary Paxton 。権利は Garpax Music とあるからこれはもうゲイリーパクストンお得意のでっち上げシングル、ロードダグラスバイロンは架空名であろうな(Brian Douglas Wilsonに軽くかけているような…)。歌詞にBBやらジャン&ディーンと出てくる。パクストンはキムフォウリィと組んでいろいろ仕掛けた(ハリウッドの山師コンビ)、掘れば面白い存在。まさに業界人で。

この盤ジャケ写_上とは逆にツリーは正規ジャケと同じだから同セッションでのカット。わざわざラフなセーターからこのスーツ姿に着替えたのはなぜだろう。プロモ用にまあいろいろ撮っておけ!…と?

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2024年12月24日

Ultimate Christmas / the Beach Boys


BB64年に『the beach boys' christmas album』を出している。全12曲、ブライアン書き下ろしオリジナル曲。定番7曲はディックレイノルズによる50年代風ポピュラーアレンジ。クリスマス物としては名盤に数えられる作品だろうが個人的にはレイノルズ物は…敬愛するfour freshmenばりの「ハモリ」重視は分かるが、いまひとつ乗れないところ。すべてバンド物で行って欲しかった。

91年のCD化時にボートラ曲。そしてこの98年CD究極と銘打ってオリジナル12曲にプラスが14、計26曲収録という大盤振る舞い…ではある。追加の目玉は下にも書いた_77年にボツった2枚目の「ビーチボーイズ・クリスマスアルバム」から。しかし…これが何とも…。
76年に『偉大なる15年』でなかば無理やり現役復帰させられたブライアンだったが、録音はどうにか可能な程度で健康とはほど遠いまま。当然バンドは迷走し翌年マイク・ラブ/アルジャーディンが主導権を握り、瞑想仲間を集めてその瞑想の拠点だったアイオワ州のマハリシ国際大学(スタジオがあったらしい)で「ビーチボーイズの新作」を録音…『M.I.U. album』(リリースは78年)。ボツったクリスマス盤はこの時の録音で、かなりの曲は同じバックトラックを使ってヴォーカルをクリスマスの歌詞で差し替えていた。どうにもなんちゃってクリスマス感が強すぎて_曲自体は悪くないにしろ、すっきりしない「未発表ボーナス」なのだわなぁ。前記のように、すでにブートアナログですべて聴いていた_。

ラスト曲が余計。不満/疑問は先行シングル "little saint nick" B面の "the lord's prayer" の未収録。
細かく見れば_「未発表」になっていない "little saint nick (alternate version)" 、これは "Drive -In" のバックトラックの歌詞変えで91年盤ボートラが初出。しかし91年のMonoに対してこちらは初の Stereo mixだった。丁寧な仕事は評価すべきか。


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2024年12月21日

Legends of Christmas Past


US EMI コンピレイションのクリスマスCD、92年。サブタイトルは "a Rock n' R&B holiday collection"_
Capitol, Liberty, United Artists などのレーベルアーティストで、50年代ブラックからチップマンクスまでオールディーズに寄った選曲。
これは名盤ですよ。とにかく仕事が丁寧_ほとんどをマスターテープからリミックス。そしてステレオマスターが存在していた半数の曲がなんと previously unreleased Stereo mix 。初出「ステレオテイク」満載なのだ。
われらBBフリークの間で話題になった_ Sleigh Bell がシャンシャン鳴る御機嫌なシングルテイク= "little saint nick" シングルヴァージョンの初ステレオ。この曲の stereo remixはその後も数回行われているがこのCDテイクに勝るものはない。

コンパイラーは Ron Furmanek & Steve Kolanjian 、リミックスが Furmanek & Kevin Reeves …BBのリイシュー仕事でも馴染みの名前_ハリウッドの名手らによる入魂の企画CD。


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2024年12月20日

Hanson / Snowed In


Hanson... UKにもこの名のバンドがあったことをご存知か?_其れは兎も角。クリスマス…そういえばあれも、と思いだして取り出した「ハンソンのクリスマス盤」。

97年、デビュー盤が全米300万枚ヒット/シングル"MMMBop" は世界中で1位と、瞬く間にポップアイドルとなった3兄弟バンド。で、このクリスマス盤は2作目、同年にいきなり出したシーズン企画だった。ある程度のビッグネームになってからが恒例のクリスマス盤だがここは勢いままに_。
声が若い。当たり前というか声の話ではなく実年齢_この時、16-14-11才兄弟。ガキんちょジャリタレ…大人の思惑で登場のこどもバンドは数あれどここは違う、驚く実力派。ハーモニーがまずしっかりした3兄弟、皆歌うし楽器も上からギター/キーボード/ドラム担当。このCDのクレジットではドラムは11才ザックひとりだがマジだろうか_裏打ち多用で実に〆好みのタイトなドラム。ベースこそ人手を借りているが演奏/アレンジが、単純なパワーポップの域を超えてパンキッシュなドライヴ感にも溢れる好盤。ミックス、80年代から超売れっ子になってないか? Tom Lord-Algeだったか。

これを買ったのはBB名曲 "little saint nick"もやっていたから。見事なアレンジに脱帽。久しく聴いていなかったがあらためて他曲も凄くいい。3曲のオリジナル(兄弟合作)も含む_この3曲がまたいい出来で。才能あるわぁ。
モータウンクリスマス "what Xmas means to me" のチョイスも良し(出来も抜群)。スペクターもやはりやってますなあ_ "Christmas (baby please come home)"
ひとつ驚いたこと、チャックベリィ・クリスマス "Run Rudolph Run" のライタークレジットがチャックではなく Johnny Marks - Marvin Brodie となっている、はてこれは? 詳細はネット見てもらおう_訴訟問題で現在はカバーされた際のクレジットはこれで統一らしい(まったくのベリィ節で納得いかないことだが…)。

一発屋のイメージが強いバンドだが数年はそこそこのヒットあり、アルバムも売れていた。このクリスマス盤もプラチナ(100万枚)。現在も継続して活動しているね。レーベルは自分らで興している様子。それなりにファンはいるだろう、ただどれほどいい曲を書いてもトップ10復帰は…映画に採用されるようなことがなければないだろうな。なにかフック無くしてヒットきびしい…現在の米音楽業界。





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2024年12月19日

Carnie & Wendy Wilson / Hey Santa!


ブライアンの娘のカーニー&ウェンディウィルソン=フィリップスでデビュー、この三人組は一応まだ続いている様子。その間もふたり名義(Wilsons もあり)でCDリリースしている。
これは93年のクリスマスアルバム。タイトルチューンのみオリジナル、他は極々定番曲列び。基本バンドがつく_ラスカン=リースク、マイケルランドゥ、ディーンパークスら一流揃い。さすがに上手い…が、録音の良さ含めハリウッドらしい手堅い仕事、ではあるな。
いまは亡きカール叔父さんが1曲コーラスで。母親の青春のグループ、Honeys 三人も「赤鼻ルディ」でコーラスを。
あまり他者は取り上げないクリスマスクラシックでは…しかし父親最初のクリスマス盤(BB's Xmas)で歌われた "we three kings of orient are" をやっているのはかなり意識的だろう。

最後の1曲はボーナスか_「ママがサンタにキスをした」。これは、BBが70年代半ばに録音した(が…ボツになる)クリスマスアルバムのセッション時のテイクで、ブライアンのピアノに合わせてメンバー4人のこどもたち、計8人が歌ったもの。ブートLPで出回ったクリスマス盤で既に聴いていたがオフィシャルには初出だった_




・アウトロで聞こえるカールの声… Rip Carl, we miss you...

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2024年12月18日

Winter Couples _野田幹子


SONY Records の悪い癖でね、クレジットをすべて英字にする_日本名は漢字で書かにゃ誰や分からんのに。
アレンジ/演奏でスズキトモフミ、ナカハラノブオと読めるから調べたらポータブルロックのよう。ふたりがメインの請負仕事。ビーチボーイズを日本語で歌う_が、王様とは違う。野田幹子自身が書いたイメージ詩で。ラスト "Smile" のみオリジナル楽曲。
ヤマハ色はまあ仕方無いかな、それでも、コアなBBファンは鼻白みがち企画でも〆はOKだった、好きですこの盤_ポータブルふたりがBB/ブライアンを分かっているからだろう、アレンジに冴えがあって。それと1曲目がBBクリスマス盤のなかでも一番好きな曲をチョイスだったからかな。歌詞無しのハミングで通した in my room は余計。もう1曲ぐらい歌詞入れて欲しかった。


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Cool Christmas

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UK Warner の93年リリースのクリスマスコンピCD。
アイルランド系ニューヨーカー夫婦のドタバタを歌うシェイン&カースティ(1)、嘘を書き連ねて借金を無心する悲しきHooker の手紙、トムウェイツ名曲(6)…同じクリスマスでもカーペンターズと対極。しかしこの下世話と哀愁のほうにどちかといえば寄りたい派。ま普通に明るいクリスマスも悪かないスがね…。クリッシー姐御のオリジナルのほう(2)、これは12インチも持っているがほんとイイ曲だ。クリスレアもよし(3)、名曲続き。
イーグルスは『ホテカル』メガヒットでバーンアウト…レーベルに急かされて無理出ししたクリスマスシングル。このカバーよりもヤケクソなB面オリジナルのほうが面白かったが…。

クリスマス定番曲ほとんど無し、オリジナル楽曲が占めるコンピだがブラックからエレクトロ系まで、節操なくワーナー所属組を一緒くたにしている。フランキー(10)やアズテック(8)はクリスマス曲だったの? 歌詞が分からないからどうもならんがいい曲だからいいね。寡聞にして知らぬ名がふたつ_その一人の Stina Nordenstam 。所謂天使の歌声系ですかね、苦手部類ながらこの曲には強く惹かれる。ケイト&アンナ(17)_カナダ・ケベック育ち姉妹はフランス語で歌う。この姉妹と(ここに収録ないが)UKのヴァージニアアストリィ、地域色強い牧歌な佇まいとエレクトロニクスが時に融合するところがよく似ていてどちらも大のファン。






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2024年12月17日

A Very Special Christmas


87年盤。タイトルに含む "special" の意味はこれが Special Olympics という「知的障害のある人たちにスポーツトレーニングと競技会を提供する国際的非営利スポーツ組織」へのチャリティー企画であったから。
Exective Producerに Jimmy Iovine 。その他の裏方クレジットにある名前… Bob Clearmountain, Rick Rubin, Stephen Marcussen などを見ればその音は想像できましょう、実に80年代らしい「あれ」(キースヘリングのジャケットも)。NY Powerstation を中心に全米チャートを席巻したあの音像。ただしこのCDはアーティスト毎に地元録音(Live 音源も2曲)なのでパワーステーションはないが、それでもクリアマウンテン・ミックスゆえの結果は御覧じろ。一番特長的なドラムを含めて、正直この時期のUSヒットは個人的には苦手。同じドラムでも、同時期だがUKのトレヴァホーンの音は心地よいがボブのは耳に痛い…。
とはいえボンジョビCDを聴き通すのと違ってバラエティに富んだコンピレーション、曲もスタンダード大半なので充分聴ける盤だが_。
U2/ボノの選曲は、趣味がピッタリ!_スペクタークリスマスから Christmas (baby please come home)
ごりごりに8ピートで突っ走りそうなロック姐御クリッシーハインドプリテンダーズ)だけれど、自作の名クリスマスソング(次回CDで)も、ここでの曲もスローに聴かせる_かなり好位置。


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2024年12月16日

Xmas Portrait

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健全なアメリカ家庭「一家に1枚」的な鉄板アルバム。カレンの声もリチャードのアレンジもパーフェクトすぎて偏屈な身には若干痛い♀エじすら…。ショッピングモールの12月はこのCDをリピートし続けるだけでOKかも、非の打ち所無し。
スタンダード曲満載のなか、唯一オリジナル収録だがこれがやっぱりいいんだね。売れ始めてすぐにクリスマス曲をリリースした1970年シングル盤_A&Mらしいが当時はまだフルのクリスマスアルバムを出す位置までは達してなかった、78年の今作でアルバムに収まったリチャードの名曲。
ただこれ、収録はシングルテイクと違ってないか? カーペンターズ/リチャード、いろいろと手をかける癖があるのは初期の録音に満足いかなかったのだろう_リミックス、一部差し替えやらリレコやらと掘るのはかなり手間。





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2024年12月15日

a Xmas gift for you from Phil Spector


定番中の定番アルバム『スペクターのクリスマス』。
最後に本人メッセージ、誰よりも俺様℃蜥」がスペクター。アーティストをすべて「手駒」として起用はある意味見事。
それにしてもだがね、ハルブレイン…ここまで叩くかのタム回し、怒濤のドラミングはちょっと異様じゃないすか?
ベストテイクはダーリーンラヴ Chistmas (baby please come home) _これはアルバムを何度聴いてもかわらない。


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2024年12月14日

こども調査研究所


いまで言う原宿キャットストリート。50年前は、繁華な表参道から渋谷へ脱けるのんびりした裏道にすぎなかったが、ここにあった古びたマンションの一室に随分と通ったのだ。高校時代から、四十近くで結婚した今の妻も連れて行ったことがあったから二十数年か。
「こども調査研究所」通称:センター。
所長:高山さん(高山英男)、次郎さん(教育評論家:斉藤次郎)、所員のコンちゃん(近藤純夫)、女性所員:富岡さん(富岡千恵子)と玉造さん_皆の元気な、懐かしい顔を思い出す。
ネット検索にあまりかからないのが寂しいが、いまになって高山/近藤両氏の死去を知る。ブログ、渋谷陽一とロッキングオンを始めた人らしい橘川という人のポストふたつ。
 「追悼・近藤純夫さん」https://note.com/metakit/n/n28e461a39469
 「追悼・高山英男さん」https://note.com/metakit/n/n7fe5f4b11756
ここでセンターがどういう場所であったを知ることができる。
いま気になるのは、富岡さんはお元気だろうか_ご無沙汰し過ぎて連絡方法がない。

渋谷原宿へ出掛けた際に電話1本入れて訪ねるといつでも歓迎してくれたセンター。話をするのがとても楽しみだった富岡さん、コンちゃん(一回り以上上だったから面と向かってはコンドウさんと)。
漫画の超マニアだった兄キが高校のときから通い始めたセンター。〆も高校から行っている。バイトも随分と入れてくれたっけ_大講堂でのCMモニタリングやら電通本社・会議室に7〜8人の大学生を集めてのモニタートークとか(ギャラがすごくいい、弁当めっちゃ豪華…さすが電通!と思ったねえ)。

ちょっと説明しにくい摩訶不思議スペース…何ともCOZYな解放区だったのがセンター。こども目線を持つ希有なおとなだけが居た場所は、漫画とロックに長けた若者が自由に出入りできたスペース_渋谷陽一、鈴木敏夫(ジブリ)もかつてそこに居た。

コンちゃんは兄キの最初の結婚で独り身なのに仲人を買ってでてくれた。2019年4月に兄キが逝ってセンターの人にも伝えたく、どうにか見つけたコンちゃんfacebook_何の返答もなく寂しかったがそうか、同6月にコンちゃん自身(高山さんも)亡くなっていたとは_。 


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2024年12月12日

EMI compilation

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85年の英盤、EMIの廉価シリーズからの1枚。お得仕様とはいえ片面9_全18曲は詰めすぎ。音は正直よくない。が、久しぶりに見て感心したのはA-3の表記。
スレイド曲は "Xmas" の「s」は左右反転が「正解」。これ、デジタルデザインの今では容易だが当時はかなり面倒だったはず。それでもちゃんとやっているのはEMIのアーティストに対する誠意とみる。数多コンピなどに収録の名曲だが、反転してない記載であったならそれはパチモン。

スレイドからビングクロズビィまでとかなり強引なコンピではあるがやっぱりクリスマスソングはどれもいいね。スレイド/ゲイリーグリッターなどロックマニアからは敬遠されたポップバンドでも曲は凄くいい。ロイウッド曲は、60年代米ポップスへのUKからの返答…オマージュとして最高の出来と思う。ワム…やはりこれも名曲。完全一人多重のオールドフィールドが一番UKらしい、英国の牧歌的インスト。グレグレイク、ELP的シンフォニック…仰々しい盛り上げも曲の良さが救い上げ。
なんだかんだで、個人的なNo.1 Xmas song はジョン「ハッピークリスマス」に帰結ス…


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2024年12月11日

do they know its Xmas

クリスマスアルバム、季節物というのはただでさえあまり聴かなくなったレコ/CDという現状では余計に聴かぬまま。とりあえず今二週間は久しぶりに聴こうかな_と。


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チャリティ的意義を置いておいてもこれは曲として最高にいい。
84年の大きなイベントだったがその後も5/20/30年後にアーティストを変えて新録されてきたのに、今年40周年に Band Aid 40 ないんかい!

好きなトレヴァホーンだがなかでもこれは最高な仕事_録音はSAAM Studio。70年代にストーンズ/ゼップ/トラフィック/フリー/スプーキー…UKバンドの大半が使った名スタジオ、Island Studio(場所ロンドン郊外 Basing Street からフリー盤での表記では Basing Street studio ともあった)をホーンが居抜き買取り整備したもの。
ここザームにてホーンの手腕は冴えた_とくにフィルコリンズのドラム音ミックスが素晴らしいねぇ。クリスマスという意味でその声が栄えたのは、両極端としてボーイジョージボノですわい。ポールウェラーは硬いなあwww


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2024年12月09日

sunshine superman


実家では兄キに聴かされていたドノバン_すべて兄キのアナログ盤。一番印象深いのは日本編集2枚組『ドノバンのすべて』。70年盤だからすでに『barbajagal』まで出ていたけれど、マニアックなファンは兎も角、これから入った日本のファンは少なくなかったような…。
一人暮らししてからはUK編集のベストCDだけだったが、その後ぽつぽつセコLPを買ったものの数年前からの断捨離でいま棚を見れば『in concert』『バーバジャガ』『essence to essence』は処分していた…ので『live in japan』『cosmic wheels』『lady of the stars』の3枚しかなかった。『live in japan』は、三桁買いの掟破りで大枚¥3000はたいて買ったレア盤。

メルカリ購入2枚目は『夢の花園』。オリジナルはイラスト満載の綺麗なボックスだった_ボックスらしいボックスとしては個人的に見た初物であったかも(その後に『let it be』『bangladesh concert』や『concequence』なんてのも…)。そのオリジナルボックス盤と『HMS』は思いで深い、吟遊詩人ドノバンの真骨頂。

前述の通り、アルバム『mellow yellow』UK未発売。前作『sunshine superman』がUS/66年8月発売なのにUKでは年内には出なかった。翌67年2月に『mellow yellow』US発売だがそれでもUKではこの時点でどちらも出ず! 6月になってようやくのUK発売は『sunshine superman』だが…収録は米盤『sunshine superman』『mellow yellow』から選曲の上にジャケもまったく変えている。2枚からのコンピなのだからタイトルも変えるべきだったのに_ PYEレーベルはドノバンを売る気が失せていたのだろうか_。
それはともかくメルカリ3枚目はその『sunshine superman』なのだが…これも知らなかったこと、米盤『sunshine superman』『mellow yellow』はモノラルのみでステレオ盤は存在しなかった。しかし2011年に欧州盤リイシューは2枚組の "stereo special edition"全曲ステレオで登場とは驚愕…これ、ひっそりと? 〆が知らないだけだったかどうか。アビーロードにて Peter MewによるリミックスということはB4リイシューワークとリンクして行われたのかもしれない。そのステレオCDを購入。
すごく丁寧な仕事_『sunshine superman』のタイトルで出たUS/UK両盤の全ステレオ&モノラルテイクに別ヴァージョンボートラも収録で2枚CD。これはマストなリイシューであったヨ_

蛇足:これも驚いたわ…ファスト<zーのドラム。「魔女の季節」はこのアルバム収録のなかでもタイトル曲に次ぐ重要な、カバーも多い有名曲だが、最も知られるのはアルクーパー『super session』収録だろう。で_ドノバンのオリジナルテイクはUKでなくハリウッド録音であった。そしてそのドラマーがホーだったとは。つまりホーはドノバン・オリジナルもクーパー・カバーもどちらも叩いていた。
"Fast" Eddie Hoh 。かなり地味な名前だがハリウッドでは売れっ子だったセッションドラマー。MFQモダンフォークカルテットのメンバー。MFQのチップダグラスモンキーズプロデュースを担当した時期は当然ドラムはホーが担当。同じくMFQメンバーであり写真家でもあるヘンリーディルツがジャケを撮っている盤でもかなり叩いていただろう。
蛇足2:
『super session』の「魔女の季節」_2003年のCDはボートラ収録、うち「魔女の季節」はホーンを取り除いたテイク。running time は変わらないが緊迫のセッションは断然こちらがいい。


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2024年12月05日

Donovan's greatest hits


UKパフォーマー、すべてが「米国進出」を狙うわけでもないだろう。大味、雑なアメリカンに俺の音楽が分かることなかろうよ_と思う者がいても不思議ではない。ポールウェラーなどがこの手か。しかし最たるはthe KINKS _レイデイヴィスでは。

而してドノバンだが…キンクスと同じくUKオンリーの、UKらしいレーベル PYE からデビュー。アコギとハーモニカというフォークシンガーの典型だったこの時期のLPはデビューとセカンドの2枚のみ_個人的に「ハーモニカドノバン」と呼んでいるスコティッシュSSW期は2年に満たなかった。それでもUSでもCatch the wind / Colours はヒット…以後は圧倒的にUSチャートのほうがUKよりも上。ドノバンはロッド以上に「アメリカで売れるUKシンガー」となっていく。
そう、ロッドと同じ道を…「sunshine superman』からUS Epic 契約シンガーだったのだ。策士ミッキーモウストとのマネージメント契約によって米国マーケットでの勝負に出て、まあ大成功といっていい結果を出したんじゃないかな。当然レコとしては米盤が「オリジナル」となる_。
アルバムはすべてUS先行発売。今回初めて知ったが『mellow yellow』LPはなんとUK発売されなかった。これは後述_
ジミーペイジ/ジョンポールジョーンズ/ジェフベックらがバックについた頃ゆえごりごりに「英国」と思われがちだが録音は英米半半。英国を強調してUSマーケットに仕掛けるというモウストの戦略(そのひとつが同じく支配下だったジェフベックグループの強制的な起用)は、スティグウッドの先を行っていた。

++++

今回買った3枚セコ盤の初めは最初にUSでプラチナになった盤_ベスト『greatest hits』。
06年のリイシューCDから現行仕様、それは4曲ボートラ追加盤。しかし買ったのはその前のリイシュー盤、69年リリースオリジナルLPのストレートCD。あえてボートラ無視して短いCDを買ったのは訳がある。"catch the wind" "colours" の2曲が別テイクとは知らなかったからこちらをチョイス。
ややこしいが、現行CDの2曲は65年の「オリジナルテイク」なのだ_が、69年に初のベストLPを出す際にこのPYE時代の2曲の原盤権をUS Epic は持っていなかったためにリレコさせての収録リリースだったとは_。なので2曲ともに 1968 version (前年録音)。CD化されても暫くはオリジナルLPのままだったのが06年から2曲は「より古いオリジナル」に戻ったというか差し替わっている。聴きたかったのは、JPジョーンズもバックについたリレコテイクのほう。
オリジナルのハーモニカドノバン<eイクももちろんいいんだが、リレコのほうも素晴らしい!一聴の価値アリ。アルバムは初ステレオ多数、シングルオンリー曲収録、"sunshine superman" は初ステレオだけでなく1分長いフルヴァージョンの初出等々聴き所満載。そしてラストの「ラレーニャ」…この曲に当時の日本のアーティストはどれだけ心震わせたことか、希代の名曲。





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