新たにといいつつ新譜よりも旧譜のほうが、それもアマゾンマーケットプレイスでポチっとな_ディスクユニオンのセコ盤を買うことが多いか。
四人囃子『一触即発』を初めてちゃんと聴いた。当時から「オレら別にプログレじゃないから」と言っていたバンドだがこりゃ十分プログレでしょ。やっぱりピンクフロイドの影響大と聴く。森園の声が嫌いだからこのバンドは佐藤ミツルでの『printed jerry』が一番と思っていたが、ヴォーカルはともかく圧倒的な演奏力での構成と壮大な音像は_ライヴは数度観ていた_レコードではどうよと疑っていたことを反省、さすがと思える。ひとつ分からないこと…ドラムの表記が Daiji Iwao となっていること。Daiji Okai じゃないのはなぜだ? ネットみてもまったく触れられていない…不思議だ。ボートラ収録、シングルB面「ブエンディア」、松岡直也が出てきそうな、フュージョンと言われそうなインスト曲をこの時点でやっていたのか。別の耳では南部ロックの一部とも聴ける…ディッキーベッツ&グレートサザーン/シーレヴェルとか。
CS&N『dEMOS』は三人の(1曲だけニールヤング参加)デモ音源集、2009年ライノ盤_3年位前に買った記憶。revisitしてみたらやっぱりいい。しょぼいといえばしょぼい…本当にデモ録り。ギターが、Martin/Gibsonのいいやつ弾いているんだろうが正規盤と違ってとてもしょぼい音。たとえば日本のミュージシャンでギターマニアがいるじゃないか_そのラジオ番組やテレビでヴィンテージ弾いて、さすがに凄いイイ音と思うが_それは単にギターだけの話で音楽家としての才能は別物_この三人は隠し様がないというか、段違いの凄さを、たとえしょぼいギターで軽く歌っても…当たり前に曲作りの才能が飛び抜けて光ってしまうのだな。シンプルゆえにいくつかは正規テイクより良かったりする。「デジャビュ」の弾き語りテイクなどは_誰にも真似できないクロスビーの、人間的に複雑な人だったがそれゆえの圧倒的オリジナリティが出る、出てしまう。
フレンドリーに見えて実は闇を抱えているカントリーサイドの人ら…てな印象、ウィルコというバンド。デリコラジオでかかって、なんとジョンに似た声の持ち主かと_曲もレイドバックでよし、それで収録盤を買った、一般受けしてビッグネームは…まずなさそうなカントリー系オルタナバンドという括りだろう。2016年盤。今年のヒット本『大ピンチ図鑑』のようなノホホンイラストジャケかと思えば、過剰な親切心なのか体を通電させて本人ぼろぼろというのが怖い。ビッグネームはないだろうとは決めつけか_クレジットには米本国だけでなく欧州ブッキングのためのロンドンのエージェント契約も記載。かなりの人気者? 全12曲_結構いい3曲、まあまあ5曲なCD。
タイトルの "Schmilco" …ニルソンの『Nilsson Schmilsson』を想起させるが何の意味だろう。
https://www.youtube.com/watch?v=wf6LU6cKJSw

年の最後に_ 禍福は糾える縄の如し