ファター/チャプリン在籍時をまとめた新盤ボックス『Sail on Sailor』、6枚組となると性根据えてかからねばならぬゆえいまだ手つかず。が、"We got love" の2テイク(studio / live) だけ聴いてみた。
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73年盤『オランダ』。彼の地へ、ロスでばらした録音機材を送ってからしょぼいスタジオ(作業納屋)作ってまで…機材組み立て録音とは、理解に苦しむ制作工程、悪徳(は、ちょいと酷か)マネージャ=ジャックライリーの単なる思いつきなのか_。それでもそれなりに仕上げたマスターテープ、これにレーベルrepriseはキャッチーな曲無しと駄目出しで、仕方無く急遽ロスで "sail on sailor" の録音、それを足してどうにかリリースに漕ぎ着けた。で、その際に弾き出された、omitされた曲が "we got love"_と。ファター=チャプリン作に歌詞をマイクが手直し少々、ブライアンの手が入らないので軽く扱われるのが惜しい名曲。
次作『in concert』にライヴテイク収録された。しかしスタジオテイクが長いことお蔵_と下でdiskunion氏が語るが、正します、「一部の独盤にも収録されているという噂」、これ本当のこと。同時発売した73年ドイツ盤の極少プレスには誤って℃録された。"sail on sailor"無し/"we got love"収録の<
オリジナル『Holland』>。佐野さんのBBコンプリート読本では250枚となっているがどこからの数字だろうか?
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兎も角そのレコ…手持ちBB関連盤のなかで一番レアということになるかな、持ってます。しかしこのドイツreprise REP 54 008 盤は、ジャケット表記/レーベル表記すべてが通常盤と変わらない。ただレコードA面の1曲目が "sail on sailor" ではなく "steamboat" で、5曲目に "we got love" が収められていた珍盤。
世界各国にBBヒストリアンは存在する。ドイツ人で知られる Von Honekamp_このレア盤入手は彼から。トレードをした。こちらの手駒は…『pet sounds』CD1枚だったとぼんやり記憶。88年の東芝盤は日本初CD化で、これも誤って<{ートラ収録仕様で出してしまった_本国キャピトルからクレームで回収騒動になった1枚。
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diskunion氏は、ブライアン曲でないレアテイクでも強気で攻めるねぇ…テストプレスを¥109,000ですか。
unreleased version は間違いだけれどね。まず73年ドイツ盤が初出。で、そのテイクだがブート盤では…出ていたよな? オフィシャルはどうなっていたか_これも2015年に既出なんだな、調べたら。ただしデータオンリー。Apple Music が同年デジタル配信版『オランダ』にボートラ収録していた。なので_
73 original
studio take_ Germany press only
73
live take from [the Beach Boys in concert]
15 digital only
studio take on website
22 [Sail on Sailor] box
studio take _2022 mix
live take (1973)
配信テイクはオリジナルテイクのノイズ無しではあるが一応数に入れてみれば、"We got love" は5テイク出てきたことになる。今回の [Sail on Sailor] 収録 '73 live 音源は73年盤LP『インコンサート』とは別場所_別テイク。しかしこのボックスにはそのofficial2枚組LP『インコンサート』はまったく無視された。というより、72年カーネギーホールをフル収録したのだからそれで文句ないだろうという姿勢か。いやいや、オリジナル原理主義の拙者としてはそれじゃ困るんだが…。
それでも収録のスタジオテイクの新2022ミックスは凄い。各楽器のクリアーな分離に脱帽、別曲のごとし_。ペダルスティールを思わせるギターも声も良し、Blondie Chaplin_

ドイツ・ディスコグラフィを同封してくれた_

posted by denny-0980 at 08:07|
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BB_beach boys
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