1枚のみのLP『motorcycle mama』72年。シングルを切ったタイトル曲が全米17位だったかな、いわゆる一発屋の部類。シングルは都合3枚出した。
い: motorcycle mama / rainbow road EK-45782
ろ: baby ruth / b.b. gunn EK-45817
は: she showed me / sweet little jenny EK-45844
「い」の両面と「ろ」のB面はアルバムから。残る3曲はアルバム未収録。アルバムの録音は Widget Recording 、マッスルにあった小さなスタジオ。対し3曲はすべて Muscle Shoals Sound Studios だった。あらたな録音ということ。
"baby ruth" はワイカーの曲で泥臭いスローブギ。マッスルらしい滋味。この曲、71年に既にカバーされていた_テイラー一家の長男、アレックス・テイラーのファースト (Capricorn) で。
さて今回「は」を入手。英国ディーラーからネット購入、格安だった。A面の "she showed me" は前からUTアップされているが、"sweet little jenny" は無かったので。
A・B両面ともコート・ピケット&ピート作。A面はノスタルジックでヴォードヴィル調。ピケットのヴォーカルはジョン・セバスチャン風でもある。B面、メロディアス・ポップ。やはりピートがプロデュースした『jack tempchin』に近い、そこに収録されても違和感ない感じ。曲作りにも噛んでいるだけにピートのギターもしっかり聴けるなかなかの佳曲。
ということで見えたのは、「ろ」はワイカーの/「は」はピケットのほぼソロということ。ふたりの方向性は端から差異がかなりあったといえる。スワンプ指向/ポップス指向では、分かれるべくして分かれたということか。
