但し、今回リリースでひとつだけ気になることあり。豪華エディションには100ページ本が収められ、その…「本文はザ・ビートルズの歴史研究家で、作家、ラジオ・プロデューサーでもあるケヴィン・ヒューレットが、ザ・ビートルズの『Abbey Road』セッションの何か月も前からの状況、一曲ずつの詳細とセッションの話、ジャケットのデザインと写真撮影、そしてリリース後のアルバムへの反応などを…」執筆しているとある。
ここでデザイン≠ノ関してどこまで掘れているのかだけ知りたい。
というのは贔屓のコッシュに言及されているや否や…。ジャケット No. 1 designer John Kosh 、その名が出れば代表作として挙がる1枚は『アビーロード』。しかし裏ジャケ・クレジットには写真:イアン・マクミランがあるだけでコッシュは無い。アップル盤では『let it be』にも『earth song』『doris troy』にもあるのに。
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70年前後にコッシュはAppleのハウス・デザイナー≠ナあったかどうか。そうと記されることが多いけれど、他社ワークも並行してやっていなかったか? アップルはメジャー・レーベルでなくリリース点数も少なかったから「ハウス」の縛りはなかったと思うのだ。
それと『アビーロード』に関して、いまとなってはジャケにも不満の声はないでしょ_それほどに神格化された盤となったから。しかし冷静にみればスタジオ前の横断歩道って…あまりに安易でないかい? ポールのアイデアか、ならば他3人は「なんでもいいよ、早く終わらせようぜ」じゃなかったかね、当時の状況からして。実際に5〜6枚しか撮られてないというからものの15分程度で済ませたのでは。本来、アート・ディレクターが付けばまずはポラ撮影して構図をチェックしたりいろいろとあるが、これはそそくさと撮って終了、その場に不在だったコッシュには仕上がった写真ポジ(プリント?)を渡しただけ…それで表裏レイアウト/版下制作、それだけがコッシュ仕事だったんじゃないかな、昔からそう考えている_。
僕には表よりも裏が気になる。ABBEY ROAD文字標識はスタジオ前ではなく別場所にあったのをやはりマクミランが撮影したらしいが、BEATLESの文字(タイル)はどうしたか?「S」の割れからして合成はめ込みには見えない。マクミランはあらかじめ用意し、貼り付けてから撮影だろうか。そんな面倒をしたのかも疑問。端から誰かが貼っていた? 実際は「裏ジャケ写真がまずありきで」_ビートルズと入っているからちょうどいいじゃないか、タイトルはこのまま Abbey Road にしよう。表用の撮影も目の前ですぐに出来るし!_であったかもなどと想像したり。

UK original は、飛び出し青リンゴ…だったか_