2030年12月31日

Muscle Shoals Sound Studios

 "denny-O-Muscle" 過去評価盤備忘表 http://muscle-album.seesaa.net

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2018年06月12日

クルドサック

Cul-De-Sac :クルドサックとは、住宅地における宅地割りの際に袋小路の道路を作るものである。フランス語で袋小路を意味する

一昨日か新聞に、東武東上線「ときわ台」の記事が。そのなかに出てきた言葉がクルドサック。
「大山」生まれ/「鶴瀬」育ち/「川越」中学/「上板橋」高校と、生粋の東上線人間の僕としては、東京と云えども下町でもなければ山手でもない_正直昭和な我が城北地区は、隣家が「万引き家族」かと疑うような貧民街と感じていた。そのなかで唯一「ときわ台」、しっかりと区画割されたお屋敷町と、住んでもいないのに若干誇らしく思っていた駅。そのときわ台にはいくつかのクルドサックが今も残るという記事だった。
http://toutoi-tokyo.blogspot.com/2014/04/tokiwadai.html

 その記事、ときわ台の思い出もあるんだが最初に思ったことはエリック・カズ盤。そうか、セカンドLPはこれであったと今更に気付いた次第。日本盤CDは『カル・デ・サック』とされているしアナログ時代からそう読んできた、『 if you're lonely 』に続く『cul-de-sac』。どちらもSSWレコの傑作、僕にとっては甲乙付けがたい一生モンの2枚。それでもタイトルの意味を今まで知らなんだ…日本の英語教育の無策が端的に表れたものよのう?
カズとしては「住宅地の造形物」でなく、「人生の袋小路」みたいなニュアンスなのかもしれないが。 収録の " I'll find the way " と呼応するような気かちょっとする。しかしフランス語、これは米国でも普通に使われる言葉なのだろうか。

CD時代になりかつての名盤がリイシューされだした頃のこと、こりゃノイズ無いし扱い易しでええわいと思った僕は『great speckled bird』『hungry chuck』などのアナログは処分してしまった。後悔先に立たず。しかしカズの2枚/『fifth avenue band』は残したのでよかった。ノイズは増えてもオリジナルアルバムの重みはCDに比ぶべくもない。

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2018年06月10日

Fleetwood Kirwan

ダニー・カーワン死去の報。追悼で4月投稿をリ・アップ。17才でマック加入とな、ほんとに若かったダニー。僕が中学のときに買ったソニー盤『英吉利の薔薇』のインナーシート写真_「高校生か? なんでこんな若くて一流のバンドに参加できるんだろう…」と思ったことを思い出す:





2018年04月25日

The Wilderness "Mac"
ウィルダネスって…荒野か? ピーター・グリーンで注目されヒットも出した時代が過ぎ、アルバムをリリースすれどスルーされるばかりの低迷期は確かだったが別にすさんでいたわけでもないだろう、ウィルダネスはないんじゃないの。
 この時期を経て、バッキンガム=ニックス参加で大ブレイクとなるマック。しかし僕はこの wilderness years がけっこう好きなんだ、捨てがたい。
 マックは、歴代ギタリストは何人だろう_15人ぐらいでは。デイヴ・メイスンや贔屓のリック・ヴィトーもいたし。最初期はとにかくグリーン人気だったわけだが、UTで当時の映像を見て気付いたのは、グリーンの歌/ギターと思っていたものが違っていたこと。ジェレミー・スペンサー/ダニー・カーワンの頑張りも相当にあったことをいまさらに知る。
 
この映像、最初の曲はカーワン作/歌の「とんぼ」。これ、グリーンの「信天翁」に負けないスローな名曲じゃないか。カーワンはギターもいい。シングル・オンリーだった。フリートウッドとマック≠フリズム隊がいる限り他がどういうメンツであろうとフリートウッド・マックたり得るわけだが、ここではクリスティーン(パーフェクト)とボブ・ウェルチで五人。
 73年のUS番組『ミッドナイトスペシャル』ではカーワンも抜け、ウェルチの時代。ここでリードを弾くのはボブ・ウェストン。この人がまたいいギタリストだった。顔は変われど常にテクニシャンに恵まれたマックであったとつくづく思う。


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2018年06月09日

カズの二枚目

ハーモニカで始まりウォーターズ兄妹のコーラスのゴスペル感とケルトナーのどっしりしたドラミング。レズリーかまし? ジェシ・エドにも似た濁り音色良しのポール・バレリのギターが冴えるA1。お次はシンプルなメロディをシンセ・ベースで追う曲。スニーキーのペダルはカントリー色無く曲によく合っている。3曲目はちょいとキバった歌い方がカズ風R&Bマナーか。ここでもパレリが冴える。
B1。 "I can't live without you" もそうだが、照れもせずに"my love will never die" と歌うセンチメンタリズムがカズのいいとこ! すごくメロディアスだがシンセ・ベースで。この曲は『MIUアルバム』ごろのブライアンを彷彿させる。B2は軽快なシンセで先行しパーカッシヴにクラヴィが乗る曲。デヴィッドTのギターもいいがメインのギターは…ティム・ムーア? バレリも加わってかなりギター・オリエンテッドな曲に。A3に次ぐR&Bか、B3はドラムはプリティ・パーディかな。次曲、完全弾き語り名曲を挟み、最後はデヴィッドTの独壇場。ベースはボブ・バビットだろうか。キーが変わればジャクソン5が/マイコーが歌ってもおかしくない爽快な西海岸サウンド。

ピアノがメインだがシンセがかなり絡む、そしてメロディアスにして、ウォーターズを配してゴスペル風味も。スティーヴィー・ワンダーに近い音像を再確認。それもそのはずで、レコーディング&リミックス・エンジニアリング/アレンジ手伝い、そして本業のセンセ・プログラムがボブ&マルコムの名コンビ_ロバート・マーゴーレフ&マルコム・セシール、TONTO兄弟。
ウッドストック・ガイのカズだがこの盤の録音はロスのレコード・プラント(NYヒット・ファクトリーも並記だがたぶん歌入れ程度だろう)。ファーストのNYテイストと変えてみたかったのかもしれない。西海岸らしい軽快感と若干のブラック・テイスト加味、こちらも僕の趣味にドンピシャだった名盤。
カヴァーイラストは、アトランティックのハウス・イラストレーターだったのだろうか、その仕事が多かったスタニズロウ・ザゴースキィ。

culdesac.jpg

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2018年05月06日

安定感の170枚目

billySwan_4.jpg


#170
【Billy Swan/four】
produced by Billy Swan
(77 Monument)
<B:★★★>


一言ではカントリー畑のSSW…となるだろう、ビリー・スワンでござる。
74年全米1位 "I can help" の一発屋ですわな。この曲はプレスリーにもカヴァーされたが、本人スワン自身がプレスリーの近くにいたらしい。ベースメントはナッシュヴィルの人。この大ヒットのギターはレジー・ヤングだった。で、このタイトル通りの四作目はナッシュヴィルからマッスルへ移動。全曲がマッスル四人衆バックで録音されている。ピート・カーは4曲でギターを。15年ほど前からこの盤が「マッスル」とは分かっていたが、やっと入手は英国盤。UKからエアで送らせたが思いの外安く買えた。

スローからアップテンポまでバラエティに富んで曲が書け、それぞれのメロディもなかなかに良し。歌も上手く声もいい。半数の曲でペダルスティールが入るところはカントリーらしさが見えるが、ブルージーなリズム曲やらジミー・バフェットばりのトロピカルな曲も…。全体の印象は王道なアメリカン・ポピュラー・ミュージックと言える。曲の良さからは他者のカヴァーやら作曲依頼もあったのではと思わせる、才能豊かな人。
 しかし水準越えではあるがソツが無いというか…安定のポップス。この人に求めるのは筋違いかもしれないが、引き込まれるもの_「エグみ」は皆無。ピート得意の連続四連符フレーズを小気味よく聴かせる曲があるのは嬉しい。

+++

ちなみにこの「ミッドナイトスペシャル」出演映像、75年かな。頭でボビー・ヴィントンも云っているようにスワンはクリス・クリストファースンのバックとしてツアー/録音に参加していた。クリス&リタ時期で、リタ・クーリッジ盤もだっただろうか。ベースやコーラスを。その時のバック仲間であったはず、ここではギターがジェリー・マギー。レジー・ヤングのフレーズを代わって弾いている。

I Can Help by Billy Swan


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2018年04月30日

it ain't the spotlight

当方の「追っかけ曲」である「それはスポットライトではない」。
http://www.sakatomi.com/iFrame_3/not_spotlight_a.html
作者のゴフィンとゴールドバーグ、それとロッドのテイクは alternate もあるのでふたつずつ、さすれば合計で21テイク_オフィシャルなレコード(もしくはCD)音源として見つけていた。

22テイク目発見。2015年だから3年前だけどね。なんと作者の娘が歌っていたヨ。
ジェリーとキャロルの娘、ルイーズ・ゴフィンが自身で立ち上げたらしいレーベルから出した6曲入りEP (CD) かな、そこに収録。キング=ゴフィン曲も収録のようだ。
discogs では、co-producer が父ちゃんじゃないほうの作者 バリー・ゴールドバーグとなっているCD。 " in memory of Gerry Goffin" _亡き父に捧ぐ、作品。

[ Louise Goffin / Appleonfire }
Louise Goffin's Appleonfire EP preview




ストレートな…というか、父ちゃんのとゴールドバーグのテイクを足して二で割ったような。変なフェイクがないので好感持てる、なかなかいい出来。



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2018年03月27日

REO speedwagon


REO-1.jpg

この84年の REO 盤もコッシュ・デザイン。組むことが多かった Ron Larson とふたりの作。ラーソンはイラストレーター仕事のほうが多かった人。
 そのラーソン趣味なのか、さほどコッシュらしさは見られないジャケ。斯様に、アートディレクションは別人でデザインのみ仕事とか…全面イラストは依頼であるとか、仕事のパターンはいろいろだったのでコッシュの名があってもすべてが好みとはいかなかった。
 そんな盤、たとえばこのレコだが、ジャケよりも「中」が良かったりする。コッシュは文字組が大変美しいデザイナーであったから、inside sleeve は大抵いいのだ。歌詞とかクレジットが、ワンパターンではあっても毎回溜息が出る素晴らしさで。

REO-2.jpg


 この盤ではこの面! メンバー顔のコラージュだがやはり素晴らしい。これをジャケットにして欲しかったほど。映画大好き男<Rッシュらしさを垣間見せる…これはゾエトロープだ、たぶん。

REO-3.jpg

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2018年03月17日

看板に偽り

#169
【Muscle Shoals has got the "SWAMPERS"】
produced by various
('17 Muscle Shoals Sound Records)
<B:★>

買うかどうか悩んだが、まあこれだけマッスルマッスル言っている身としては…。期待はまったく無く、聴けば「やっぱり」。
 昨年末に Malaco から出たCDで元は、10年ほど前だったか Alabama Music Hall of Fame がリミテッド・エディションとして発売したマッスル・スタジオ・メンバーによる音源CD、その10曲に今回4曲ボーナス追加でリリースされた。過去盤買い逃していたので全14曲が初聴き。
 マッスル・ショールズ・リズム・セクションによる全曲インストで、スタジオの空き時間を利用して録音されていたという。四人衆をメインにピート・カーを始めとするマッスル・プレイヤー、マッスル・ホーンズも参加。
 disk UNION 広告では69〜78年音源に90年代ボートラが内容だという。が、初年69年曲があるとは思えない、既発10曲はすべて75年頃以降と思う。そして90年代の4曲ボートラだが、シンプルな音作りは逆に70年代初頭の雰囲気。しかしギターはウィル・マクファーレインというからそれはあり得ない。

まず最初に、ブックレットが20ページ、使われている写真がカヴァー含めすべて低解像でジャギー出まくり、酷い。デジタル・フォト・データということを知らないのかどうか、いまどきのブートCDでもこんな酷いモンはないので驚いてしまう。マラコというレーベルはデジタルについてこれてないのだろうか。これからしてトホホだが…。
 その内容。看板に偽りあり_まったく「スワンプ」していない。個人的には想像通りだが、ほとんどAORというかフュージョンというか…。
 マッスル四人衆は、才能溢れるミュージシャンの「バックでこそ」輝くのであり、彼ら自身に(演奏能力は最高だが)音楽クリエイトの才はぶっちゃけ無い。あれば人のバックなどやってない。その彼らが自分らだけで作るとなると…往々にしてこの手は、キーボードが引っ張ることになる。となるとアカデミックに音楽を始めているキーボーディスト仕切りは、やっぱりフュージョンぽくなってしまうのだなこれが。オールマンズ後にジェイモ/チャック・リーヴェルらが結成したシー・レヴェルが同様だった。これは歌があったが、このCDは完全インストゆえフュージョン色はより強い。
 ギターはすべてピート・カーで、自作2曲も。ソロ作とほとんど同質。他は四人衆作、ベケット単独など。キーボーディストのベケットは仕切る。エレピ/クラヴィ/シンセで_。

ウィル・マクファーレイン。78年頃だったか、久保講堂へ出掛けたのはボニー・レイット初来日公演。この時のギターはウィルじゃなかっただろうか。この人はボニー・バンドのギタリストとしてしか知らなかった。が、80年代に入って、そのバンドを抜けてマッスルへやってきたという。以後現在までマッスル暮らしだそうで、マッスル・リズム・セクションの一員として多くのセッション参加とか。知らなかったワ。見返せばいままでに評価してきた盤のなか、数枚に参加だが気付かなかった。
 ボートラ4曲はウィルのギターらしい。これが思わぬ聞き物だった。ウィルのプレイはスライドが多く、全体に前述通りにあえて渋め≠ネ快演。10曲よりもはるかに swamp /サザーンな曲揃い。ベケットもシンセなど使用せずに王道のハモンドB3弾き(ベケットはすでにナッシュヴィルで、ここはクレイトン・アイヴィかも)。
 ベスト・トラックはボートラから "sunday morning R&B" 。9分長尺は冗長すぎるが、4分ぐらいでここにそれなりの歌が乗ったならかなりイケるトラックとなったはず。

+++++

トホホなCDではあるが、Alabama Music Hall of Fame の館長ディック・クーパーという人が書くライナーノーツはさすがに詳しく、知らなかったマッスル録音盤が多く記載されている。今後の資料になる。これのみが収穫。



junior.jpg

左端 Junior Lowe :
ギタリストのロウはなぜマッスル・スタジオへ行かなかったか、
Fame に留まったのだろう…


swampers.jpg

L-R: hood, johnson, ? hawkins, beckett
さてセンターは?_たぶん John Prine

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2018年03月06日

ドジョウ狙い盤


edwards-and-ralph.jpg

#168
【Edwards and Ralph】
produced by Peter Yarrow & Barry Backett
('77 Ariola America)
<C:★★>

良くよく解釈して「ポップス」王道。とて、カーペンターズのような才能もなく、マグレガーほどに曲に恵まれたわけでもなく。正直やってもうた°C分、かなりトホホ…。
 
便利な時代で、ネットで見つけたのはレアな「マッスル」盤。誰も知らなかったはず、カナダの男女デュオ盤で『Edwards and Ralph』という77年LP。レアなマッスル盤といって、下に書いたトゥールーズ姉さんらのレコはディスコでとても買う気にならなかった。しかしこの2人盤は曲が粒ぞろいゆえもしやいけるかもと期待が…、でもってわざわざ discogs から買った次第、カナダのお店から。

届いてまず裏ジャケ・クレジットを見ると実に意外だった。beckett / hawkins / johnson / hood + pete carr, tom roady の演奏。文句なしのマッスル・セッション…なのに、recorded at the Le Studio, Montreal, Canada のみ。アラバマではなくモントリオールだという。同時期のブール・ノアール、トゥールーズらカナダ勢をマッスルで録りながらなんでこっちはカナダまで出張ったのだろうか。エンジニアも Gregg Hamm, Steve Melton とマッスル・メンバーだし、マッスル・ホーンズ4人も参加とあるが、マッスルのハウス・チーム全員がわざわざ出張りとは正直信じられなく、たんなる表記漏れ_マッスル録音が大半なのでは(それともマッスルスタジオご一行様のカナダ慰安旅行を兼ねて?)。ペダルスチールが Weldon Myrick …エリア・コードのおっさんの名も、これはオーバーダブだね。ミックスはナッシュヴィルのスタジオ。マッスル/ナッシュヴィル路線のポップス物。

セッション・クレジットは詳細なのに、肝心の2人はまったく表記無し。エドワーズとラルフ、姓か名か、男女分けすら分からなかった。仕方なしにこれもネット検索_ さすがだな [45 worlds] にあり。Cliff Edwards と Jackie Ralph のふたりでした。ジャッキーの声は「愛はかげろうのように」のシャーリーンを思わせる高音…いわゆる「天使系」か。
 プロデュースが ex- PPM のピーター・ヤロウ、とベケット。ということで、シロウトさんは分からないだろうが当方には見えた_メアリー・マグレガーの次ぎ、二匹目どじょう狙い盤と。ヤロウは自身でも3枚もマッスル録音盤を出している。が、線の細いヤロウの声質はほとんどマッスルと合っていなかったと思う。それでも、バックコーラスをしていたメアリー・マグレガー嬢のLPも(ついでに?)マッスルで、ベケットと共同プロデュースで録ったら、そのタイトルトラック "torn between two lovers" _シングルが全米1位に輝く快挙。これで味をしめての第二弾がこのデュオ盤なのは明白。レーベルも同じアリオラ・アメリカ。
 全10曲に2人の作なく(これもマグレガー盤と同様)、あくまでシンガーに徹してヒット狙い。マーク・ジェイムス=シンシア・ワイルから始まり、ギャラガー=ライル、アレッシ兄弟、リチャード・スパ、ダニー・オキーフ、トム・スノウ、ジャック・テンプチンらの楽曲、マッスル・ライターのフィリップ・ミッチェル、それとヤロウの書き下ろしとナイスな選曲は期待値高かった。が、問屋はなかなか卸してくれないのが音楽業界の常。凡庸の一言に沈み、人知れぬまま田舎のレコ屋の棚にひっそり。

++++++


当初は若干の期待もあって、久しぶりに海外からのアナログ買い。CDと違って送料が本体より高くつくのが難のアナログ。今回は VG+ コンディションで US $10.00 プライス盤だった。LP1枚でもまず2000円は下らないのが(北米から)エア送料。これがもったいないので、店にメールで Surface(船便)にしてくれと頼む_これで shipping charge は US$12.00 に。ほぼ半分にして、合計の Paypal check は円建て¥2534也。神保町界隈の中古レコ屋にもしあれば¥500以上は許されない盤をヨケタ買いは無理したが、まあ探して見つかる可能性はまずないので致し方ない。
 サーフェイスでは下手すると「割れる」かもと危惧した。過去に「割れた」ことがある。積み荷の多さもかかる時間も半端ないので。10枚ぐらいのまとめ買いならともかく、1枚はとくに危険。しかし今回のカナダ店舗、なかなかにプロフェッショナル。斯様にエア・クッションで挟み込みでのピザ箱梱包は軽量・堅牢、6週間の船旅でも無事に届く。


えあぱっく.jpg


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2018年02月11日

French Disque by Muscle

下に、レオン盤でのマッスル勢参加曲が「らしくない」と言った。deep な southern taste にあらずという意味だが、思えば正確ではない。マッスルショールズ・スタジオ、当たり前に「商売」…何でもあり≠ナあった。あるときは Kazuhiko Katoh という「日本人」がブッキングしてきた、はて日本語で歌うというがどうしたもんじゃらホイ…と思ったことだろう。
 さらにここに謎のディスコ≠ェある。この盤もマッスルと気付いたのは随分と前のことだが、ここにきて玉(音源)がUTに揃っているので一気に書いてしまおう。

76年盤『Boule Noire』というフランス盤がなぜかマッスル録音らしいと知った。それもディスコと…。しかしジャパニーズのマッスル詣でよりもフレンチのそれのほうがマッスル側にしてみれば違和感少なかったかもしれず。この盤、たしかにフランスでも出ているが discogs 等でいろいろと分かってきた、どうやらカナダ盤がオリジナルの様子。ケベック地方など「フランス語圏」が存在するカナダであったな(ケイト&アンナ・マクギャリグル姉妹はフレンチでも歌っていたヨ)。
ブール・ノアール、バンドと思っていたらそれは勘違い、George Thurston というカナダ・シンガーの変名だった。
そして、これも謎だったマッスル録音盤『Toulouse』…繋がった。カナダはモントリオールのディスコ3人女性グループ。ブール・ノアール、トゥールーズ、共に Steven Grossman という人物が裏方/仕切りでこの御仁がマッスル贔屓であったと…当方はみる。
どちらの盤もリリースはいい加減、何度かのマッスル・セッション曲を組み合わせて数枚を出しているようだ。
時代ゆえにディスコ録音のお鉢がマッスルまで巡ってくる…それもアリだろう。が、なんでわざわざアラバマのど田舎へ? 想像だが、たとえばそのグロスマンなる御仁の妹がじつはベケットの嫁…とか、なんらかのパーソナルな繋がりがあったのでは。
そしてこれも疑問というか…、けっこう「マッスル勢はノッっている」。まず演奏のみならずプロデュースも共同でしていたり、人員的にも4人衆からピート・カーも、マッスル・ホーンズも揃って参加。楽曲のなかにインストも含まれていて、それはホーンズ4人衆(イーズ/ローズ/キャロウェイ/トンプソン)が嬉々としてプレイしていたり。それと楽曲のいくつかの共作者としてベケットの名前まである。ディスコ好きなんかい?_と問いたいほど。クレジットをみれば、やはりストリングス入れはクライテリアで行われている(お馴染み、マイク・ルイスのスコアで)。クライテリアは当時、ビージーズがディスコヒット連発のための居城にしていたスタジオでもある、そんな時代か。

toulouse_credit.jpg


https://youtu.be/GzUl26xUE2U
ホーキンスのドラム…悪くない

https://youtu.be/5bpjPyFkq50
ピートのギターが…悪くないワ


toulouse_1.jpg

松下某のようなブラシイラストのファースト

boule noire.jpg

Boule Noire 盤もブラシイラスト

toulouse_fr.jpg
こういうお姉様方であった…



++++++++++


ひとつ気付いた事がある。ブール・ノアール(ことジョージ・サーストン)の78年盤『aimer d'amour』、les disques martin レーベルから出ている…バリバリに仏語盤だがやはりカナダから。これはマッスル録音ではないが、mixing に Steve Hamm の名もあるので一部はマッスルでのミックスダウンかもしれない。この盤のクレジットでドラムに " Richard Tate " の名があった。
遡るに、わがマッスル掘りリストの #043 が『Richard Tate』という盤。いったい誰や知れず盤ではあったし入手できると思っていなかったが、あるレコードフェアのエサ箱であっさり見つけた時ははっきり覚えている。そのときは驚喜したんだが、聴けばどうにもプアな内容だったな…とうの昔に処分してしまって今ではさっぱり記憶ない。
ひさしぶりに出会ったリチャード・テイトの名前。リストアップしたのは77年 ABCからの同名盤だったがいまdiscogsをみれば前76年にも同名盤を、それは les disques martin から。こちらはカナダ向けのフレンチ・アルバムで、ABCのはアメリカ向けに全曲英語で歌っていたようだ。見ればこのカナダ盤も完全マッスル録音_その1曲目がこれ:
https://youtu.be/N8JrQ6x0n6Y
ばっちりとマッスルではないか。ギターはピート・カー、アウトロで弾きまくってフェイドアウトの得意技。
リチャード・テイト…discogs には "Quebec drummer and singer" とある。カナダ/フランス語圏チームの一員であったか。

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