2021年07月05日

マッスル録音の


donnieF-muscle.jpg


お約束_スタジオ前集合写真、これはフリッツ盤の。
立っている後列左から〜デビッド・フッド/ジミー・ジョンソン/ヒントン奥さん?/エディー・ヒントン(背が低い)/トニー・ジョー・ホワイト/マイク・アトリィdixie flyers/クリス・クルストファースン/ロジャー・ホーキンス/バリー・ベケット(背後)/サミー・クリースン dixie flyers/ピート・カー(童顔)/ダン・ペン/コーラスとスタッフで4人
座り前列〜ジョン・プライン/ドニー・フリッツ/ジェリー・ウェクスラー/スティーヴ・メルトン&ジェリー・マスターズ(スタジオ・エンジニアふたり)/トム・ローディ(巨漢スタッフ兼パーカッション)/別のスタジオのスタッフ
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てことで、ベンチャー・マギーはここにいない…(マッスル・マギーもいないが/それとスプーナー)。それでも歴代集合写真ではミュージシャン的には最も大物揃いがこの時。スタッフ的には、いの一番のシェール盤ジャケ。ウェクス/トム・ダウド/アリフ・マーディン揃い踏み。
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facebook post_ 写真2枚で上は、マッスル四人衆唯一survivor デヴィッド・フッドと写るマッスル・マギー。で、もう1枚、顔が似ているから娘さんかも_手にしているギターが…
http://www.electroacoustics.com/Rhythm%20Section.htm
このページがいまも残されていて嬉しい。20歳のピート・カーがメイコン・リズム・セクション時に愛用していたテレキャスター。ネックは差し替えられているが、それをマギーが持っている…仲がよかったと見える。
そのことだが。
ピート・カーの盟友、ふたりで「ルブラン&カー」でヒットも放った仲のレニー・ル・ブラン。76年のソロ『Lenny Le Blanc』(リイシュー盤は『hound dog man』改題)は、ピート全面協力の名盤。この盤のクレジットに:
Thanks to Jerry McGee for use of his Stratocaster
とある(ル・ブランはギターを弾いていないのでこれはピートによる謝辞)。
この盤を買ったのは原宿メロディハウスだったか、そのときにピートとマギーがそんな仲だったかと思って以来、ベンチャー・マギーがマッスル?_若干疑問だったんだ。違ったねぇ、そのストラトは近場の友人、(マッスル)ジェリー・マギーのでしょ…RIP。

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posted by denny-0980 at 09:22| Comment(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月04日

ジェリー・マギー




が亡くなった。Ventures のマギーは…ダック・ダンと同じだったな、東京で客死、2019年。先週亡くなったのがジェリー・マギー、アラバマ/マッスルのギタリスト。
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74年盤ドニー・フリッツ『prone to lean』。76年に大学へ入って、軽音ロック・サークル、組んだバンドは先輩らと。ベースの間宮さんが絶対やりたいと言い出したのがこのLPの "sumpin' funky going on" 。そう言われて、僕もリーダー大木先輩も曲は分かっていた_当時で既にこのアルバムはUSロック好きには共通認識というか、Must な1枚だった記憶。この年の夏休みに、狭山の大木先輩宅で練習_くそ暑いなかを何度も通ったことを思い出す。が、トニー・ジョー作のとびきり swampin' な曲を上手くやれるわけがなく(僕はなぜかドラムだった)、この曲は早々に諦めた。
プロデュース/クリス・クリストファースン&ジェリー・ウェクスラー、全曲 muscle shoals sound studios 録音の名盤を久々に通して聴き返す。で、ギターだが_A2/B3 はピートの、B6はヒントンの屈指の名演。以下、と思う。
A1: Jerry McGee solo [credit]
A2: Pete Carr lead
A3: Eddie Hinton
A4: Jimmy Johnson rhythm
A5: Pete (leslie) + Jimmy
A6: left/Pete + right/Eddie
B1: Tony Joe lead [credit]+ Eddie
B2: dobro_Pete
B3: Pete lead
B4: Jerry McGee slide solo
B5: Pete(leslie) + Eddie
B6: Eddie solo / Pete acoustic

クリストファースン盤でレギュラー・ギタリストだったジェリー・マギー…僕らのなかではベンチャーズよりも LA swamp /デラ・ボニ・ファミリーとしてのほうが推しだったマギーゆえ、このフリッツ盤ももちろんマギーが参加…疑う余地がなかった。しかし、マッスル・ショールズを掘ってゆくなかで同名ギタリストがいたことを知る。で、もしやこのフリッツ盤のマギー_ベンチャー・マギーではないかも?…と、もやもやが続いた。そのことを本人に生前聴きたかったんだが。チャンスは2回あった。赤坂ブリッツで20年以上前か、加山雄三&ノーキー『永遠のギターキッズ』というコンサート、ゲストが来日中のベンチャーズ(飛び入りに山下達郎)…その打ち上げ会場で、僕はマギーに話しかけたかったんだ。聞きたいことが沢山あった、フリッツ盤も含め。しかしライヴ終了直後に体調が悪いと、マギーだけがホテルへ戻ってしまっていた…会えず。その数年後、毎夏来日のベンチャーズ仕事をやっていた元シンコーのライター/コンちゃんへ頼み込んでマギーへインタビューさせてもらう手はず。最初はOKの返事だったのに、これもポシャる。
いま聴き返して確信する、やはりフリッツ盤はベンチャー・マギーではなく、マッスル・マギーであると。A1の見事なソロ・プレイだが、ベンチャー・マギーはサムピック(もしくはフラット+サム)使いで複音ギタリストに対し、ここでは単音ソロであること。クリストファースン以外にもリタ&プリシラ・クーリッジ、ブッカーTらの盤で弾いていたマギーはルイジアナ出身のケイジャン/ディープ・スワンプなギタリストであるが、ハリウッド録音がベースだった_マッスル出張りはまずやらなかったと思える。
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それにしても…いまさらに思うのは、フリッツ盤のジャケ…やり過ぎだな、こりゃ。 The Band のせい?_「若年寄」が渋いというUSロック美意識の時代。

posted by denny-0980 at 10:52| Comment(0) | Muscle Shoals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする