2019年03月14日

drunken aniton

SD「ヘイ・ナインティーン」の日本盤シングルは即買った。B面目当てに。80年のシングルというのにどそのB面はず〜っと古い楽曲_セカンド収録「菩薩 / Bodhisattva」。ただしスタジオ録音のそれでなく、なんと超レアな live versionだった。『ガウチョ』までしかSDと認めていない僕としては「唯一の」SD live 音源、オフィシャルには。音質拘りという点ではロック界の頂点とも云えたベッカー/フェイゲンなのにこのテイクはまさかのカセット音源。何故リリース許可したかという疑問も。
 1)アルバム収録はありえないがシングルのB面なら大目に見る
 2)MCが大笑いだから世に出したくなった
てなところかも。手持ち日本盤を引っ張り出すのが億劫なのでネットのUSシングル・レーベルを見るが、こう書かれている_(日本盤にはなかったような)。
 produced by gary katz
 live at santa monica civic
 original recording on cassette 7-4-74
 your host : jerome aniton

サンタモニカはSDの拠点 Village Recorders の所在地だから地元。会場は、ニール・ヤングが『harvest』というライヴアルバムを計画していたのにここシヴィック・センター(オーディトリアム)でのライヴからブートLPが5種も出てベストセラーになってしまったから急遽スタジオ制作に変更された、そんなハコ。
それよりも興味深いのはジェローム・アニトンという名前。このB面は7分越えの長尺…だが、最初の2分半はMCのみ。それがアニトン。そのベシャリ、大笑いの連続。本人も笑っている。酔っている。ぶっ飛びMCはさて酒かドラッグか。メンバーも聴きながら大受け。やんやの喝采だ。さてこのJアニトンなる人物は何物か。ローディのひとり/機材車のドライバー/単なるヨッパライでベッカーがダウンタウンの飲み屋で見つけてきた…諸説ありですわ。ハッキリせず。白人とも黒人とも。
ズルズルにして抱腹絶倒なMCもいいが、演奏が凄くいい。カセットといえど遜色まったくなし。ここでは1年足らずでクビになるジェフ・ポーカロと、やはりクビになるギリギリでラストかものジム・ホッダーでダブル・ドラム。ホッダー同様に脱退寸前のスカンクとダイアスのギター。マイケル・マクドナルドのキーボードとロイス・ジョーンズのパーカッションも加わっての熱演は「バンド形態」スティーリー・ダンのファイナル・パフォーマンスであっただろう。しかしSD、『ガウチョ』までに駄作は一枚もない/セッション・ワークの金字塔とも認めるが、バンド的SD期のほうが良かったと信じる身としてはこのグルーヴは最高。
 can you show me the shine of your Japan
 the sparkle of your China, can you show me
日本や中国での「輝き」を我に…と歌ってしまうのもある意味安直な東洋趣味という気がする曲だがね…。
収録はもっとも売れなかったセカンド『エクスタシー』だがこのアルバムもよし、しかしマイ・ベストは準メンバーといえるエリオット・ランドールのみ参加、まさにバンド然としたファースト『can't buy a thrill』なんだ。

posted by denny-0980 at 09:29| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする