2019年02月09日

黒くぬれ

グッチの「黒人差別」騒動、あのセーターはハーフ・フェイスマスク状態でかなり奇妙であるが。それでも微妙な気がする。黒いと差別? しかし黒バックは他色が映える。このセーターも、黒は真っ赤な唇を際立たせる_厚い唇が黒人的? これはストーンズ・ロゴへのオマージュが意図かもしれぬ。悪意は…ない?あった?
アメリカの古き芸能ミンストレル・ショウにしろ、シャネルズにしろ、「黒塗り」は嘲笑ではなくて黒人へのリスペクトだったの思えるのにいまではオール・アウトなんでしょ。かつて "black is beautiful" スローガンがあったではないか。「黒い」→差別→削除、としてはこの黒人のプライドも蔑ろになるような…。


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個人的にもちょいと身に覚えが。92年リリース、パール兄弟のミニ・アルバム『loud, booost & swim!』。既発曲リミックス+新曲盤。デザインは「渋谷系」ビジュアルを作ったことで知られる業界トップのアート・ディレクター信藤三雄さんの(当時の)コンテムポラリー・プロダクション。中目黒の事務所へ僕はイラスト売り込みに行った。で、このジャケに、唇カットとイラストを使ってもらえた。その時持っていたのはこんな…「黒い女」をリキテックスでしこしこ描いていたもの。そう、ヴィヴィッドな色をより際立たせるために肌を真っ黒にしていた。信藤さんはかなり気に入ってくれた。

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が、数日後にデザイナー氏から電話_「黒はどうも塩梅よくないらしいので色を変えたいのですが…」。突っぱねる立ち位置でもなかった、結局青紫になってしまった。この件で、そうか黒はヤバイか/こんなに黒人っぽさとは無縁のつもりでも黒いとダメか、と思ってこのモチーフの絵を描くのは止めてしまった。
posted by denny-0980 at 21:29| Comment(0) | Assorted | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする