
#163
【Jose Feliciano/Sweet Soul Music】
produced by Jerry Wexler and Barry Beckett
( '76 Private Stock)
<A:★★★>
ホセ・フェリシアーノにマッスル盤があったとは…と知ってネットで購入。都内で探してもそうは出てこないだろう盤。あれば¥5〜600と思うがもしも渋谷で見つけたとすると往復運賃入れれば2000円越え。それが eBay からで、米国の田舎から送ってもらっても¥1675で済んだ、便利な時代。
A-1: i love making love to you
-2: every woman
-3: the hungry years
-4: marguerita
-5: loveing her with easier
B-1: sweet soul music
-2: love comes from unexpected places
-3: that woman
-4: the air that i breathe
-5: funny / night life
A2のデイヴ・メイスン、B4がホリーズのカヴァーで大ヒット(オリジナルはアルバート・ハモンド)した曲、この2曲がまあ知られるところか。しかし他も興味深いカヴァーが並ぶ。A3は70年代のニール・セダカの傑作。A5:クリス・クリストファーソン&B3:ドニー・フリッツ楽曲と、南部滋味もありき。B2は、この盤にもコーラス参加しているキム・カーンズのマッスル録音アルバムからの曲であり、アルバムタイトルにしたB1はエレクトリック・フラッグ盤収録から_どちらの盤もウェクスラーがプロデュースだった、ウェクスの提案した曲だろう。ラストはウィリー・ネルソン楽曲。
過去に、エディー・ヒントン/ボニー・ブラムレット盤など、当方大のひいきのデザイナー、ジョン・コッシュ作にしてマッスル録音盤はあったがこのフェリシアーノ盤もまさにドンピシャなコッシュ=マッスル盤であったことにまず驚く。
それと、マッスル=ピート・カー関連盤をこれまで15年以上に渡ってコレクトしてきて、残りもまだ20枚ほどチェックしている盤あれど、このフェリシアーノ盤は最後ではないかと思えるぐらいの「パーフェクトなマッスル盤」である。そのバック陣容が。
ウェクス/ベケット・プロデュースによる、全曲が Muscle Shoals Sound Studios 録音であること。演奏はマッスル四人衆+ピート・カー+perc. トム・ローディ、のみ。ホーンがマッスル・ホーンズ四人衆。弦の被せが、マイク・ルイスのアレンジでクライテリア録音であること。それとこれ重要_エンジニアがジェリー・マスターズ&スティーヴ・メルトンのコンビ。
デザインから録音仕様まで、当方の望むところにがっちり合致する最良盤ということだ。76年ということでピートの「弾き」もけっこういい。これで2〜3の曲の不出来…というよりここにはハマらない感なんだが、別曲であったら文句なかった。とくにラストがちょっと…。
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デザイン的には… Kosh work としては、さほどよくないか。表よりも裏のほうが「らしく」、マシ。