2019年03月21日

ゴードン/パークス

78年に出たSD初の2枚組ベスト『グレイテストヒッツ』にアウトテイクが1曲のみだが収録された_ "here at the western world" 。なぜこれだけいい曲を…個人的にはSDベスト5のひとつ。
82、3年にアナログで『gold』という別のベストが出たが、これの拡張版CDが90年代始めに出たときにそのCDライナーノーツにはこのアウトテイク曲もパーソネル・クレジットが入った。
michael omartian, chuck rainey, jim gordon, dean parks
from sessions for "The Royal Scam"

これも変だな。レイニー/パークスは『摩天楼』に名があるがオマーティアン、ゴードンはない。4人がばっちりハマるのは『さわやか革命』。当然この3枚目セッションのアウトテイク。
ここでのゆったりしたゴードンのドラムも良し。ベースは…シンプルに弾けないわけじゃないだろうがレイニーとは思えない。エレキギターのパークスがベースも弾いたように感じる。アコギはベン・ベネイじゃないか。
ゴードンもいいが、やはりこの曲はパークスが最高。目立たない、派手なリードもない。が、細かいオブリと短めのリードが素晴らしい。パークスはどれだけのアルバム参加があるか分からないハード・ワーカーだが、この曲はベストに近い_少なくとも僕にとっては一番好きなギター。カールトンと混同されがち(実際にふたりはジョニー・リヴァース・バンドで一緒だった)なパークスだが、ここで聴けるような若干の「濁り」音色がこの時期の特徴なんだわさ。


このビデオにあるように非常に暗いドラッグに関する歌詞とは思うが、意味はわからへん。暗すぎてオクラにしたのかも…

posted by denny-0980 at 12:33| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

small circle of Tin-Pan friends

Steely Dan のドラマー。プリティ・パーディ、ポール・ハンフリー、ギャド、ケルトナー、エド・グリーン、マロッタらを惜しみなく曲毎に配した豪華セッションは活動半ばから。初期のバンド・メンバーとしては、役不足だったオリジナルのジム・ホッダーから若きポーカロのリクルートだったが…その間をリリーフ登板したのは三作目『さわやか革命』のみのジム・ゴードン。この盤はポーカロが2曲で残りはすべてゴードン。ジャジーなアルバムにハマったのは、もともとジャズが出自のゴードンだったからと思う。SD最大のシングルヒット「リキの電話番号」もゴードン。デラボニ〜ジョー・コッカー〜ドミノスと、スワンプロックのパワフル・ドラマーが代名詞になってしまったゴードンだが、前歴はロスのセッション畑で活躍、素地にジャズがあったからだろう。ウェストコースト・ジャズを強く感じる。「リキ」もそうだが軽いドラミング/リム打ちやブラシなどがこの人の本来の味ではないか。
それをもっとも感じさせたのは、68年のアルバム『The City _ now that everything's been said』。キャロル・キング、チャールズ・ラーキー、クーチの三人組の唯一盤では全編でドラミング_小粋にジャジー、真骨頂。クーチももともとジャズな人だろう、ハマったコンビネーション。それと、こちらはモロだったがトム・ウェイツ。たぶんプロデューサーのボーンズ・ハウからのオファーだったろう、セカンドの『the heart of saturday night』はゴードンが叩いた。




シティ.jpg

ところでLP『The City』、収録うち2曲が King = Palmer 作。このパーマーはデヴィッド・パーマー。一番最初に SD-fame から弾かれたあのオリジナル・ヴォーカリスト。SDの最初のヴォーカルだったが即クビになってしまったデヴィッド・パーマー。その後にビッグ・ワークーというバンドをやったねぇ、付き合いで買いましたヨ。もともとはチャールズ・ラーキーらとThe Myddle Class というバンドをNYでやっていてキャロル・キングのプロデュースだっけ? Tomorrow レーベルからシングルを何枚か出した。その意味でティンパンアレイに関係ある者といえそう。なので、SDの結成時にお声がかかったのだろう。ベッカー/フェイゲンは、ジェイ&アメリカンズをとっかかりとしてティンパンに潜り込もうと必死だったし、ゲイリー・カッツ(当時はゲイリー・カノン)もリチャード・ペリーと組んでNYの業界人だった。たまたまカッツが西海岸レーベル ABC に誘われたから皆してロスへ行くはめになっただけで「こころはNY」がSDの肝。ティンパンアレイがおおきなファクターであったと思う。
エリオット・ランドールは古くからのティンパン仲間だっただろう(ソロ作の1枚はドン・カーシュナーのレーベルからでプロデュースがトーケンズ)。なので、ランドールとカールトンは違うと思う。カールトンやグレイドンらはフェイゲン(&カッツ)にとっては、一流ではあるが替えがきくセッションメン。いわば駒のひとつ。しかしティンパン仲間は長年の信頼関係がある_。ある意味最大の信頼はデニー・ダイアスだったはず。スカンク・バクスターしかり。結成時はティンパン仲間に声をかけて始まったと思われるSD。リック・デリンジャーもNY仲間のひとりだろう。なにしろバート・バーンズのBANG!からデビューしたバンド、マッコイズなのだから。WikiにはセカンドLP『エクスタシー』の録音場所がサンタモニカ(ヴィレッジ)とコロラド(カリブ・ランチ)となっているが、これは変だ。コロラドでの録音はデリンジャーがソロの録音を彼の地でやっていたので、フェイゲンは仕方無く "Show Biz Kids" のテープをそこへ送ってスライドをオーバーダブさせて返送させただけ。そこまでしたことでも、単なるいちセッションギタリストとは別格と知れる。


posted by denny-0980 at 09:58| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする