2022年12月24日

Sail on Sailor

bb_sailOn1.jpg

bb_sailOn2.jpg

届きました_BBのあらたなexpanded box 。ボックスでなく「アルバム仕様」だが。
これがまた6枚組ですわい、1972/3年だけの音で。思い入れ一番な70年代物なのでもちろん嬉しい…のだが6枚って。正直この長さは苦行に近し。前2作の6枚組も消化できないまま_。
+
普段ならUSかUKアマゾンから購入、しかし昨今円安につき今回は日本ユニバーサル盤で。とはいえ本体はEU制作で、別冊解説を付けたことと盤がSHM-CD仕様が日本独自。このSHMっての、惹句は「高音質」なんだろうが自前プレイヤーはプアで…メリット受けず。但しUS/UKではこの日本SHM盤がレアアイテムとなる_かなりの高値に。そのせいだろうか、この日本盤は「輸出禁止商品」指定、ちょい変な感じ。
CDのポケット_海外盤は盤を直入れなのに、ビニール過剰包装がじつに日本だねえ。これを嫌う拙者は6枚とも袋は廃棄。
+
+
posted by denny-0980 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

BB '77

↓数年前投稿なんだが、鬼子「擬似ステ」盤、実は嫌いじゃない。


ビーチボーイズ盤『today』は『pet sounds』よりも「ペット」らしい=A特にB面がブライアンの最高傑作と昔から思っている。そのアナログは、長年聴いて愛着あるせいか、67年キャピトル『the beach boys deluxe set』の盤が…ひさしぶりに聴いてみたがやっぱり一番いいんだよなあ。これは、「ペット」「サマーデイズ」「today」_ステレオでもモノでもない擬似ステレオ duophonic _オリジナル3枚の抱き合わせデラックス紙箱装丁盤。擬似ステなど邪道といまでは忌み嫌われていそうだが、慣れは怖ろしい?_いいんだこれが。ある意味ビートルズのADT / artificial double track みたいじゃないか。
『pet sounds』をアナログで聴くならこれ_『carl & the passions_ so tough』との抱き合わせのモノラル盤、手持ちのなかではこれが一番好きなレコ。
とは言いつつも、ビーチボーイズに関しては70年代派_リアルタイムということもあって思い入れは黄金期60sよりも断然強い。なのでアルバム1枚(…その前にどうしても3枚選んでしまい、「today」「friends」「love you」_)、1枚だけと言われれば「the beach boys love you」77年盤をチョイスす。



bb56.jpg

bb55.jpg

posted by denny-0980 at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月14日

BB Christmas!

christmas.jpg


季節がちょうどいいのでクリスマスソング、それのミックス話、BBの。
曲は "Little Saint Nick" 。サンタとせずに聖ニコラス=ニックとしたのはたぶん、初期プロデューサーのニック・ヴェネットを意識してだろう。この曲はLPテイク/シングルテイクとある。普通にはLPテイクにグロッケンシュピール/セレステ/スレイベルを被せて、よりクリスマス感を出したシングルとされる。が、これは逆。63年のクリスマスに向けてまずシングル発売。LP『The Beach Boys' Christmas Album』は翌64年のクリスマス向けリリースだった。なので、まずシングルがありき、そこから1年後、上記効果音を「外して」アルバム収録。シングルのほうがオリジナルヴァージョン。クリスマスにかかせない音をわざわざ外したのは他の新録と音像を合わせるためだった。シングルはモノラルのみでLPはステレオ。
+
63年にまずシングル・リリースされ、翌年アルバム。その後に初CD化/「クリスマス・パスト」/佐野さん『ボックス』を挿んで「究極」CD
.
1963
 original mono single mix / original stereo mix (Album)
1991
 Single version 1 (mono)
 Single "alternate take" 1
 remix by Larry Walsh & Mark Linett
1992
 Single version 2 (stereo)
 remix by Ron Furmanek & Kevin Reeves / [Legends of Christmas Past]
1993
 Single version 2 (stereo)
 『Beach Boys single collection』日本編集3枚組ボックス
1998
 Single version 3 (stereo)
 Single "alternate version" 2
 remix by Dan Hersch / [Beach Boys ultimate Christmas]

 
91年初CD化、ボーナストラック収録のシングルテイクは当然モノ。それと歌詞はそのままに音は全く別("Drive-In" 流用)テイクがAlternate Take として初出、マニアが皆驚かされた 。
翌年にはもっと驚かされた、シングルが「初ステレオ化」されて登場。これがBBリリースではなく、かなりひっそりと世に出された。Capitol含めたEMI音源クリスマス曲のコンピレーション盤。全20曲うち9曲が初ステレオ・ミックスで収録という驚愕盤。 "Little Saint Nick" も収められたが、これが素晴らしいステレオ・セパレーションのミックスで、佐野邦彦さんとは電話で話ながら驚喜したもの。ゆえに、佐野さんは翌年に東芝EMIから頼まれた日本編集3枚組シングルボックスの一番最後にこのテイクを収録した。
98年にキャピトルはボートラをど〜んと増やした26曲盤を「アルティメイト」と称して発表。ところがここでのシングルテイクは「クリスマス・パスト」テイクを使わずにあらたなミックスで収録。ヴァージョン3となるが、これはヴァージョン2より良くないのだ。
現時点に於いても、聴くべきは「クリスマス・パスト」テイク=ヴァージョン2であると強調したい。が、収録CDはどちらもいまは入手困難か。その後にCD収録があるかどうか、それは寡聞にして…というか、繰り返しだが昨今のリリース把握はまったくできてない拙者であるから、よ〜分からんス。あれば儲けモン。


legend.jpg

この「クリスマスパスト」CDは実に素晴らしい仕事っぷり_

sano-box.jpg

この3枚ボックスは日米盤シングル・スリーヴを(キャピトル時代)すべて収録したブックレットが付録だったがそのうちの US "Darlin'" スリーヴは僕が貸したので見本盤を戴いた_



posted by denny-0980 at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月13日

詳細レビュー

Amazonレビュー投稿。驚いたワ、BB盤で詳しい若人?がいるもんだわなぁ、数名だが。まじに全リリースをPC取り込んで聴き比べしてますよきっと。助かります。頭下がる。
たとえば13年デラックス6枚組リリース『made in california』に関して、10曲以上記載ミスがあるそうな。未発表となっているが既出音源である/2009 stereo mix でなく 2012 stereo mix が正解…等々、聴き込んでますなあ。自分などマニア失格だわ今では_ライナーノーツ記載は丸呑みしてるもんね。
posted by denny-0980 at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月12日

2022 best CD つづき

いやいや、「ミックス問題」はなかなかに絡まっていて一筋縄ではいかない感。
このCD収録のなかの "It's OK" 、ハンドクラップを押し出したミックスでなかなかにいい。で、これは Alternate Mix とあるやつ。初出とはなってない、いつのテイクかの疑問で調べたら(c)2013『Made in California』6CD-Album 収録、そこでの表記まま(この盤は持っていても6枚と長いので消化できたないままで気付かなかった)。
表記統一ぐらいはどうにかしてもらないものか_ 2013 mixでいいではないか(いまさら mono mixなどすることないのだからstereoも余計)。というのも(BBリイシューでの音源処理に関してはここ30年ぐらい、ほとんど Mark Linett 担当/ブライアンも全幅信頼_なので良いとして)、コンパイラーは10年越しで Alan Boyd が担当だからボイドには仕切りのポイントのひとつとして表記に気を配ってもらいたいものだ。
蛇足:BBリイシューのコンパイラーは歴代、いわゆるBBオタクが入れ替わり。ミックスエンジニア/デザイナーも同様に変わっている。
+
で、 "It's OK" 。よくよく見れば 2013 mix でなく、なんと 1976 alternate mix が『Made in California』ライナー記載だった。76年は収録盤『15 big ones』の年。なので録音時にこの別ミックスもされていたわけだ。誰によるかは書かれていない(『15 big ones』クレジットからすれば Earle Mankey ということになる)。初出年次と実際作られた年が異なる場合もある_となると、すべての楽曲でミックスをこと細かに把握するのは無理になっている/キャピトル(ユニバーサル)側でも分からないとこまで来てしまったかな。新たなミックス/見つかったミックス…その時々にぱらぱらと放出する以外に手はない状況なのかもしれない。
+
別件ふたつ。
アール・マンキーは当時BB所有 Brother Studio のハウスエンジニア。もともとは Halfnelson の一員。このバンド、後にSparks としてブレイクしたロン&ラッセル・メイル兄弟とマンキー兄弟の4人バンド、唯一盤をトッド・プロデュースで Bearsville から出した。
"It's OK" 、この曲のホーン担当はなぜか Roy Wood & Wizard だった…。

posted by denny-0980 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月11日

2022 best CD(3 discs)

[the very best of The Beach Boys • sounds of summer]
(p)(c)2022 universal music

言いましたがね…ワタシャ remix take が大好物だと。ミックスだけで激変する…場合もあると。しかしビーチボーイズ、ここまで出されては…(『pet sounds』のように)まとめて出してくれればともかく、目立たないコンピーレション新譜もあり、ちょろちょろ/ばらばらに出されてもう訳がわからなくなってしまった。
この今年盤(2003年同タイトル盤のexpanded-3CD edition)には以下の別年次リミックス (mix) テイクがクレジット収録_

1996 Stereo Mix
2001 Stereo Mix
2007 Stereo Mix
2012 Stereo Mix
2013 Mix
2013 Stereo Mix
2017 Stereo Mix
2019 Mix
2020 Stereo Mix
2021 Mix
2021 Stereo Mix
Alternate Take - 2021 Mix
Alternate Mix

2013, 19, 21 mix とあるがこれもすべて stereo なのに…。alternate もおかしい、全てのリミックスは別テイク=alternate ではないか。惹句には「featuring 24 new mixes」とある。それらは "2021 stereo mix" なのだが、同クレジットなのに new とされていない曲もあるのはどういうことだろう。
なんのことか分かります?_ま、個人的備忘記なんだが…。
+
この3CDを買おうなどという輩は、ほぼ過去リリースを買い集めているはず_「あらたなミックス」目当てなコア連中。ならばブックレット、未発表写真はいいとしても6頁のお約束なヒストリーライナーノーツなどもういらない。そうではなく、おのおののミックスの収録盤及び「誰による」ミックス (remix) であったか_収録曲毎の詳細をきっちり記してくれば助かるのに。
LPとCDをずらっと並べて同じ曲を≠ニっかえひっかえ聴き比べのはしんどい。初期有名曲など7テイクぐらい(ミックス違い)作られてんじゃないか? こうなるとPCに全曲データ収録して曲順ソートして聞き流しでもしなければ差違が分からない。


BB-cd.jpg
右)ジャケットがのっぺらぼう…なぜに?




posted by denny-0980 at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月06日

Sakatomi free font

font1001.png


UPし出して1年半、ぽつぽつと作っちゃ上げてるフォントサイト 1001font.com 。現在DL合計二万三千超。結構順調な伸びだがこの数字、世間と繋がってる感ある唯一のモンなのだなァ。Lexicoは一番人気だが1年ちょっとでこの数字。対しKyok / Mohawは3ヵ月での数、半年すれば逆転だな。

ドイツ在ベネズエラ人からフォント賛辞、嬉しいメールが届く。
.

font-illust.png
posted by denny-0980 at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Sakatomi free font | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月04日

McVie - Stevie

RIP... クリスティーンマクビー。
矢野顕子、だったね_離婚後も元夫の姓を続けた。知った最初はクリスティーンパーフェクトだった。チッキンシャックのキーボードで。英国三大ブルースバンドと言われたのはチッキンとサヴォイブラウンとフリートウッドマックだったと記憶。うち2バンド経験がクリスティーン。
ところでフリートウッドマックのマックがマクビーであるのは皆分かっているかねぇ。もともと Peter Green's Fleetwood Mac でしょ。つまりは三頭政治。ピーターグリーンにミックフリートウッドにジョンマクビー。
そのマクビーと結婚からクリスティーンはマクビーで通した。加入したのは看板のグリーン、それとジェレミースペンサーも脱けた…もうマック終わりでしょ?と思われた頃からだから、まあ頑張ったよな。まさかに「アメリカンバンド」になるとは想像もしていなかったが。
マクビーとは76年まで、離婚はしたがバンド活動はそのまま。長くはなかったと思うが、我らがデニス of BBとつきあった時期があったっけ。マックとBBは一緒にツアーをやっていた。で、ブライアン作とされる未発表曲に "Stevie" があって、スティーヴィニックスのこと。ただこれはデニスがクリスティンと付き合いながらも気になるニックスを思って作ったラフな曲をブライアンが(まあふざけて)歌ったものと思っているワタシ。で、クリスティンともめて別れたんじゃなかろうかな、と…。
+
これは知らなかった_セイントエティエンヌがカヴァーしていたか…
https://www.youtube.com/watch?v=q3Y2imBoyPg

posted by denny-0980 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月03日

3 CD_ expanded edition

トウチャコしたそのUKからのブツ_ヤバい代物である訳はなく、すっきり爽快音盤。なにしろタイトルは "Sounds of Summer"_「the very best of the Beach Boys」副題CD。相当にコアな人間しか既に相手にしていないBBリリースが続く、コアのひとりと自負有る私もいまや混乱状態が正直なところ。と言いつつBB聴くことは至福に違いなく、人生残り時間を思えばBB盤以外はすべて処分しても可_とまで迷わされる。
これは03年のベスト盤『Sounds of Summer』拡張盤。今年が60周年ということで_
蛇足:ロック界最長バンドなのにまるで盛り上がらなかったのは、バンドの体を成してない_名義を保持したマイク・ラブのプロジェクトと化したいまの状態に戸惑うのみ。ブルースジョンストンの立ち位置もなんだか…。
+
_1枚CD30曲だったのを、2枚50曲追加仕様。単に曲数だけでなく相当にremix_手を加えているからコア向け。
届いたのはmade in Germanyの観音開き紙ジャケだが、いままで手にした紙ジャケでは最悪。言葉で伝えにくいが、四カ所の三点接着グルーが機能せずに盤とブックレットにベトベトとくっついていた。それとデザインは年々悪くなるばかりのBBリイシューでこれも困りもの。但し盤面を、60's Capitol rainbow swirl /70年代 Capitol 草色/70年代 Warner-Reprise と分けた点は良し。

内容についてはまったく「悲喜コモゴモ」。悲の一番は、あらたなBB音源に関してはいつも意見を交わしてた佐野(邦彦)さんがもういないということ。喜はもちろんその新音源ではあるのだが、これがともかくややこし過ぎる…詳細はおいおい_。


20221202_161901.jpg
posted by denny-0980 at 07:58| Comment(0) | TrackBack(0) | BB_beach boys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする